大東亜戦争肯定論 続
第9章 ホーマー・リー氏の「日米必戦論」―日米戦争開始期についての一つの傍証
ポーツマス会議直後の「恐日文書」
奇書『日米必戦論』
アメリカの恐日病
「白い太平洋」の夢と現実
クオ・ヴァデイス?
第10章 朝鮮併合問題―ナショナリズムには牙と爪がある
中野好夫教授の心配
読売版『日本の歴史』の偏向
朝鮮併合の非情性
敵は背後の大国
ネールの「ナショナリズム論」
朝鮮を狙ったのは日本だけではない
金玉均と福沢諭吉
金玉均暗殺さる
伊藤、井上、桂、山県
東学党の乱
天佑侠と東学党
内田良平と李容九
閔妃暗殺事件
露国公使ウエーベルの活躍
鎮海湾軍港事件
内田良平のロシア論
『大東合邦論』と李容九
福沢の『脱亜論』
樽井藤吉の理想
伊藤の「甘美なる空言」
朝鮮民族の大抵抗
李承晩の怨恨と李容九の憤死
内田良平の志
第11章 条約改正問題―日本は五十六年間不平等条約の下に苦しんだ
歴史の非情
「神奈川条約」と「安政条約」
岩倉全権公使団の失望
マリヤ・ルース号事件
横浜居留地と南京町
井上馨の悪名
鹿鳴館時代
国粋派の猛反対運動
井上の本心
大隈重信の登場とその失脚
第12章 「昭和動乱」の思想的背景―大川周明と北一輝
玄洋社・黒竜会とシナ革命家団
満州と日本の「変質」
日本は立ち止まれなかった
愛国者の宿命
「超国家主義」の誤解
佐藤信淵の思想と生涯
原典研究の必要
大川周明の遍歴
北一輝との出会と訣別
「魔王」と「須佐之男」
北一輝の「国体論」
乱れとぶ怪文書
大川晩年の心境と対米抵抗
第13章 満州事変の序曲―張作霖爆殺事件
不思議な軍事謀略
田中首相の苦境
すこし先まわりの回想
新中共帝国の使命
第14章 日本改造運動における内政派と外政派―外政派の爆発としての柳条溝謀略
柳条溝の爆発
再び政府の知らぬ謀略
弊原外交の本質
アメリカの挑戦―「白い太平洋」の夢
弊原氏は腰抜けではない
参謀本部の中の「秘密参謀本部」
「錦旗革命」と橋本欣五郎
徳川義親氏のこと
内政派と外政派
第15章 「日中戦争」への発展―「東亜連盟」の理想と現実
関東軍の「独走」
「独走」の原因と条件
「満州青年連盟」の発生と活動
金井章次氏の書簡
余談―私と「満州国」
「王道政治」という夢
笠木良明と『雄峰会』
石原莞爾もまた夢を見た
異端邪説としての「東亜連盟論」
石原はファッシストではない
「東亜連盟論」は生きている
第16章 「昭和維新」―間にあわなかった「敵前作業」
磯部中尉の獄中遺書
林少尉の遺書
軍部ファッシズムという嘘
竹山道雄氏の正論
誰も真相は知らなかった
二・二六事件が私に与えた衝撃
児玉誉士夫氏の自伝
児玉氏と「東亜連盟」
第17章 大東亜戦争開戦―破れて悔いなき戦争
十二月八日の感動
パール博士の「日本無罪論」
東京オリンピックの旗
アメリカは罠をかけた
真珠湾のオトリ
誤訳された暗号電報
ハル・ノート
詩人の心情
第18章 ナショナリズムには牙がある―ネールの警告
「安全な思想家たち」
占領の尻っぽ
ナショナリズム論議はまだ早すぎる
「文化フォーラム」グループの思想
ナショナリズムには新も旧もない
ネールのナショナリズム論
ナショナリズムの牙はぬけない
第19章 敗戦痴呆症と戦う―自分なりの抵抗
とにかく生き通した二十年間
トマトの歌
大詔の哲学
MP屯所
世にも不思議な新聞社
大クリスマス・パーティ
“赤手組”の黄金時代
変なクラブ
隠遁と脱出
戦慄する者を戦慄せしめよ
日本の呼び声
第20章 日本・アジア・世界―未来へのかすかな見通し
親日派の必要
政治家と歴史家―宇都宮徳馬君のこと
アジア的反植民地主義の特性
悲惨な過去のアジア
アジア・アフリカとともに
民族主義は一つである
尾崎士郎の懐疑論
進歩的文化人の加害妄想
「百年戦争」は終った
「雄藩」と脱藩者
戦争という愚行
休養と静観
息子たちの世代
「国のための文学」
終章―「あとがき」にかえて
白髪がふえた
「文章報国」
「明治百年と戦後二十年」
日本人の迷い
予言よあたるな!