軍歌と日本人
イントロダクション
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一章 軍歌とは何か
軍歌の「現在と未来」 滅び消えゆく「軍歌」から日本人が学ぶべきこと(「二十一世紀書院」代表・蜷川正大)
軍人、文化人そしてマスコミも製作 誰が何のためにつくったか「軍歌」の種類とその意味
「右翼」と軍歌 右翼にとって軍歌とは「言霊の継承」であり「左翼への対抗歌」だった(一水会代表・木村三浩)
「ド、ド、ドリフの大爆笑」は軍歌のメロディー 時代を超えるメロディーあの曲も「軍歌」が元歌
「軍歌マニア」と軍歌 ジュリーやショーケンに背を向けたら「軍歌」が聴こえてきた(作家・睦月影郎)
「トコトンヤレ トンヤレナ」 近代夜明け前に誕生した「軍歌第一号」の中身
「軍人」と軍歌 元特攻要員が語る「軍歌はかけがえのないものとしてあった」(第十四期海軍甲種飛行練習生・太宰信明)
作詞、作曲家たちの胸の内 軍歌製作にかかわった芸術家たちの「苦悩」と「戦後」
あの軍歌が作られた時代
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二章 これが軍歌だ!!
抜刀隊 近代以前のサムライ魂を歌った日本初の”流行軍歌”
敵は幾万 工夫凝らしたメロディーで後世まで歌い継がれた
勇敢なる水兵 戦死した水兵と上官との死直前のやりとりが歌に
喇叭の響 吹き手が死んでも戦場に鴫り続けた「突撃ラッパ」
月下の陣 月夜の下、武人の覚悟が示された「品格」ある歌
軍艦行進曲 通称「軍艦マーチ」は時代も民族も超越した
広瀬中佐 数多くの歌を作らせた中佐の”素晴らしき人格”
戦友 「戦場で人は死ぬ」扇動や説教にないリアリズム
日本海海戦 「作詞者」が命を賭して書いた日露戦争最大の戦い
歩兵の本領 将来のエリート候補生「陸軍幼年学校」の愛唱歌
ラッパ節 軍隊や戦争を批判する”社会主義軍歌”兵隊ソング
上海陸戦隊 自軍の数倍の敵を相手に奮闘した「特別陸戦隊」
爆弾三勇士の歌 爆弾を抱えて突撃!!爆死した三名への「鎮魂歌」
露営の歌 兵士の苦労を歌った”大衆の心から生まれた”歌
出征兵士を送る歌 日中戦争期、出征兵士を送り出す時の「定番ソング」
海ゆかば 勇壮な「出撃譜」がなぜ「鎮魂歌」になったのか
愛国行進曲 国を挙げて製作された日本の”第二国歌”
行進曲「愛馬進軍歌」 戦争では”兵器”にもなる愛馬心を日本人に喚起せよ!!
父よあなたは強かった!! 大ヒットはしたが前線の兵士たちからは総スカン!!
月月火火水木金金 ”火のような練磨”海軍の熾烈な訓練内容
大東亜戦争・海軍の歌 日米開戦で火蓋を切った新聞社の軍歌製作合戦
加藤隼戦闘隊 天才パイロットで名隊長「鉄の団結」見せた飛行部隊
空の神兵 底抜けに明るいメロディーに隠された作者の苦悩
若鷲の歌 「軍人はかっこいい!!」少年”洗脳映画”の主題歌
同期の桜 戦後軍歌ブームを飾った「謎多き名曲」の歌われ方
軍歌を戦後まで背負い続けた”特攻隊生き残り”鶴田浩二 「特攻隊の魂」を持つ男
この軍歌CDがすごい!! 初心者向けからマニアックな一枚まで