図書センソウ ト デンキ ツウシン000003179

戦争と電気通信

サブタイトル1~10
編著者名
中山 竜次 著者
出版者
電気通信協会
出版年月
1942年(昭和17年)4月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
10,201p
ISBN
NDC(分類)
547
請求記号
547/N45
保管場所
閉架一般
内容注記
和書 史料調査会旧蔵資料
目次

緒言
現代戦に於ける電気通信
十二月八日緒戦劈頭に於ける電気通信
僅々数時間にして世界に知れ亘つた布哇海戦の戦況
機上に聴く布哇奇襲成功の電波
建設工作と電気通信
宣伝戦と電気通信
対日包囲陣の強化と通信上の孤立
銃後に於ける電気通信
四大戦役の教訓
第1章 近代戦に於ける電気通信
仏国の安南、シヤム遠征に於ける電報の抑留、窃取
米西戦争に於ける重要電報の不達
南阿戦争に於ける中立国電報の検閲
日露戦争に於ける例
仁川海戦と露国電報の不達
得利寺会戦
中立国の無線通信を利用した例
日本海々戦に於ける無線通信の偉勲
日露媾和談判に於ける重要電報の漏洩
伊土戦争に於ける例
前欧洲大戦に於ける例
独逸の敗因は通信上の孤立に在つた
エムデン号の最後
第2章 現代戦に於ける電気通信
飛行機と無線
電波に依る方向探知
ロンドン空襲
飛行機と軍艦との無線連絡
飛行機と戦車隊との無線連絡
電波に依る敵機襲来の測定
気象観測と無線
オランダ攻略に於ける独軍の利用
敵前上陸に際して我軍の利用
電波に依る敵軍司令部の位置測定
第3章 現代戦に於ける放送戦
放送戦は智慧の戦争
戦闘に於ける利用
敵軍と同一波長の電波を利用した謀略放送
飛行機上より発信したる謀略放送
謀略上に於ける利用
後方撹乱と放送―通州事件
徐州会戦に於ける我軍の巧妙なる利用
敵軍牽制の軍略放送
敵軍の戦意喪失に利用した放送
独軍の対ポーランド宣伝放送
独逸の対仏宣伝放送
ヒツトラーの平和勤告放送
非常事変とラジオ
西班牙革命に於ける放送局占領
墺太利革命の失敗
満州事変とラジオ
二・二六事件とラジオ
第4章 宣伝と電気通信
前大戦に於て独逸を悩ました英国の宣伝
鎬を削る海外放送
独、伊、仏、英、米、日
電報放送に依る対外宣伝
戦時下に於ける宣伝放送の実際
離間策に利用した宣伝放送
「極東危機」を実現せしめた宣伝放送
自国民及び第三国民を欺くデマ放送
世界の信用を博した我国の宣伝
第5章 戦争と電気通信政策
国際海底線の中立性を過信したる時代
英国の世界通信壟断時代
近代に於ける通信政策の基調
近代に於ける列強の自主的通信政策
独逸
仏国
英国
米国
国際通信網の革新
第6章 戦争準備に対する列強の通信網計画
欧洲大戦前に於ける大電力放送の競争
周到なる独逸の準備
普仏戦争後に於ける電信幹線の改築
伯林オリンピツク大会に於ける世界放送は今次大戦の準備
太平洋制覇を目的とする米国の通信政策
我国に於ける前例
日清戦争に対する準備
日露戦争に対する準備
第7章 戦後経営の先駆者―電気通信事業
我が四大戦役の電気通信事業発達に及ぼしたる影響
日清戦後経営と第一次電話拡張
我が大陸発展の先駆としての電気通信事業
日露戦役中に成立した朝鮮通信事業の委託経営
満洲事変後に於ける満洲電信電話株式会社の設立
支那事変後に於ける華北、華中、蒙疆及び厦門の各通信会社の設立
第8章 東亜通信網建設の礎石
東亜通信界に我国の投じた礎石
日米海底線の連絡―我国の布設したる最初の国際海底線
長崎上海間帝国海底線の布設
支那電気通信事業に対する本邦の協力
電信事業に対して
電話事業に対して
無線事業に対して
電線製造事業に対して
電信借款の意義
支那に於ける英、丁の独占権排除
大無線局問題を繞る日米の争
支那無線界に於ける列強の角逐
大無線建設と米国の横車
第9章 大東建設と電気通信
東亜諸国に於ける旧秩序
支那に於ける旧秩序
仏国の安南侵略
泰国に受けたる侵略
英国のビルマ及びマレー侵略
四世紀に亘る和蘭の搾取
東亜電気通信界に於ける旧秩序
国内通信機関の驚く可き貧弱さ
欧米の支配下に在る太平洋海底電線網
国際無線通信の発達
東亜放送界に於ける旧秩序
対日包囲の放送陣営
重慶放送局
英国系即ち香港、シンガポール、ペナン及びラングーン放送局
蘭印放送局
濠洲の放送局
マニラ放送局
新秩序建設に対する吾人の覚悟
「長期戦」に対する認識
戦争は「非常時」に非ず「常時」なり
無名の師を起す米国
頼るは「自国の力」と「無線通信」
頼りにならない国際条約
頼るは無線通信とラジオ放送
東亜電気通信の将来
今後に於ける拡張費十億円―人的要素と機材供給の準備