ソ連の粛清
第1章 スターリン政治と粛清
史上空前の大粛清
“人を呪えば穴二つ”
キーロフ暗殺事件で転換
極め手は残忍な拷問
デッチ上げた四大陰謀事件
自派の幹部も大量テロ
スターリン粛清の本質は何か
第2章 トロツキー追放事件
舞台表の天才的革命児
レーニンの遺書の真相
トロツキーとトロツキーズム
トロツキー惨敗す
赤の広場の劇的事件
国内追放から国外追放へ
最後はゲペウの刺客に撲殺
第3章 キーロフ暗殺事件
謎を解いたフルシチョフ報告
用意周到なスターリンの演出
第4章 合同本部陰謀事件公判
原作者スターリン、演出者ヤーゴダ
発表された公判の荒筋
なぜテロ化したかの理由ずけ
失敗したスターリン暗殺
独逸秘密警察も蔭の役者に
求刑から判決、銃殺へ
事件の真相はこうだ
第5章 併行本部陰謀事件公判
当時の発表を基礎に
被告たちの陳述内容
日本も陰謀に一役買わさる
荒唐無稽な公判
外国の反響と事件の真相
第6章 トハチェフスキー元帥等銃殺事件
秘密裁判で八将星銃殺
謎に包まれた事件の真相
真因はヒットラーの詭計
運命の偽造文書
ト元帥とドイツ軍部の関係
八将星の横顔
第7章 右翼・トロツキー派ブロック陰謀事件公判
最後の反対派抹殺
ゴーリキーも謀殺された
仕組まれた公判の内容
陰謀計画に日本の政治家も
ブハーリン陳述に真相暗示さる
相も変らぬスターリンの捏造
ブハーリンの悲壮な最後
第8章 粛党工作と大量テロ
党政治局の烈しい変遷
粛党はどう行われたか
大量テロの犠牲者たち
党幹部粛清の実例
第9章 戦後の三大粛清事件
レーニングラード事件
ウォズネセンスキー等の銃殺
“白衣の暗殺団”事件
渦巻く反ユダヤ旋風
スターリンの死で命拾い
ベリヤ粛清事件
第10章 ソ連の国家保安警察制度
チエカ、オゲペウ、NKVD、MVD、GBKの変遷
“ルビヤンカ”の組織
内務省軍隊、チェキスト、民警、密偵など
処刑はどう行われたか
第11章 歴代ゲペウ長官の横顔
初代長官ウリッキー
二代目長官ジェルジンスキー
三代目長官メンジンスキー
四代目長官ヤーゴダ
五代目長官エジョフ
六代目長官ベリヤ
附録あり