図書グンバツ コウボウシ000004974

軍閥興亡史 3

サブタイトル1~10
編著者名
伊藤 正徳 著者
出版者
文芸春秋新社
出版年月
1958年(昭和33年)12月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
390p
ISBN
NDC(分類)
392.1
請求記号
392.1/I89/3
保管場所
閉架一般
内容注記
和書 史料調査会旧蔵資料
目次

第1章 亡国戦争の発端
芦溝橋事件の真相
脈打つ侵略警戒の心
最初は威圧で足ると信じた
「不拡大」を熱説した石原部長
近衛南京に飛ばんとす
日本軍を不意討ち
反日に油注ぐ蒋声明
急転、戦火上海に飛ぶ
解決へ惜しい逸機
第2章 長期戦の泥沼
短期決戦つまずく
“ドイツの調停”望みあり
内相は停戦条件に異議あり
変節甚だし「事変対処」
参本の主張つぶる
天皇の御質問を封ず
北京に揚る五色旗
「国民政府を相手とせず」
大衆を惹く“近衛人気”
“攻勢防禦”の泥沼へ
第3章 台児荘から徐州へ
大敗?大勝?台児荘
一城放棄の大反響
蒋直系軍を突き止む
徐州大会戦
蒋介石ラインに迫る
撃滅戦を狙つて進む
魚群、網目をくぐる
第4章宇垣の和平工作崩さる
「相手にせず」を改訂す
張群、宇垣外相を誘う
「満洲国」難題でなし
「相手とする」新方針
長崎会談に水を差す
交渉の行手に「興亜院」
孤剣折れて宇垣退く
両政府、最後の機会を失う
第5章 漢口作戦
漢口作戦は既定の方針
出先の独断専行つまずく
揚子江遡航作戦の成功
悪路険山に体当り
大別山方面の第二軍
漢口の陥落
バイアス湾へ奇襲上陸
修水渡河戦と南昌攻略
第6章 ノモンハン及び南寧作戦
張鼓峰の“威力偵察”
ノモンハンの火遊び
独断、越境の爆撃行
火遊び、好運に収拾さる
引続いて起つた南寧作戦
奪還に蒋の主力
一種の囮作戦
南寧作戦の終末
第7章 汪兆銘工作前後
武力解決は見込みなし
第三国の和平調停も見込みなし
汪兆銘工作始まる
汪兆銘重慶を脱出す
「近衛三原則」で声援
最後に選ぶ「新政権」
第8章 日独同盟の速成
陸軍の提案経緯
平沼去り、阿部亦倒る
支那大陸からの自主的撤兵案
バスに乗り遅れるな
近衛文麿の再登場
近衛は「新体制」に没頭
松岡突如日独同盟案を提出
三国同盟調印さる
軍事的価値も疑問
第9章 北部仏印進駐
南方の狙いは「石油」
援蒋ルート断絶へ
進駐で軍部割れる
“破約日本”への痛言
“大事を誤り”軍の引責
サーベル外交推進
軍が自ら南進を限定
第10章 日米交渉開始さる
民間人の橋渡し
日米諒解案の骨子
陸軍は進んで受諾す
千載の悔は松岡の冷淡
松岡修正案漸く成る
外相更迭を御示唆
米は独ソ開戦を予見
ハル長官の松岡攻撃
松岡を追出す総辞職
第11章 噫々南部仏印進駐
日米戦争の最大原因
甘い対米見通し
“英雄”は北進に転向
破局を招く進駐の断行
資産凍結と禁油令
海軍、禁油に沸立つ
三面作戦への布石
戦時最大の火遊び
第12章 近衛の熱誠通ぜず
近衛渡米を決意す
米大統領も乗り気
日米首脳会談の随員決定
予備交渉中の難問題
対米戦の決意表明
岩畔は帰朝後忽ち追放さる
陛下、杉山を御問責
汝知るや大帝の御歌
遅過ぎた近衛の奮起
東条の撤兵反対
白熱する五相会議
沈黙を破り近衛熱弁
“東条演説”に閣僚黙す
手ぬるき常識海軍
第13章 東条和平に転ず
内外驚く東条の組閣
陸軍の歓声に東条耳を掩う
「駐兵不譲歩」変らず
外交終止日を明示
東郷と賀屋の立場
第二次御前会議
来棲ワシントンに飛ぶ
難航洋上に晴れの一瞬
第14章 遂に破局
時しも討米大演説
国務長官“手を洗う”
結癖過ぎた米外交
「開戦は早計」と上奏
海相に欠けた“真勇”
無実の討米演説
親電と奇襲と行違う
誰が戦争の火附役か
“船腹”喪失に大誤算
失敗に終つた事前通告
「実力者」針路を誤る