鴎外森林太郎
1 出生より上京まで
文久二年出生から明治五年上京するまでを記す
2 大学より陸軍出身まで
明治六年大学予科入学より同十六年陸軍に出仕して留学するまでを記す
3 留学時代
明治十七年留学を命ぜられ同二十一年帰朝するまでを記す
4 文壇に乗出した時代
明治二十二年から読売新聞、国民之友等に寄稿した事を記す
5 文壇活躍時代の上(花園町時代)
明治二十二年の秋下谷花園町に住居して柵草紙を発行し、うたかたの記、舞姫等を発表した頃の事を記す
6 文壇活躍時代の中(太田の原時代)
明治二十三年十月本郷千駄木町に移り、没理想に関する論戦を開いた頃の事を記す
7 文壇活躍時代の下(観潮楼時代)
明治二十五年団子坂上に移転してから同二十八年日清役に従軍帰朝するまでを記す
8 目不酔草時代(観潮楼時代の二)
明治二十九年目不酔草を創刊してから小倉に転任するまでを記す
9 沈黙時代(観潮楼時代の三)
明治三十二年小倉転任後所謂沈黙の時代を記す
10 芸文及び万年艸時代(観潮楼時代の四)
明治三十五年東京に帰つた時から日露役前までを記す
11日露戦役出征(観潮楼時代の五)
明治三十七年出征より同三十八年末までを記す
12 活躍準備時代(観潮楼時代の六)
明治三十九年帰京より同四十一年末まで、その間歌会などを開く一方に次年以後活躍の準備をした事を記す
13 文壇再活躍時代(観潮楼時代の七)
明治四十二年再び文壇に活躍を始めてから同四十年までを記す
14 歴史小説の製作(観潮楼時代の八)
明治四十五年から大正三年まで、この間歴史小説を書き始めた事を記す
15 考証学者伝記の研究(観潮楼時代の九)
大正四年より同六年まで、考証学者の伝記闡明に専心する事及び陸軍を引退し又宮内省に入る事を記す
16 帝室博物館総長兼図書頭(観潮楼時代の拾)
大正七年より同十一年薨去までを記す
余録・付録あり