図書カンリン マル コウカイチョウ オノ トモゴロウ ノ ショウガイ000004491

咸臨丸航海長小野友五郎の生涯

サブタイトル1~10
幕末明治のテクノクラート 中公新書 782
編著者名
藤井 哲博 著者
出版者
中央公論社
出版年月
1985年(昭和60年)10月
大きさ(縦×横)cm
18×
ページ
206p
ISBN
4121007824
NDC(分類)
289
請求記号
289/O67
保管場所
閉架一般
内容注記
略年譜:p198  参照文献:p206
和書 史料調査会旧蔵資料
目次

序章 随伴艦・咸臨丸にて
船出を前に
月距法とは
米国行の乗組員
航海術の技倆
ジョン・M・ブルック
勝麟太郎
木村摂津守喜毅
小野友五郎の将軍謁見
1 和算家から天文方へ
出自・小守氏と小野氏
甲斐駒蔵塾
長谷川派「算学道場」
幕府天文方出役
航海術と伊能忠敬の測量
スワルトの解読と『渡海新編』
2 長崎海軍伝習所の日々
オランダの建艦と乗組員の養成
教師陣と伝習生
長崎海軍伝習第一期
第一期の伝習開始
ピラールの航海術書
長崎海軍伝習での友五郎
「本邦洋算伝来」
伝習所から操練所へ
3 幕末・江戸湾の地政学
蒸気軍艦国産への模索
小型蒸気軍艦の雛形試験
港湾防御用砲艦「千代田形」
機関部も純国産
造船・造機のみごとな連係
江戸湾の海防測量
友五郎幕臣に登用
『江都海防真論』と『江戸海防論』
その後の江戸湾防備
4小笠原群島領有権の主張
咸臨丸のもう一つの使命
米英の太平洋捕鯨
ペリーの『日本遠征記』
咸臨丸の派遣決定
「伊豆国附島御備向取調」
小笠原群島実測図
回収のための外交措置
開拓と万次郎の捕鯨
開拓の中止と明治の再回収
5 東奔西走のテクノクラート
海軍拡充と軍制改革
勝手方勘定奉行組
幕府陸軍の近代化
「金銀吹替并吹立御用」
横須賀・横浜両製鉄所
第一次長州征伐
第二次長州征伐
友五郎の東奔西走
6 米国再航―既製軍艦の買付け
小野使節団の派遣
ジョンソン大統領に謁見
ジョン・M・ブルックの助言
プルーインとの交渉
「ストンウォール」の購入
「ストンウォール」のその後
兵器類の購入と米国視察
お荷物随員・福沢諭吉
小野使節団の後世への寄与
7 幕府瓦解と「勅諚」下獄
勘定奉行並・諸大夫補任
鳥羽・伏見の戦い
軍用金十八万両の移送
主流派諸有司の退陣
友五郎の「勅諚」下獄
8 明治・鉄道事始―幹線は東海道か中仙道か
海軍からの誘いと民部省からの誘い
友五郎と鉄道の因縁
新政府の鉄道事始
創業期の鉄道人脈
東海道筋か中仙道筋か
東北本線と九州炭坑鉄道
幕末派鉄道人の総退陣
9 新官僚に託す夢
友五郎は当時の「学識経験者」
鉄道の開発と海上衝突予防法
天文台の設置と天測暦の編纂
初等教育の算術と国語
富籖と干拓事業の組合せ
漁業通報と共済制度
塩蔵魚類の輸出とその用塩
10 維新後のライフ・ワーク―塩業
枝条架製塩法
松ケ島製塩場
大堀製塩場
枝条架と揚水ポンプ
枝条架法、昭和に甦る
煎熬法の改良
枝条架法と米式天日製塩の組合せ
入浜塩田と結晶池の組合せ
終章 幕末海軍の功労者は誰か
緑綬褒章下賜と友五郎の死
勝海舟の虚像と実像
国海軍の基を開いた人々
旧幕臣の名誉回復
略年表・参照文献あり