図書キョウダイナ ベイコク000006631

強大な米国

サブタイトル1~10
再軍備の世界に於ける米国の地位
編著者名
ヤング ユージーン ゼー 著者/大山 卯次郎 訳者
出版者
日本外交協会
出版年月
1936年(昭和11年)12月
大きさ(縦×横)cm
22×
ページ
108p
ISBN
NDC(分類)
319
請求記号
319/Y95
保管場所
閉架一般
内容注記
和書 史料調査会旧蔵資料
目次

第1章 強力アメリカ主義は復活しつゝある
アメリカの再軍備
戦争の禁止は世界戦争精神を誘発した
アメリカの政策は国際主義と宣伝の為めに弱めらる
世界の自由に対する伝統的自負心の復活
アメリカの指導を要する
第2章 国際聯盟に於ける高等政策
聯盟組織は英国の発明
聯盟の執行部は英米ブロツクが支配する
仏国はラテン・ブロツクを基礎に過半数を支配す
満洲及びエチオピア事件に於て国家主義が聯盟を支配した
第3章 軍備縮少と世界の警察力
アドルフ・エス・オツクスの遺書に依り暴露されたワシントン軍縮会議に対する英国の威勢
英米は海洋の警察力を両分す
海軍比率主義の起した深刻の怨
日仏協約
仏国「英米の世界覇権」に挑戦す
第4章軍縮を囲る世界の分裂
第5章 留保附世界平和
仲裁条約に対する国家主義擁護の除外例
聯盟規約中、戦争許容逃避規定
不戦条約の留保規定、許された戦争
此規定は支那を挑発し日露を悩ます
日本は支那侵略に留保を使用す
第6章 世界に於ける米国の地位
アメリカは外交的にアジア国、欧洲国、地中海国及びアフリカ国である
委任統治に於ける均等権
パリ平和条約に依る一切の権利留保
アジア人の独立は米国干渉の賜
アメリカの戦略的地位の延長
第7章 アメリカの圧倒的世界政策
昔の制海主義は海洋自由主義の為めに打倒せらる
門戸開放主義の採用は英国の示唆から
それはアメリカの主要政策
支那、モロツコ、近東への延長
世界警備の主張
第8章 モンロー主義の後退
此の主義は英国が発意し英国艦隊が強行す
南方諸国保護に対するアメリカの拒否
アメリカは此の主義をカリビアン政策に適用した時まで、同主義に冷淡だつた
ラテン・アメリカ諸国の憤怒
日本は巧みに此の主義を帝国主義擁護に利用す
善隣政策をモンロー主義に代ゆ
第9章 アメリカの苦い経験
第10章 守勢の大英帝国
英仏の組織は最早極度に達す
英帝国の分裂
自治領の国家的成熟
インドの自治への進歩
日米の興隆は英仏の組織に挑戦す
英仏の領土略奪を企図する他の大国
世界閉鎖と世界公開の争論
第11章 挫折せる野心国イタリー
第12章 ドイツは頑強な軍国主義に復帰した
国力維持のため兵力及び産業の動員
共和政治は仏国打倒の前線に使用さる
仏国のライン撤退は工作を無用とす
ヒトラー運動は黒幕の操縦、内部の悩みに革命不可避
第13章 強国に鍜へ上げつゝあるロシア
革命の二大勢力
大露人スターリンは国際主義者にあらず
共産主義排除
協力国家の権力把握
驚異的軍事機関の建設
温海への野心不可避
国難排除の必要
第14章 強くて弱い日本
人口過剰と外来の危険は侵略政策を余儀なくす
帝国主義は西洋の模倣
冒険は日本を孤立にす
鉄輪の包囲
貿易振興はその労を償はず
国債の危険性
英米と親善の必要
第15章 大支那の分裂は許さるべきか
国家主義と軍国主義の躍進
危険な冒険の機会
人種的及び自然的相違に基く国の分裂
米国は分裂を阻碍す
米国は政策を変更すべきか
北支那に於ける独立緩衝国建設は極東平和の鍵
第16章 アメリカに移りつつある勢力均衡の重心
英国は最早外敵に対して安全でなく建国のために恵まれた昔の好条件は喪失さる
アメリカは両大洋の間に在つて均衡勢力たるに足る
アメリカは日英の翼の上に立つ
英国のアメリカ牽制の企は失敗す
アメリカの実力は以て帝国を建設し又は世界の自由を支持するに足る
第17章 大アメリカは何処へ行く
アメリカは最早青年のため機会の地にあらず
世界は文化向上のため我等の指導を待つ
景気回復を望まば狭隘な通商及び財政々策を放棄せよ
広大な将来の機会はアメリカの英仏との協力に依つて開かれやう
英帝国は既に政治的並に経済的に深くアメリカの侵入を受く
世界的警察力の必要
アメリカは平和及び進歩時代招来のため英語国人と協力するだらう