占領下日本の分析
第1章 アメリカ占領者と吉田政府は日本でなにをやったか?
日本はアメリカの従属国にされアジア侵略の基地にかえられた
軍事的支配と売国的ファッシズムの強化
アジア最大の軍事基地
アメリカ占領軍とおやとい兵
戦前をしのぐ警察機構
民主主義は破かいされ自由はうばわれている
「反共は戦争の前夜である」
アメリカ帝国主義者は日本工業にとどめをさそうとしている
見返資金は産業をこのように支配している
うまい汁をすう外資
新版「安政条約」―日米通商航海条約のもたらすもの―
戦争にやくだつ産業のしくみ
産業のなかの租界
死の商人と生きかえった軍工廠
輸送も戦時なみ
アメリカは日本を「援助」と貿易管理によって支配している
アメリカの「援助」の本質
日本に対する「援助」はなにをもたらしたか
見返資金は植民地化と軍事化のための打出の小ズチとなった
特需という名の軍事援助とMSA
アメリカによる貿易支配
アメリカの支配で日本の貿易の構造は変ってしまった
はげしくなるダンピングと押売輸入
財政金融は占領支配のテコになっている
財政は占領支配を強める道具
税金はふえる一方
軍事費はふえ社会文化費はへる
大口脱税と不正行為
地方財政は破たんする
占領支配に奉仕する銀行
軍事化をすすめる財政投資
のさばる外銀
財閥はアメリカの買弁として「復活」している
ウォール街に従属する財閥
政府は財閥のいいなりほうだい
復活する財閥
独占資本はふとり、中小企業はやせる
マックの「農地改革」は戦争への道を準備した
貧農の土地ききんは、かえってはげしくなった
地主は山の支配をいっそうつよめた
水を支配するものが部落を支配する
農協は民主化されたか
アメリカ帝国主義者は占領支配の土台として封建制をひきついだ
農地改革の「総仕上げ」新農地法と「改正」森林法
第2章 アメリカの占領支配は日本の経済を破かいし、国民生活を破たんさせた
わが祖国は荒れはてている
河川と海岸の荒廃
田畑と山林の荒廃
公共施設の荒廃
恐慌と産業の破かい
恐慌はいかに発展しているか
恐慌の原因は従属的戦争経済
独占資本は、いかに恐慌を切りぬけようとしているか
国民生活の窮乏化
「生活がよくなった」という政府の宣伝は真赤なウソだ
労働者・農民・市民の生活は戦前の三分の一以下というミジメさである
失業対策事業も失業者の生活保障もない
労働力人口の約四割が失業または半失業状たいで悩み苦しんでいる
勤労国民のための社会保障は名目だけにすぎず、かえって収奪の道具になっている
一、七〇〇万人もの人が住宅難に苦しみ、それはいっそうひどくなりつつある
第3章 アメリカの占領は日本人をどんなに苦しめているか
耐えがたい圧迫と窮乏に苦しめられている労働者は果敢な闘争に立上っている
米日の戦争屋どもはどのようにして労働者の手足をしばっているか
労働戦線は弾圧と分裂をうち砕きながら前進している
飢餓賃金と職階給
完全に無権利な囚人的労働者としての臨時工や日雇は増大しつつある
労働災害は激増しつつあり、死傷者数は戦場におとらない、しかも、その補償はなされていない
農民は戦争政策のもとで飢えている
「土地は万代、金は一年」―軍事基地接収反対に立上る農民―
吉田政府はペテン師である
傭兵隊にかりたてられる農村二、三男
農民の「ふところ」をねらう戦争経済
農業からしめ出される農民
中小企業はつぶれていく
どん底の中小企業
「やらずぶったくり」の目にあう下請業者
重い税金、高い運賃、高い電気料金
金ぐりにくるしむ中小企業
「中小企業はつぶれてもかまわない」
日本共産党当面の要求―新しい綱領