「文芸春秋」にみる昭和史　第１巻

昭和元年
大正天皇御臨終記（入沢達吉）
昭和二年
芥川の事ども（菊池寛）
観兵式場・直訴者の手記（北原泰作）
昭和三年
赤色戦線大検挙（纐纈弥三）
私が張作霖を殺した（河本大作）
昭和四年
同志「山宣」の流せる血（大山郁夫）
田中義一の死と政界（馬場恒吾）
世界記録と私（人見絹枝）
昭和五年
不景気の真相（職業人座談会）
浜口首相狙撃と私（中田義次）
「太平洋戦争」を書く前に（直木三十五）
昭和六年
満蒙と我が特殊権益座談会（建川美次、中野正剛、佐藤安之助、大西斎、高木陸郎、神川彦松、高恪、佐佐木茂
満州事変の舞台裏（花谷正）
満州事変をどう思うか（市民アンケート）
昭和七年
満州新国家の建設（大川周明）
血盟団秘話（井上日召）
五・一五事件厳正批判（角岡知良、石坂橘樹、塚崎直義、今村力三郎）
初めて語る五・一五の真相（古賀不二人）
荒木陸相に物を訊く座談会
昭和八年
執政に謁するの記（平野嶺夫）
改訂小学読本批判（斎藤茂吉、桜井忠温、高橋健二、鈴木文史朗）
松岡洋右縦横談（松岡洋右）
ジュネーヴの機密室（相馬仁）
近親に送る手紙（滝川幸辰）
ゴー・ストップ問題（末弘厳太郎）
昭和九年
ナチスは日本に好意を持つか（鈴木東民）
六大新聞論説記者に言論の自由と圧迫を聴く座談会
新日本の姿を示せ（近衛文麿）
山本五十六代表一問一答録（山本五十六）
凶作地実情報告（熊谷正男）
昭和十年
人としての美濃部達吉博士（大森義太郎）
芸術統制是非（辰野隆）
刺された永田鉄山（江戸川清）
第一回芥川竜之介賞直木三十五賞決定発表（石川達三、川口松太郎）
映画劇場経営論（小林一三）
巨人軍悪戦苦闘記（三宅大輔）
昭和十一年
随筆宮本武蔵（吉川英治）
暗黒裁判二・二六事件（真崎甚三郎）
雪の叛乱司令部一番乗り（和田日出吉）
二・二六事件と私（柳家小さん）
二・二六事件二十回放送（中村茂）
帝都を震撼せる二・二六事件の全貌（本誌編集部）
阿部定猟奇事件（若梅信次）
昭和十二年
組閣工作の一〇九時間（宇垣一成）
学生の知能低下に就いて（三木清）
近衛文麿論（阿部真之助）
砲声殷々たる北平における日支両国青年座談会
通州の日本人大虐殺（安藤利男）
中学英語科全廃論（藤村作）
昭和十三年
総動員法問答事件（佐藤賢了）
世相論議（徳川夢声、高田保）
昭和十四年
「帝大問題」総批判（小島精一、建部遯吾、浅沼稲次郎、清沢洌、栗本勇之助、高木友三郎、桑木厳翼、大森洪
東大粛学問題と私の心境（蝋山政道）
常勝双葉山を屠った瞬間（安芸ノ海節男）
西田幾多郎を囲む座談会（西田幾多郎、佐藤信衛、三木清、林達夫、谷川徹三）
昭和十五年
勝って兜の緒を締めよ（大島浩）
銃後に望む（板垣征四郎）
ヒットラーと悪魔（小林秀雄）
昭和十六年
宅間ヶ谷隣組（林房雄）
「戦陣訓」はこうして作られた（白根孝之）
平和への戦い（岩畔豪雄）
大本営発表（館野守男）
昭和十七年
運命の海戦（草鹿竜之介）
愛国百人一首（下村海南）
北満の十二月八日（宮田重雄）
昭和十八年
汪精衛清談録（汪精衛）
西田幾太郎の敗北（大宅壮一）
「兵隊製造人」の手記（神戸達雄）
昭和十九年
パンと戦争（横光利一）
疎開する文学者に（結城哀草果）
二十五歳以下（岩田豊雄）
昭和二十年
八紘隊は征く（中野実）
東京大空襲・救護隊長の記録（久保田重則）
痛恨！　ダレス第一電（藤村義朗）
戦争医学の汚辱にふれて（平光吾一）
木の葉のごとく（菊田一夫）
原爆下の広島軍司令部（松村秀逸）
満州帝国の最後を見て（古海忠之）
ジャングルから来た男たち（有末精三）
兄・文麿の死の蔭に（近衛秀麿）
敗戦日記より（玉川一郎）
原子爆弾雑話（中谷宇吉郎）
敗けに乗じる（長谷川如是閑）