図書アジア ノ ハンコウ000006627

亜細亜の反抗

サブタイトル1~10
白人世界的跋扈の終焉
編著者名
ホール ワシントン 原著/川田 友之 訳者
出版者
大観社
出版年月
1928年(昭和3年)6月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
304p
ISBN
NDC(分類)
302
請求記号
302/H21
保管場所
閉架一般
内容注記
和書 史料調査会旧蔵資料
目次

第1章 振子の振動
第2章 東京よりカイロまで
日本に於ける社会的反抗
請売の帝国主義
支那の世論となれる政治的局面
運の尽きた港
比律賓に於ける反感
印度支那に於ける問題の数々
暹羅に於ける平和的反感
蘭領東印度諸島に於ける同胞主義の失敗
第3章 東京よりカイロまで(続き)
頻りに不満をもらす緬甸
緬甸を保て、印度が何物だ
印度政治の苗代
王侯の立法院
裸かの小さい人
波斯は我等の武器を採つて我等と戦ふ
イラク人の生温き不平
神聖な頬の髯
気むづかしき土耳古人
敏感過ぎる埃及人
運動は既に結束せり
共通せる活動の唯一の目的
第4章 急先鋒となれる支那
懲罰的の征服は時代遅れとなる
支那に於ける「分裂の力」
拳匪の叛乱に非ず
反感が一致して外人に対抗す
砲艦政策も見えぬ敵には役立たぬ
支那は経済戦の有効を実証す
最後は軍隊の力
支那の参加は反抗の成就を保証す
第5章 如何にして白人が跋扈するに至りしか
国家進展の径路を辿りて東方へ
東西接触の始め
蛮人の進出は終熄す
黄禍の原因と結果
黄禍は又東西の交渉を更新せり
先発探険者と気の乗らぬ先住者
東洋人は紅毛野蛮人の多寡を括る
海賊、貿易者、宣教師遂に帝国主義者となる
ジヨンブルの到着
貿易の為めの戦!!優越の状態来る
税関管理の起源
白人権勢を極む
第6章 如何にして白人は其の優越を失ひしか?
平等を説き傍ら優越の拡張を図る
感情や政策は帝国主義を抑制する
世界大戦により白人の威信地に墜つ
露西亜の東漸
脅迫より転じて煽動教唆に移れる露西亜
第7章 叛抗中に於ける露西亜
露西亜は本質上亜細亜人である
露西亜帝国の東漸
西比利亜より支那へ
新式の帝国主義
露国は支那の国民党々勢を盛り返す
賎しまるゝ者の同胞心
両半球に影響する宿怨
英国の最後の帝国主義上の大計画
露国新奇闘技を編み出す
第8章 英帝国と反抗
齟齬を来せる英国の計画
英国の凶兆
過激主義撲滅の十字軍
進歩せる波斯の帝国主義
アフガニスタンに於ける主客の転倒
印度は国家主義に燃えてゐる
英国議会政治の実験
議会政治の現状を視よ
英国政府の際どき実証
自由主義の障害
土人自治の前途
太平洋亜細亜に於ける英国地盤の動揺
印度に及ぼす反動
勝負に孤独
第9章 反抗の同志
両縁に位する二つの好戦国民
相似せる反抗の情
亜細亜民族の提携は露西亜の援助のみに因るに非ず
支那と印度の相異と同情
日本と支那の間に増進せる厚誼
民族の誇りと物質上の必要の為めに日本は牽付けらる
第10章 新亜細亜に於ける日本
植民々族としては失敗した日本
日本の帝国主義は収支償はぬ
文明の卓越も今尚その道程にあり
支那に対する新態度
日本の財政上の危機と米国の援助
米国の援助は誤解の為めに阻止せらる
常に亜細亜主義の日本は西欧を友に結ぶ
第11章 文化と反感
反感の三表示
旧文化を擁護するガンヂ
印度に近代主義が与つてゐる
ガンヂの教へも結局宿命論となる
卑下せぬ模倣
古いものは凡て古過ぎる
旧套より離脱せんとする支那
寺院より軍隊へ
デユーウエーの支那人指導
第12章 反抗と基督教
東洋人は近代宗教の指導に着手す
無宗教の門徒
支那人は外人の財管理を計る
将来吾々が為さんとする奉仕
第13章 米国の態度と亜細亜の反抗
起らねばならぬ論争
米国の所謂好意
交錯せる利他主義及自己主義
感情と主義とが相容れぬ
第14章 亜細亜と米国の形成
亜細亜との貿易にからむロマンス
初期の貿易は投機的冒険であつた
対亜細亜貿易は国家政策に影響した
乗涎措かざらしむる彼岸の好餌
亜細亜貿易の死活
貿易は―現在も将来も―危機に瀕す
亜細亜関係は繁栄を胚む
大平洋時代
大平洋亜細亜の対敵同盟を惹き起しはせぬか
必要な支那をつくる機会
比律賓は何うか
米国の反動的趨勢
分裂は滅少の傾向を示す
我が手練に不足なきか
比島独立の前途
第15章 新亜細亜
その危機の特徴
西洋人の民族的偏見の要素
相互の思ひ遣りか然らずんば破滅である