ソ連が日本を侵略する日
第1章 防衛の哲学(丹羽春喜)
危機はまさに目前に
防衛政策の哲学
緊急を要する自衛戦力の拡充
第2章 急を告げる国際情勢(三好修)
拡大するソ連軍事力の影
第三次大戦の危機
米ソ核戦略概念の食い違い
“恐怖のシナリオ”―米国の全面降伏
中ソ―「包囲」と「逆包囲」
ソ連の集団安全保障戦略
アフリカと“代理人”戦略
もし中ソ戦争が勃発したら
第3章 ソ連軍事支出急増の脅威(丹羽春喜)
ソ連共産党政権の「正統性」の基盤
想像を絶する軍事支出率
凄惨な犠牲とその収穫
「非常手段」の経済運営
「短期決戦」のソ連軍拡経済
第4章 不安定化を増す軍事力バランス(関野英夫)
危機感深まるバランス変化
米ソの戦略核バランス
東西の海軍力の優劣
各地域の軍事的バランス
第5章 わが国も必ずまき込まれる―幾つかの現実的シナリオ(丹羽春喜、吉原恒雄)
バルト三国の悲劇
四つのシナリオ
第6章 経済の安全と国家の防衛とは切り離せない(丹羽春喜)
経済体制の安全保障
国際的経済関係の強化
資源・エネルギーの確保
有事立法の確立は急務
第7章 わが国の防衛態勢の総点検(吉原恒雄)
密かに進む、自衛隊の“軍縮”
基盤的防衛力構想の問題点
GNP一%論の落し穴
博物館のような自衛隊装備
防衛法制上の問題点
第8章 こうすればわが国は守りうる(関野英夫、吉原恒夫)
作文では国は守れない
わが国の防衛上の特性
潜在敵国の可能性のある攻撃規模と米軍に期待しうる協力
防衛力に関する試案
西太平洋・豪州海洋集団保障
西太平洋連合核戦力(WPMLF)
核武装―真剣な問題提起として―
法制の整備と危機対処体制の確立
第9章 民防システム確立は急務(丹羽春喜)
熱核兵器の使用で総ては終わらない
不運だった広島、長崎の例
見習うべきスイスの民防システム
今ならできる民防システムの整備
第10章 思考停止では人命は救えない(丹羽春喜)
もはや続けられない安保「ただ乗り」
おしまいではなく始まり
最悪事態での生き残りの極大化