女官
宮中へ奉仕
私の生いたち
お目見得の日
迎えの馬車に乗る
その頃の女官たち
局の生活
女官の仕事
典型的なお局さん
歩き出したえびの始末
廻りくどい秩序
地震の場合は命がけ
三ばあさん
お服がかりとお裁縫所
「火の元」「火の元」
明治天皇と昭憲皇太后
苦労人だった陛下
公爵令息の自動車運転手
紛失した懐中時計
広島時代の陛下
陛下に叱られた思い出
お供と一しょに蔵の中へ
おむつまじかった皇太后宮との御仲
陛下でもお笑いになるか
外国人との交際はにが手
皇后宮は「天狗さん」
人形のお使い
皇后宮の御性格
両陛下の御日常
「おひーる」に始まる
木曜のおテーブル
御夕食と入浴
六号と花ちゃん
「おひる」から「み格子」まで
おさがりの始末
御庭のお食事
その頃の今上陛下
形式だけの御機嫌伺い
内侍の生活
お新参さん
一番苦心した御配膳
「世間広し」の貼紙
解放の夜
あんこう鍋で一ぱいやる女官
ある夜の出来ごと
昔の女官気質
戴き物で底が抜ける
結婚とは不都合千万
そでの下もあった
「おたから」と千匹の単位
おいしかった細長い魚
鋏にも使い方がある
局に出た幽霊
医者の特権
樫田博士と美談
女官の行楽
外出は馬車で
はじめての芝居見物
新聞に出なかった浅草事件
次ぎ、清と忌服
やかましい次ぎ、清の区別
淋しい忌服中の生活
夏の日の思い出
落雷
本の虫干
朝顔
西瓜
年中行事
一月
二月
三月
四月
五月
六月
七月
九月
十月
十一月
十二月
明治天皇崩御まで
お胸から落ちた宝冠章
天皇御発病
御所の七不思議の一
花氷をはこぶこわい女官さん
重態の床の天皇
明治天皇崩御
切腹を覚悟の写真
本願寺の坊主を侍従長にしたい
御大葬
大正の御代を迎えて
「おまえ写真を持っているか」
人員整理のうわさ
青山御所へ御移転
墨絵のような、が一大事に
桜木内侍となる
絶食して死んだ御愛犬
憂欝な一時
ある大工と息子の話
前田邸の珍事件
走る電車ははじめて
大正初めの観菊会
大正初めの天長節祝日
晩年の昭憲皇太后
沼津行啓
漁夫も御挨拶を
「芸者とは何をする人か」
ハイネの詩集を手に
浜の稲荷の御利益
皇太后宮御発病
崩御
ある夜の不思議な夢
悲しみの御帰京
殯宮にて
御大葬
寝台車の冒険
故郷に帰る
残務整理
胸によみがえる面影の人
お別れの御挨拶
懐しき京都へ
孤独
御一周年祭を最後に
ある秋の日に
大正天皇の御即位式
ああ御不幸だった陛下
附録・付図有