外交回想録

１　第一次世界大戦の勃発
任地ベルリンへ
第一次世界大戦
戒厳下のベルリン
暗号電信
ドイツに宣戦布告
ベルリン引揚げ
ロンドンに転勤
２　デモクラシー
語学教師
英国人との交遊
本多熊太郎参事官の気焔
シナ参戦と二十一ヵ条問題
ポートランド領事
フランス語教師
パリ平和会議へ
３　パリ平和会議
全権団の陣容
山東問題
外交機関の革新
母の死と帰朝
４　北京会議
南洋群島、シナ各地を旅行
内乱でうやむやに終った北京会議
二度目のベルリン赴任
５　日シ関係の転回
こじれた済南事件
上村伸一と周竜光
王正廷と直談判
極秘電報
十一ヵ月ぶりで済南事件解決
孫文移霊祭と国民政府の承認
６　幣原外交
佐分利公使の自殺
アグレマン拒絶
特命全権代理公使
南北戦争
シナの革命外交
対シ意見具申
日シ関係険悪化
王正廷とのテニス試合
暗殺計画
満州対策
７　日シ衝突、満州・上海事変
手遅れ！
上海の危機
両軍衝突、混乱の上海
出兵要請
白川大将
停戦命令
困難な停戦交渉
８　爆弾―「隻脚記」より
爆弾破裂
意見上申
停戦協定の署名
後藤博士
妻子
右脚切断
お見舞
９　外務次官の三年間
上京
白鳥騒動と考査部問題
広田新外相
在満機構の改革
天羽声明
大使館昇格問題
通商外交
北満鉄道の買収交渉
海軍軍縮問題
北シ分離工作
リースロスの渡シ
北シ工作
二・二六事件
１０　重光駐ソ大使
モスコー着任
漁業条約の難航
乾岔子事件
領事館の閉鎖
鳴呼張鼓峰
緊迫する欧州各地の視察
英国に転任
１１　霧のロンドン―「ロンドン日記」より
吉田、杉村、来棲大使らとパリ会談
テディー・エドワーズ
ロンドン着任
牧野画伯
信任状捧呈
枕江楼
チェンバレンの認耐とチャーチルの闘魂
１２　空爆
ビルマ路問題で英外相とわたり合う
好機を逸す
チャーチルの議会演説
「三国同盟」の締結
日英国交の楔
爆弾の雨
厳重な抗議
チャーチルとの懇談
松岡外相のメッセージ
１３　わが使命遂に失敗
松岡外相との会見ならず
帰朝の決意
ロード・ハンキー
チャーチルとの訣別
ロンドンを去る
思いがけぬ喜び
辞表を用意