昭和史の天皇 3
松代大本営
″柿生離宮″の計画
広大な地下壕
一少佐の建言書
探り当てた最適地
地下建設隊を組織
施工命令くだる
独創の″飯場″急造
乏しい混成の機材
全長一万三千メートル
″誓文″唱え突貫工事
学生が″堀進日本新″
仮皇居建設に興奮
ある一等兵の活躍
村民を立ちのかす
「学習院」のウワサ
地下御殿姿現わす
感慨深げ 阿南陸相
大がかり通信隊
無線基地で一苦労
″アリ輸送″を中止
御動座の車を試作
戦後の皇居へ″戦車″
宮内省は気乗の薄
″仮賢所″の起工式
「不要になるかも……」
″未完成″に心残して
決号作戦
終戦の機求めて
丸腰同様の防衛軍
頭数だけ2百万人
ないないづくし
組織も再度の改変
すベて肉弾戦法
ただ一撃にかける
毎日、穴堀り仕事
進まない陣地作り
″水ぎわ″にかける
名だけの東京防衛
第一波には勝てる
本土封鎖を恐れる
アメリカの作戦
まず九州ねらう
すでに原爆製造中
威力に確信ないが
警告拒めば原爆を
″竹ヤリ″で対抗
ゼロ・アワー
当たった″伝単″作戦
捕虜にアナウンサー命じる
米軍前全向けに
前線の将兵をとりこに
″東京ローズ″は複数?
米の国内放送聞く
アメリカへ反戦放送
捕虜の家族に反応
ザカライアス放送
″日本を降伏さす
声の密使、第一弾
黒帯の情報局員
「無条件降伏」の真意
半信半疑で聞く
謀略心理戦とみる
″戦犯候補″を名ざし
影武者三人の活躍
酔ってマイクに
反論通じ降伏促す
″潜在戦力″を知れ
米世論わかす″密書″
米の忍耐にも限度
政体の選択は許す
ポツダム前夜
降伏の条件で紛糾
あくまで無条件を
″終結″と安定″の力に
広がる条件論の渦
ポツダムにて
巨頭「ターミナル」へ
米英の思惑にズレ
航海中も電報続々
トルーマンに自信
原爆″出産″の暗号電
公式議題すベて″欧州″
ソ連参戦必要なし
和平打診?無視だ
英ソ首脳で大激論
″ポーランド領″紛糾
ソ連も原爆開発か
ソ連軍と参戦会談
英の″主役″が交代
お墨付き望むソ連
トルーマン怒る
会談、冷たい幕切れ
冷戦の″芽″残して
天皇制とポツダム宣言
関心の的をぼかす
草案を書いた男
根っからの知日派
存続は米にも利益
擁護グループが強い進言
発表遅れるばかり
発表促進に協力者
日本の誤解恐れる
存続説く陸軍長官
辛い国務省の解釈
グルー大任終え辞職
″黙殺″
宣言受信のショック
外務省、受諾に一致
軍や政府は経視
誤解された総理談
政府見解を迫る軍
記事にも神経使う
国民は関心示さず
外相、重臣色を失う
複雑な首相の心境
対ソ交渉にやっき
加瀬公使も受諾す
付録有