図書カイセン セイチュウロク000004032

海戦誠忠録

サブタイトル1~10
明治卅七八年戦役
編著者名
海軍教育本部 編者
出版者
忠勇顕彰会
出版年月
1908年(明治41年)8月
大きさ(縦×横)cm
23×
ページ
39,650p
ISBN
NDC(分類)
391.27
請求記号
391.27/Ka21
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
和書 史料調査会旧蔵資料
目次

第1 伐木会社と我が砲弾の因縁
第2 第一回閉塞(仁川丸指揮官海軍大尉斎藤七五郎の談話)
第3 第二回閉塞
第4 第三回閉塞
第5 旅順の八箇月(万田機関兵曹談)
第6 敵側より見たる閉塞隊員の忠勇
第7 敵将の見たる閉塞隊及「セワストーポリ」襲撃隊の勇敢
第8 東郷長官と三宅博士の挨拶
第9 十二吋砲弾一発の命中勝を決す
第10 日本海々戦将に開始せられんとする時の聯合艦隊将士の感想
第11 五月二十八日ネボガドフ艦隊降伏当時敵の感想並に敵状
第12 ネボガドフ少将の投降東郷司令長官の初対面
第13 東郷司令長官ロ提督を病院に見舞ふ
第14 無線電信
第15 下瀬火薬(附敵の見たる下瀬弾の威力)
第16 三笠奮闘し博恭王殿下御負傷あらせらる
第17 大に戦前の準備に努め遂に初瀬と共に戦死す(第一艦隊参謀海軍少佐・塚本善五郎)
第18 戦況を語らざるを怨む(聯合艦隊参謀海軍少佐・殖田謙吉)
第19 開戦主張者日本海々戦に於て戦死す(第一艦隊参謀海軍中佐・松井健吉)
第20 従僕長官の司令塔に入らんことを請うて止まず(東郷司令長官従僕・樋渡定俊)
第21 血書を以て志願し再度閉塞に従事す(三笠乗組海軍二等兵曹・林紋平)
第22 艦橋に殪れ鮮血淋漓たる手帳永く後世に伝はる(三笠乗組海軍中尉・藤瀬慎二郎)
第23 奇策を案じ寒夜遊泳を練習す(三笠乗組海軍少尉・畑定安)
第24 砲台長傷き従属将校仆れ候補生之に代らんとして又粉砕せらる(三笠乗組海軍少尉・沢本斎)
第25 一たびは恩賜の双眼鏡を抱きて艦と運命を共にし再び砲台を指揮して黄海々戦に戦死す(三笠乗組海軍
第26 負傷に屈せず応急処置をなす(三笠乗組海軍一等兵曹・長谷川泰三郎)
第27 砲具を修理して発砲を継続す(三笠乗組海軍三等兵曹・吉田仁太郎)
第28 自砲の回復困難なるを見るや其弾薬を他砲に運ぶ(三笠乗組海軍二等兵曹・錦織茂一郎)
第29 馳せて距離及苗頭を聞き発砲を継続す(三笠乗組海軍一等水兵・上森弥造)
第30 咄嗟非戦闘側より出て廃砲を利用す(三笠乗組海軍一等水兵・池田良助、三笠乗組海軍一等水兵・渡辺
第31 独力尾栓筒を担ひ来る(三笠乗組海軍二等水兵・八百坂清助)
第32 撃ち落されし戦闘旗及大将旗を檣頭に掲ぐ
第33 潜に戦闘旗を準備して急に応ず(三笠乗組海軍二等信号兵曹・栢森源次郎)
第34 再び重傷を負うて砲側に倒る(三笠乗組海軍一等兵曹・繁山熊吉)
第35 予め砲具を〓して之を修理す(三笠乗組海軍三等兵曹・中村芳蔵)
第36 双手痲痺し両足直立する能はざるに至り初めて砲を去る(三笠乗組海軍三等兵曹・岡田与太郎)
第37 負傷に屈せず更に他水兵を呼留めて急射撃を続く(三笠乗組海軍一等水兵・野村幸平)
第38 時に応じ変に処して機宜を失はず(三笠乗組海軍三等水兵・島正了)
第39 負傷するも砲を去らず遂に戦死す(三笠乗組海軍一等水兵・星川高吉)
第40 独り全きを得て発砲を継続す(三笠乗組海軍一等水兵・折戸安治郎)
第41 廃砲を修理するに他の廃砲の一部を以てす(三笠乗組海軍三等兵曹・多賀太郎治)
第42 破損物を処理して発砲の障碍を除く(三笠乗組海軍一等水兵・飯田徳次郎、三笠乗組海軍一等水兵・菅
第43 父嘗て艦に殉し子も亦艦に殉す(三笠乗組海軍々医中監・山科巌)
第44 初瀬沈没の際水兵の温包により蘇生し遂に三笠に死す(三笠乗組海軍大軍医・布上尭一)
第45 艦載水雷艇を指揮して「セワストーポリ」を襲撃し感状を授けられたるも後三笠変災の際死す(三笠乗
第46 何にどうしても行けぬことはない(三笠分隊長海軍機関大尉・藤井五郎)
第47 爆発の為め傷き海中に投ぜられて死す(三笠乗組海軍少尉・山県柳助)
第48 当直将校災厄に死す(三笠乗組海軍少尉・長谷川徹也)
第49 勇敢なる伝令候補生遂に三笠の災厄に殉す(三笠乗組海軍少尉・玉木信助)
第50死地に入りて防火喞筒機を発動せしむ(三笠乗組海軍二等機関兵曹・園山栄次郎、三笠乗組海軍一等機関
第51 〓烟を冒して砲廓内に入り弾薬を探る(三笠乗組海軍一等水兵・羽根石松)
第52 青木大機関士の令聞を聴きて起つ(三笠乗組従僕・大山千代雄)
第53 報国丸閉塞の模様(報国丸指揮官広瀬少佐の談話)
第54 三度船内を捜索す(朝日水雷長海軍中佐・広瀬武夫)
鮮血機関兵を真赤にす
閉塞を了りたる後亜太守に勧降を期す
第55 我が子を広瀬少佐に託さんと遺言し少佐と共に戦死す(朝日乗組海軍兵曹長・杉野孫七)
第56 死地に在りて従容和歌を題す(朝日乗組海軍一等機関兵・三富由太郎)
第57 死に瀕して万歳を三唱す(朝日乗組海軍一等信号兵曹・菅波政次)
第58 第三回閉塞に従ひ相模丸にて戦死す戦中記する所の日誌は今尚ほ朝日に在り(朝日乗組海軍上等兵曹・
第59 重傷を負ひたるにも拘はらず勝報を聞く毎に万歳を連呼す(朝日分隊長心得海軍中尉・森下基一)
第60 右肩に重傷を受け左手を以て柁輪を押へ針路を誤たず(朝日乗組海軍一等信号兵曹・柳沼庫次)
第61 左手に創傷を負ひながら治療を他人に譲り又右手を以て他の重傷者を慰藉す(朝日乗組海軍二等水兵・
第62 手真似を以て紙筆を乞ひ日本海軍万歳と大書す(朝日乗組海軍二等水兵・山本安太郎)
第63 鮮血を浴びながら綱を放たず(敷島乗組海軍二等機関兵・武野敬治)
第64 相模丸の最期幽囚中露語を学ぶ(敷島乗組海軍一等兵曹・河野精蔵)
第65 焔烟の裏に戦死し独り屍を収容せらるゝ能はず(敷島乗組海軍三等機関兵曹・武藤弥七郎)
第66 喇叭銘(敷島乗組海軍二等信号兵・木野定次郎)
第67 死を決して火災を救ふ(初瀬乗組海軍少尉・小林貞人、初瀬乗組海軍少尉・薗田藤一)
第68「今靴を脱がせてはいかぬ又直く行つて戦はねばならぬ」(初瀬乗組海軍少尉候補生・梶村文夫)
第69 手探りにて火〓中を出で直ちに消防に従事す(初瀬乗組海軍一等兵曹・本田次郎兵衛)
第70 瀕死の重傷者後送せらるゝに方りて部下に留守中の心得を懇諭す(初瀬乗組海軍三等兵曹・坂元徳右衛
第71 重傷を顧みず艦内治療を希ひ再び戦闘に加はらんとす(初瀬乗組海軍三等水兵・藤崎左久良)
第72 勇敢なる信号兵の遺骨永く医界に余沢を与ふ(初瀬乗組海軍二等信号兵・岡田辰蔵)
第73 挺身火災中より薬莢を艦外に投棄す(初瀬乗組海軍四等機関兵・竹屋理一)
第74 「我輩の死場は旅順だ」(初瀬分隊長海軍機関少監・山賀代三)
第75 独船内に残り整然電纜を接合す(初瀬乗組海軍大機関士・大石親徳)
第76 機砲弾薬を探し出し之を使用して欣然たり(初瀬乗組海軍一等水兵・徳田宗一郎)
第77 第一回の防水効を奏し更に下甲板に入るに当り第二の爆発に遭ひて戦死す(初瀬副長海軍中佐・有森元
第78 爆発に遭ひ戦死す(初瀬軍医長海軍々医中監・関文之助)
第79 防水に従事しつゝ戦死す(初瀬乗組海軍少尉・松崎忠一)
第80 自作の艦型遺物と為る(初瀬乗組海軍少機関士・三島春江)
第81 日島砲台破壊の名射手初瀬に戦死す(初瀬掌砲長海軍兵曹長・佐藤捨蔵)
第82己を顧みずして恒に人の死を救ふ(軍艦初瀬沈没当時の美談)
第83 初瀬八島の沈没
第84 最後の一令「六千二百」(富士砲術長海軍少佐・山中幹)
第85 僅に帯剣と帯皮とを残すのみ(富士分隊長心得海軍中尉・三浦容夫)
第86 「死ぬは搆はぬが余り早過る」(富士乗組海軍上等信号兵曹・小野光長)
第87 治療所に在て砲具の復旧を問ひ自己の苦痛を忍びて部下の負傷を慰撫す(富士乗組海軍二等兵曹・綿岡
第88 右腕を切断せられて病室に在るの際仁川役の捷報を聞き残れる左手を挙げて万歳を叫ぶ(富士乗組海軍
第89 再度閉塞の大任に当るに臨み一滴だも嗜好の酒を口にせず(富士乗組海軍二等兵曹・赤松虎太郎)
第90 「負傷しました」(富士乗組海軍一等信号兵曹・田中太郎吉)
第91 養父書を以て激励す(富士乗組海軍三等機関兵・岡井惣七)
第92 私は何でもやります(富士乗組海軍二等兵曹・中田源次郎)
第93 聊かも疲労を覚えざるなり(富士乗組海軍二等水兵・坂上宗次郎)
第94 潜航して敵艦に近接し魚形水雷を発射せんとす(富士乗組海軍三等兵曹・井上末吉、富士乗組海軍一等
第95 摩耶艦載水雷艇救助の実況(富士艦載水雷艇員の勇敢)
第96 熱心応急処置を行ひ左砲を発射するを得せしむ(富士乗組海軍一等兵曹・高月太助)
第97 砲塔内に入り負傷者を収容す(富士乗組海軍二等主厨・下元源次、富士乗組海軍二等従僕・山根源三)
第98 鼾声雷の如し(八島乗組海軍一等機関兵・梅原健三)
第99 忠臣は孝子の門より出づ(八島乗組海軍一等機関兵・土屋勝太郎)
第100 爆発装置を調ぶ(八島乗組海軍一等兵曹・村上卯吉)
第101 舷頭に仁王立ちと為り猛進す(八島乗組海軍上等兵曹・田崎栄次郎)
第102 死に至る迄相提携す(八島乗組海軍一等水兵・森下浅次郎、八島乗組海軍二等水兵・中村市郎兵衛)
第103 旗艦の急変に〓きて殪る(竜田分隊長海軍大尉・渡辺徳之助)
第104 缶の給水〓より蒸気を噴出し送風機械用塞止〓の取手を開かんとして死す(竜田乗組海軍一等機関兵
第105 敵の十二吋砲弾に触れて片肉をも止めず(第三艦隊機関長海軍機関大監・斎藤利昌)
第106 旗艦後艦橋に在りて他の幕僚と共に戦死す(第三艦隊参謀海軍少佐・松本直吉)
第107 海軍問答の著者黄海々戦に戦死す(第三艦隊副官海軍少佐・高橋雄一)
第108 敵艦隊被害の状を報じつゝ壮烈なる戦死を遂ぐ(第三艦隊参謀海軍少佐・横山伝)
第109 家姉書を以て激励す(日進乗組海軍一等信号兵・川上竜観)
第110 閉塞隊出発の前夜十二時に至るも尚ほ筆を離さず(日進乗組海軍二等兵曹・伊藤周助)
第111 徐ろに記事盤を後任者に譲り傷所を押へて自から治療所に赴く(日進乗組海軍大主計・倉田順)
第112 「副長どうぞ仇を打て下さい」(日進乗組海軍一等水兵・木村寅吉)
第113 咄嗟挺身部下を助く(日進乗組海軍一等兵曹・森下音市)
第114 恩賜の烟草に感泣す
第115 戦前艦歌を合唱す
第116 戦闘激烈を極め遂に砲甲板に放尿を許す
第117 創を忍びて揚弾機を修理し砲戦稍緩なるに及び始めて之を他人に託して治療所に送らる(日進乗組海
第118 檣上に在りて片脚を失ふ(日進乗組海軍一等水兵・中島文弥)
第119 給仕の怪力(日進乗組給仕・松林照次)
第120 柁を託して機砲を修理し遂に戦死す(日進乗組海軍一等兵曹・宮内仙松)
第121 激浪中に砲門を修理し従容死に就く(春日乗組海軍二等水兵・池田作五郎)
第122 第二艦隊極力「リユーリツク」の乗員を救助す
第123 「大丈夫であります」(出雲乗組海軍二等水兵・安保助蔵)
第124 逆風の為め呼べども通ぜず海中に飛び入りて汽艇を引き来らんとす(出雲乗組海軍二等水兵・杉本三
第125 弾丸雨注の間に在て平然兵器を修理す(出雲乗組海軍二等機関兵曹・尾崎清蔵)
第126 左手と共にメカホンを奪はれ更に右手にて之を拾ひ伝令す(出雲乗組海軍一等水兵・川内清兵衛)
第127 敵弾砲郭に命中し片影を留めず(磐手分隊長海軍少佐・原口鶴次)
第128 敵弾爆裂の勢に飛ばされて戦死す(磐手乗組海軍少尉・野田三夫)
第129 「リユーリック」を狙へ(磐手乗組海軍一等兵曹・立本徳夫)
第130 照準器を破壊せられたるも毫も砲火を緩めず(磐手乗組海軍二等兵曹・内田佐一)
第131 軍人は潔き最期を遂ぐべし(磐手乗組軍三等兵曹・井沢秀雄)
第132 射手の治療を先にせよ(磐手乗組海軍一等筆記・赤木貞一)
第133 死に至る迄弾丸を運搬す(磐手乗組海軍二等水兵・岡田治平)
第134 弾薬通路の火〓を消止む(磐手乗組海軍二等水兵・西善七)
第135 早く弾薬を供給せよ(磐手乗組海軍一等機関兵・木部武司)
第136 暴風怒涛を冒して使命を完うす(浅間乗組海軍三等兵曹・中村勘蔵)
第137 決然凍氷を破りて灰放射器の出口堰戸〓を開き遂に溺死す(浅間乗組海軍二等機関兵曹・浜崎慶三郎
第138 生還を期せずして旅順口に葬らる(浅間分隊長海軍少佐・白石葭江)
第139 閉塞に殪る(浅間分隊長海軍機関少監・寺島貞太郎)
第140 自働筏を工夫し準備中戦死す(浅間分隊長心得海軍中機関士・佐々木栄太郎)
第141 切裂けたる戎衣の数片を遺すのみ(浅間乗組海軍少尉・黒川永次)
第142 自働筏苦心中の日誌抜萃
第143 自働筏に乗じ敵港に迫る(浅間乗組海軍一等水兵・奥野由良介、浅間乗組海軍一等機関兵・水師重三
第144 両脚を断たれ毫も屈せず(浅間乗組海軍一等水兵・尾越柳一)
第145 御真影を擁護す(浅間乗組海軍二等機関兵・池内熊一)
第146 挺身濁水中に投じ防水の目的を達す(浅間乗組海軍一等船匠手・徳永利一郎、海軍一等木工・油谷新
第147 挺身濁水中に投じ排水の目的を達す(浅間乗組海軍二等水兵・三木長太郎)
第148 脚を見れば両脚尚ほ存せり(常磐乗組海軍一等信号兵曹・二名郷一)
第149 甲板上に敵弾を捕捉す(常磐乗組海軍二等水兵・斎藤美三郎)
第150 給仕将校を呼び起す(常磐乗組給仕・〓園虎三郎)
第151 決然舷外に出で砲門扉を修理して戦死す(常磐乗組海軍一等水兵・中本太三郎)
第152 「ノーウ井ク」八雲に突進し来り 菊麿王殿下御勇戦あらせらる
第153 自己の重傷を知て治療を辞し万歳を叫んで瞑目す(八雲乗組海軍一等兵曹・工藤亮三)
第154 無線電信の為めに身を忘る(八雲乗組海軍一等兵曹・進藤鎮三郎)
第155 孝子遂に忠死す(八雲乗組海軍二等機関兵・大野悦太郎)
第156 負傷の早さを悔いて止まず(八雲乗組海軍二等機関兵・木川静)
第157 砲門扉鏈を修理せんとして戦死す(八雲乗組海軍四等水兵・金沢三之丞)
第158 「皆な救うて来てやれよ」(軍艦八雲「ウシャーコフ」乗員救助の一例)
第159 強て再び閉塞に従はんことを冀ひ閉塞船内に匿る(吾妻乗組海軍三等機関兵曹・榎原亀次)
第160 伝声管と黒板を以て勇敢に伝令す(吾妻乗組海軍一等兵曹・大坪仁蔵)
第161 澳口浅くして装砲艇進まず奮然作業を督し艇を前進せしむ(吾妻乗組海軍一等兵曹・渡部虎松)
第162 水雷攻撃を行ひ艦腹を破られ挺身浸水防止に従ふ(千早乗組海軍二等船匠手・漆谷力太郎、千早乗組
第163 身を躍らして海中に入り司令官を救ふ(笠置乗組海軍三等兵曹・犬塚十五)
第164 発砲電池力の増加を謀り遂に砲と共に殪る(千歳乗組海軍一等水兵・中森彦四郎)
第165 艦橋に在つて副長と握手し万歳を唱へて艦と運命を共にす(吉野艦長海軍大佐・佐伯闇)
第166 慨然艦に殉す(吉野航海長海軍大尉・竹内兼蔵)
第167 奮励一番汽力を高め速力を出す(吉野分隊長海軍大機関士・竹内三千三)
第168 死に至る迄重要書類を擁護す(吉野分隊長心得海軍中機関士・利府斉)
第169 御写真を奉移して戦死す(吉野乗組海軍少尉候補生・村田熊猪)
第170艦の沈没前開閉器を掌上に載せて送信す(吉野乗組海軍三等兵曹・竹村倉之進、吉野乗組海軍一等水兵
第171 頬部に重傷を負ひ言語を発し能はざるも尚能く奮闘す(吉野乗組海軍一等水兵・八百屋才吉)
第172 従僕の取り出せし時計唯一の遺物となる(吉野艦長従僕・青木留吉)
第173 私も負傷しました(高砂乗組海軍二等兵曹・塩谷巳之資)
第174 主掌せる機関砲を奪はれて傷き更に重傷者を介抱して懇切を極む(高砂乗組海軍一等水兵・平出清治
第175 泰然として舷頭に立ち敵弾の浪費を嗤ふ(高砂乗組海軍一等水兵・岩本慶助)
第176 浮泛物を抱て海上に漂流せしも救助艇の之を収容せんとするに当り忽然其影を没す(高砂副長海軍中
第177 黄海々戦の際三笠に在りて負傷し後ち高砂に転じて終に戦死す(高砂航海長海軍少佐・小倉寛一郎)
第178 己れは迚も助からぬおまへ早く行け(高砂軍医長海軍々医少監・鹿野寅吉)
第179 勅諭を捧持して難に殉す(高砂分隊長海軍大尉・木村昌二)
第180 乗艦の覆没するに至る迄士気を鼓舞す(高砂分隊長海軍大尉・大塚林八)
第181 閉塞を了へ高砂に戦死す(高砂分隊長海軍大尉・森永尹)
第182 分隊箱を擁きて海中に投じ分隊箱のみ収容せらる(高砂乗組海軍少尉・増田薫)
第183 炎害予想を超え遂に戦死す(高砂乗組海軍少尉・伊東綱丸)
第184 爆発の為め就眠中釣床より落され直ちに機関室に入り最後迄職務に尽瘁す(附加藤機関大尉の書簡)
第185 開閉器を掌にして送信す(軍艦高砂無線電信掛)
第186 身体を艦橋のレールに縛して艦位を示し遂に之に殉す(高砂乗組海軍二等信号兵曹・杉田幸太郎、高
第187 隻脚を失ひ戦友の厚き保護により纔に死屍を留む(高砂乗組海軍一等機関兵曹・藤井今三郎)
第188 救ふものと救はるゝものとの心得
第189第五戦隊敵艦隊を嚮導す
第190 「行つて来るよ」(鎮遠分隊長海軍大尉・高橋静)
第191 防材を突破して爆沈す(厳島砲術長海軍少佐・湯浅竹次郎)
第192 勇士の覚悟(厳島乗組海軍大尉・山本親之)
第193マカロフ中将に面会せん(厳島乗組海軍二等兵曹・田尾幸蔵)
第194 負傷に屈せざりしも遂に激浪の為め溺死す(厳島乗組海軍三等信号兵曹・小島鶴一)
第195 閉塞船の殿を為す(松島航海長海軍少佐・向菊太郎)
第196 部下の写真を懐にして旅順口閉塞に従事す(松島分隊長海軍機関少監・清水雄菟)
第197 重傷を負ひて発射を継続し傷部大に革まるも之に屈せず戦闘を終ふ(橋立乗組海軍一等兵曹・山岡嘉
第198 「巳れは学問は無いから生命を的に働くのだ」(高千穂乗組海軍一等機関兵・小池幸三郎)
第199 敵弾の為めに下腹部を貫通せられて戦死し兵員其砲弾を捕捉す(浪速分隊長心得海軍中尉・小高謙之
第200 指揮官艦橋に壮烈なる戦死を遂げ指揮官附之に代はる(江戸丸指揮官海軍少佐・高柳直夫、江戸丸指
第201 海水膝を没するも平然としてキングストン〓を開く(秋津洲乗組海軍一等機関兵曹・近藤広吉)
第202 独断船の惰力を〓し汽機の運転を停止す(秋津洲乗組海軍一等機関兵曹・大津留秋太郎)
第203 閉塞隊準備の苦心(秋津洲乗組海軍二等水兵・安濃常左衛門、須磨乗組海軍二等水兵・山本光蔵)
第204 馳せて前甲板に赴かんとし前檣の辺に達し戦死す(須磨分隊長海軍大尉・内田弘)
第205 乗船の出発より爆沈に至る迄一回も機関室を出でず(須磨分隊長海軍機関少監・矢野研一)
第206 仁川役前千代田の苦心日本海々戦に於ける艦長(依仁親王殿下の御勇戦)
第207 血書を以て閉塞隊員を志願し約翰伝を懐きて戦死す(マクレン嬢の贈物)(千代田乗組海軍三等機関
第208 旅順の敵陣中にて憤死す(明石分隊長海軍機関少監・岩瀬正)
第209 危険を冒して蒸気の噴出を止む(明石乗組海軍一等機関兵曹・大橋兼吉、明石乗組海軍二等機関兵曹
第210 重傷に屈せず戦闘を継続し更に第二弾に中りて戦死す(対馬乗組海軍三等兵曹・横山辰之助)
第211 重傷に屈せず弾薬を装して命を俟つ(対馬乗組海軍二等水兵・吉沢栄吉)
第212 伝令兵曹の戦死傷者運搬員の勇敢(新高乗組海軍二等兵曹・吉田秀三郎、新高乗組海軍剃夫・広川重
第213 重傷を負ひたるも殻抜を握りし侭砲側を去らず(新高乗組海軍四等水兵・村山常治)
第214 咄嗟揚弾器を修理して遺憾なからしむ(新高乗組海軍二等機関兵曹・大枝竹治郎、新高乗組海軍四等
第215見張当番其職責を全うし艦長之に恩賜の巻〓を賞与す(音羽乗組海軍四等水兵・太田惣市)
第216 重傷を忍び敵艦の状況を問ふ(音羽乗組海軍四等水兵・殖田顕治)
第217 迅速切断せられたるステーを修理す(音羽乗組海軍二等水兵・牛田甚之助)
第218 軍艦和泉の大胆なる行動ロ提督の癇癪に障る
第219 友人に学資を給し死に臨んで其の将来を遺嘱す(和泉乗組海軍一等水兵・坂井定三郎)
第220 「未だ敵に一弾を与へずして却つて敵弾の為に負傷せんとは」(和泉乗組海軍一等水兵・川原善二)
第221 機械水雷沈置の任に当りたる唯一の候補生(扶桑乗組海軍少尉・神野静)
第222 重傷の身を以て二時間余潮風に曝されて屈せず(扶桑乗組海軍一等機関兵・鈴木幸次郎)
第223 望楼にて壮烈なる戦死を遂ぐ(扶桑乗組海軍一等信号兵曹・池田鶴蔵、扶桑乗組海軍三等兵曹・新井
第224 大命を重んじて機械水雷敷設面に行動し遂に艦と共に殪る(平遠艦長海軍大佐・浅羽金三郎)
第225 爆沈を了へ戦死す(平遠分隊長海軍大尉・糸山貞次)
第226 学績を遺して戦死す(平遠軍医長海軍大軍医・西内条綱)
第227 軍艦平遠の沈没死を免れたるもの僅に四名のみ
第228汽艇に在て銃創を負ひながら揚錨す(平遠乗組海軍三等水兵・野末良平)
第229 済遠の都々逸(済遠艦長海軍大佐・但馬惟孝)
第230 小官の身体は先天的に閉塞に適せり(筑紫分隊長海軍少佐・野村勉)
第231爆沈後端舟に移乗し隊員の救助に努めたるも遂に激浪に呑まる(筑紫分隊長海軍大尉・笠原三郎)
第232 信号兵救命浮標を持ち来るも之を顧ず艦と共に戦死す(海門艦長海軍大佐・高橋守道)
第233 自ら発砲信号をなし艦と共に戦死す(海門掌砲長海軍上等兵曹・松下善之丞)
第234 筏未だ成らずして戦死したるも其蒐集したる木材は他乗員の多数を救助す(海門乗組海軍一等兵曹・
第235 前後両戦役に於ける光輝ある赤城の艦歴
第236 蛯谷機関兵の戦死と指揮官の小笛(赤城乗組海軍三等機関兵・蛯谷虎次郎)
第237 水雷を抱き泳ぎて敵艦を轟沈せんとす(赤城乗組予備海軍三等信号兵曹・杉岡敬孝)
第238 「なーに大丈夫だ」(鳥海艦長海軍大佐・林三子雄)
第239 着服の侭海中に投じて戦友を救はんとす(鳥海乗組海軍二等水兵・比嘉次良)
第240 弾丸雨注の間腰を掛け頬杖をつく(米山丸乗組機関兵・某)
第241 機械水雷沈置の成功敵旗艦の爆沈(小田海軍中佐の談話)
第242 水雷爆発の為め戦死す(聯合艦隊附属敷設隊分隊長海軍少佐・真崎安一)
第243 機械水雷を担任し遂に之に戦死す(聯合艦隊附属敷設隊附海軍兵曹長・藤井留楠)
第244単身防材を偵察す(聯合艦隊附属敷設隊附海軍二等兵曹・伊藤武治)
第245 敵の白鷺と信濃丸の敵艦隊発見
第246 軍艦旗を卸さんとして遂に溺る(日光丸乗組海軍二等機関兵・猪狩駒吉)
第247 弾薬の供給及防火に尽力す(日光丸乗組海軍二等看護・酒井松之丞)
第248 艦長従僕より起つて中機関士に進み遂に閉塞行動の際戦死す(春日丸分隊長海軍大機関士・青木好次
第249 「死生命あり豈機械水雷のみを恐るゝを要せんや」(台南丸分隊長海軍大尉・脇田正太郎)
第250 乗艦を祝す閉塞隊を志願せよ(揚武乗組海軍二等水兵・中村尚一)
第251 敵の要塞及艦艇の前に於て僚艦を救助す(掃海隊の苦戦)
第252 両足を奪ひ去られて万歳を連呼す(三号仮装砲艦乗組海軍二等水兵・玉谷春之)
第253 奄々たる気息の中猶ほ軍歌を唱ふ(三号仮装砲艦乗組海軍三等兵曹・新川一郎、三号仮装砲艦乗組海
第254 自巳の負傷を忘れて指揮官を掩ふ(三号仮装砲艦乗組海軍一等信号兵・坂本徳太郎)
第255 自から動脈を圧し施療を待つ(三号仮装砲艦乗組海軍二等水兵・細川直善)
第256 隻手砲に縋りて敵火に抗せんとす(第四号仮装砲艦乗組海軍二等水兵・山下松太郎)
第257 十二斤砲を以て砲台に応戦す(一号仮装砲艦乗組海軍一等兵曹・寺本卯之松、一号仮装砲艦乗組海軍
第258 機械水雷を防材内に投入せんとす(附摩耶艇沈没の状況に関する生存者の談話)(鎮遠摩耶艦載水雷
第259 艦載水雷艇敵駆逐艦を轟沈す(富士三笠艦載水雷艇の功績)
第260 自から運送船を指揮し壮烈なる戦死を遂ぐ(常陸丸監督将校海軍中佐・山村弥四郎)
第261 破損せる端舟を得て漂流者を救助す(常陸丸乗組海軍二等水兵・渋井長吉郎)
第262 船員離散後柁手となり船に殉す(常陸丸監督将校附海軍三等兵曹・倉本角之助、常陸丸監督将校附海
第263 指揮者を失ふも尚ほ救助に苦心す(佐渡丸乗組海軍二等水兵・鈴木友蔵、佐渡丸乗組海軍二等水兵・
第264 恨に酬ゆるに礼を以てす(佐渡丸の吊礼)
第265 応召者の模範(予備海軍一等水兵・若林栄太郎)
第266 望楼員敵の駆逐艦員を虜にす(竹浜望楼)
第267 海鼠山望楼員の苦心(海軍一等信号兵曹・渡部寿三郎)
第268 二十八珊榴弾砲の据附旅順艦隊の撃沈
第269 塁上に立て叱咤号令す(陸戦重砲隊中隊長海軍大尉・細木達枝)
第270 砲術界の老手遂に陸戦に戦死す(陸戦重砲隊小隊長海軍中尉・鈴田茂一)
第271 軽気球隊より転じて陸戦重砲隊に加はり遂に戦死す(陸戦重砲隊小隊長海軍上等兵曹・塩坪平三郎)
第272 激戦中敵の射手の伎倆を称し重傷を負ひ瀕死隊長の恩を謝し戦友の成功を祈る(陸戦重砲隊海軍一等
第273 応急治療終はるや収容所を飛び出し更に第二弾にて戦死す(陸戦重砲隊海軍三等水兵・秋山浅右衛門
第274 励声一番照準挺を握つて戦死す(陸戦重砲隊海軍一等水兵・貞方紋十郎)
第275 小隊長大丈夫です弾丸の中ると否とは時の運なり(陸戦重砲隊海軍一等水兵・中西菊太郎)
第276 奮然弾薬庫に入りて火薬を取出し爆発を防ぐ(陸戦重砲隊海軍一等水兵・上野山由松)
第277 此の鮮血乾かざる間に必ず戦友の仇を報ぜん(陸戦重砲隊海軍一等兵曹・岩切直太郎)
第278重傷を負ひ倒れながら車輌の応急修理及仰角苗頭並に目標の申継をなす(陸戦重砲隊海軍二等兵曹・四
第279 砂塊我が鼻を掠めたるのみ敵弾にあらず(陸戦重砲隊海軍一等水兵・湯田友二)
第280 指揮官の身〓に砲弾の集〓するを見危険を冒して之を赴く(陸戦重砲隊海軍一等水兵・安達千代治)
第281 代人を得るにあらざれば一歩も退かず(陸戦重砲隊海軍二等水兵・上村富松)
第282 斯の如き看護あり始めて安心して発砲を続くることを得(陸戦重砲隊海軍一等看護・杉本伊十郎)
第283 砲床を破壊せらるゝも平然砲台内に在つて談笑す(陸戦重砲隊海軍一等水兵・鈴木元治郎)
第284 重傷を負ひながら弾庫の火焔を消す(陸戦重砲隊海軍一等水兵・勝山満三)
第285 弾薬庫内にありて敵弾を蒙り平然たり(陸戦重砲隊海軍一等水兵・原田寅松)
第286 砲車長以下戦死の後を承けて敵砲を沈黙せしむ(陸戦重砲隊海軍一等水兵・西野音次郎)
第287 麻酔中語る所尽く戦闘に関係す(陸戦重砲隊海軍一等水兵・佐藤源太)
第288 単身支那馬車を駆りて糧食を輸送す(陸戦重砲隊海軍一等機関兵曹・白崎慶次郎)
第289 駆逐隊の水雷攻撃開戦の先駆
第290 暗夜敵前に於て柁鎖を損し指を以て之を探り一指を失ふも届せずして修理を了はる(駆逐艦夕霧乗組
第291 危難を冒して戦友を救助す(駆逐艦春雨乗組海軍一等主厨・森尾菊蔵)
第292 劇戦に方り発射弾丸を数ふ(駆逐艦薄雲乗組海軍一等水兵・堀切吉之助)
第293 爆発装置を奪はんとして爆死す(駆逐艦霞乗組海軍一等水兵・石塚源兵衛)
第294 敵弾治療所に命中したる時の状況(駆逐艦白雲)
第295 挺身火災斧を揮つて士官室に入る(駆逐艦白雲乗組海軍二等兵曹・高峰政雄、駆逐艦白雲乗組海軍一
第296 艦と倶に海底に沈み復た帰らず(駆逐艦速鳥乗組海軍中主計・石渡隆輔)
第297 忠臣孝子の門より出づ(駆逐艦暁乗組海軍大尉・尾中諦治)
第298 暗中安全〓柄を探り噴出せる蒸気を遮止す(駆逐艦暁乗組海軍一等機関兵・森川末吉)
第299 砂俵を担ぎて遂に志望を達す(駆逐艦暁乗組海軍大主計・金子宗市)
第300 乗艇の沈没に際し錨を抱きて共に海底に沈まんとす(駆逐艦暁乗組海軍二等機関兵・古賀藤右衛門)
第301 敵艦に飛乗り我軍艦旗を掲ぐ(駆逐艦漣乗組海軍一等水兵・阿部和助)
第302 手真似を以て軍艦旗を託して殪る(駆逐艦漣乗組海軍一等水兵・石黒次郎八)
第303 敵駆逐艦を捕へ見れば敵提督あり(駆逐艦漣の奇功)
第304 此激戦中何故に半死の余を顧慮し為めに我が砲火を渋滞せしむるぞ(駆逐艦曙乗組海軍三等兵曹・張
第305 海中に入り舷側の破孔を閉塞す(駆逐艦曙乗組海軍二等機関兵曹・多川庄次郎、駆逐艦曙乗組海軍三
第306 破壊せられたる機関の応急修理をなし僅に回転五十を得たり(駆逐艦朝霧機関部員の苦戦)
第307 挺身応急処置を行ひ再襲撃を迅速ならしむ(駆逐艦朝霧乗組海軍上等機関兵曹・吉田駒吉)
第308 日本海々戦に於て薄暮駆逐隊の敵艦隊襲撃の状況
第309 敵艦を照準し敵弾の為め左胸を貫通せられ魚形水雷を命中せしむ(駆逐艦雷乗組海軍中尉・池田宏平
第310 咄嗟の間将校に代りて水雷を発射し命中せしむ(駆逐艦雷乗組海軍三等兵曹・渡辺養右衛門)
第311 機関兵曹の妙案と水兵の勇敢と相俟て侵水を防止す(駆逐艦朝潮乗組海軍二等機関兵曹・谷田市次、
第312 所謂駄馬に鞭駆逐艦を捕獲す(駆逐艦不知火の奮闘)
第313 砲員の機転惨禍を免る(駆逐艦陽炎乗組海軍一等水兵・板井勘十郎、駆逐艦陽炎乗組海軍二等水兵・
第314 巧に応急処理を行ひ危急を救ふ(水雷艇第六十八号機関部員の苦戦)
第315 両手を拡げて跳弾を追ひ闔艇の意気為めに軒昴す(水雷艇第六十七号乗組海軍三等兵曹・近内末二)
第316 機関兵の勇敢戦友の看護(水雷艇第四十六号の美談)
第317 水雷艇敵駆逐艦を撃破す(水雷艇蒼鷹及燕の偉動)
第318 左舷機に敵弾を蒙り咄嗟右舷機の運転を自由ならしめ又糸屑及毛布を以て弾孔を塞ぐ(水雷艇蒼鷹乗
第319 右足を失ひながら従容として敵弾貫通の状を語る(水雷艇燕組海軍一等機関兵・伊藤栄五郎)
第320 艇内に爆発薬を装して敵艦襲撃に赴く(水雷艇第五十三号艇長海軍大尉・永田武次郎)
第321 陛下の万歳を唱へて激浪に沈む(水雷艇第五十一号艇長海軍大尉・権藤薫義)
第322 敵艦に肉薄して遂に敵弾に斃る(水雷艇第四十二号艇長海軍大尉・中堀彦吉)
第323 敵艦「セワストーポリ」襲撃の一功
第324 激浪中に躍り入り司令を救助す(水雷艇雁乗組海軍一等水兵・下町仁太郎)
第325 死に瀕して尚其職務を忘れず(水雷艇第三十二号附海軍中尉・多伊良丈一)
第326 発光信号をなしながら遂に溺死す(第十七艇隊附海軍一等信号兵・松永孫七)
第327 己れに構はず早く応急処置をなせ(水雷艇第三十四号乗組海軍二等機関兵曹・児玉利明)
第328 給仕司令を救ふ(第十七艇隊給仕・山代惣市)
第329 艇沈没して海水に溺れたるも艇附将校を思うて其身辺を離れず(水雷艇第三十四号乗組海軍一等水兵
第330 重傷に屈せず応急柁を準備して更に傷く(水雷艇第三十四号乗組海軍一等水兵・磯崎喜之助)
第331 敵艦に襲撃を試み進退の自由を失しながら尚ほ残れる一個の魚形水雷を換装す(水雷艇第三十五号の
第332 咄嗟身を以て防舷物に代る(水雷艇第六十三号乗組海軍一等水兵・蔵田又一)
第333 襲撃に方り身を以て艇長を掩ふ(水雷艇第六十五号乗組海軍一等水兵・大島万吉)
第334 襲撃の際魚形水雷発射と共に海中に墜落し従容海上に在りて再び自艇に救助せらる(水雷艇第六十五
第335 敵艦上人語を聞くの近距離に肉薄し弾雨の許に停止して魚形水雷を発射し壮烈なる戦死を遂ぐ(第二