昭和史の天皇 6
開拓団の人々
お国のためと32万
敗北信じぬ安楽郷
竹ヤリで襲撃防ぐ
悲し自決の合い図
炎の中゛バンザイ″
声もでぬ真相発表
転廃業で集団移住
日ソ断交の急通達
爆撃、避難の道封ず
警備隊編成し集結
略奪のあげく撲殺
万策尽き毒薬配る
脱出の列襲う匪賊
錯乱、死を急ぐ女子
゛警察隊長″の裏切り
行く手はばむ戦車
兵隊さん、助けて!
生き地獄そのもの
わが子の胸に刃を
生き残り組は四散
ついに生抜いた
雨つき夜の脱出行
一難去ってまた一難
栄養失調と凍傷
若妻、戦車ら突撃
殺気立つ自決会議
率先、家族を始末
病人は置き去り
背中の赤ん坊餓死
道迷い堂々めぐり
ソ連機を焼き打ち
ヤミの中、戦車の音
包囲され、砲弾の雨
児童、木ヤリで突撃
満州経営の決算
生還者は三分の二
新京日本人会設立
なにより金集めだ
スパイのいる中で
避難民に死者続出
力合わせ越冬準備
頼みの金が底つく
かげに献身的奉仕
救済総会動き出す
内地へ密使の手紙
密書、東京に届く
内地の反応見守る
救済金を財閥保証
監視くぐり募金
没収のがれ、七億円
返済、政治問題に
一人たった四千円
ソ連の゛略奪″を調査
8月15日の時点で
米の依頼で再調査
20億ドルは越す損害
将校の指揮で徹去
役立った搬送電話
一部は中共に返す?
苦心の妥当被害額
軍需工場、根こそぎ
V2号燃料計画も
鉄鋼部門も骨抜き
中ソ連弁の名分で
ビールだけは゛作れ″
路線撤去も戦略?
電話線、半分が略奪
九億円、貨車で護送
管理官が率先略奪
この生命、一万円
樺太
忘れられた戦場
ソ連より米に備え
国境のソ連軍動く
砲八門で大軍待つ
怒りの斬り込み
゛自衛戦争″は続けよ
ソ連軍、命びろい
平和郷、一瞬地獄に
捕虜として監禁
一時間だけ命保証
荷役中に機銃掃射
悲し…九人の乙女
落涙の中、軍旗焼く
母娘の足に流れ弾
隣人まで殺し自刃
やむなし、再び武装
秋空に゛停戦ラッパ″
態度一変、罪人扱い
難民の町豊原爆撃