図書カゴシマ ヒャクネン000002768

鹿児島百年 中

サブタイトル1~10
明治編
編著者名
南日本新聞社 編者
出版者
謙光社
出版年月
1968年(昭和43年)1月
大きさ(縦×横)cm
22×
ページ
561p
ISBN
NDC(分類)
219.7
請求記号
219.7/Mi37/2
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
南日本新聞社明治百年記念出版  年表:p559
和書 史料調査会旧蔵資料
目次

序文(海音寺潮五郎、鮫島志芽太)
第1章 廃藩置県
西郷引き出しに勅使
ツンボさじきの諸侯
福岡藩のニセがね作り
廃藩の大号令くだる
腹いせに花火大会

第2章 兵隊と巡査
御親兵三千人上京
酔って歩哨に立ち切腹
いびられる郷士出身兵
郷士のとりで、警視庁
有川姉妹・ポリス哀話
本籍をまちがえた英雄
ひげをそって銭湯へ

第3章 追われる士族
初仕事は借金の整理
俸禄貸しが大流行
森に泣かされた吉田
当然の“征韓論破裂”
税金は県庁が払う

第4章 文明開化
関所を開いてみれば
稚児争いで果たし合い
刀に未練の西郷どん
戸籍と新暦で大騒ぎ
床屋の裏庭にマゲ塚
「夷狄のゲタは痛い」
時計掃除に一週間
色が黒いから黒田
短銃差して郵便輸送

第5章 お雇い外国人
ダラース・リング事件
めかけを追い出す
チッセンの恩返し
大隅運河の大計画
客死したジコッペル

第6章 ウィリス後日物語
とんだ“ウルユス”論争
捨てられた八重子
わびしい人生航路
三十年ぶりの再会

第7章 明治天皇行幸
突貫工事で行幸道路
乳牛の模型で奉迎
前垂れで急場しのぐ
珍客、ヨクロボ亀
スメラミクソの神

第8章 郷校
給料もらって通学
オンジョ小学生
タッチの差で垂水一位
授業時間は線香で
教師の引き抜き合戦

第9章 真宗解禁
地下にもぐった信者
大口で発砲騒ぎ
禁制は外貨の損失
しのぎ削る東西両派

第10章 お預けキリシタン
ハチマキで区分け
すわ首斬り役人!
不満はメシの量だけ
キリシタンぞうり
鹿児島は天国じゃ

第11章 続く砂糖地獄
“保護”に名を借りて
巧妙な大島商社
自由販売請願運動
割り込む鹿児島商人
血まみれの勝利

第12章 征韓論破裂
池上、別府の大陸潜入
西郷追い出しの背景
辞職の身に給料とは
江藤、西郷に泣きつく
吉野に隠居した西郷

第13章 私学校
期待はずれの留学生
王を尊び民を憐む
軍政に逆戻り
加治木私学校分裂
村田新八の苦悩
成功した懐柔策

第14章 第二の鎖国
一種独立国の如く……
どっちでもええ!
根が生えた西郷
醜態演じた熊本鎮台
うかつだった前原
破裂の危機強まる

第15章 西郷暗殺計画
仮装敵国は鹿児島
川路が与えた訓諭
あせる中原尚雄
証拠固めにオトリ
刺し違える他なし

第16章 東獅子狩り
まんまと挑発に乗る
巡査を先頭に乱入
刺客団一網打尽
家族へも迫害の手
硬骨漢、大洲鉄然
正体を現わした大久保
会見ついに実現せず

第17章 西南戦争突入
熊本鎮台へ宣戦布告
七十万円対四千万円
屋敷売り払って出陣
西郷の官位はく奪
予想外の猛反撃
屁が出尽くして激戦
軍旗を奪われた乃木

第18章 田原坂
起死回生の抜刀隊
同郷兄弟殺し合う
雨は降る降る人馬はぬれる
人肉食らう地獄図絵
熊本城に官軍到着

第19章 官軍鹿児島へ
皮肉たっぷりの久光
西郷刺殺団救出
大山綱良の最後
新県令、岩村通俊
バカを承知の貴島清
県民総動員、囚人部隊
意気盛んおなご部隊

第20章 敗走
別府隊の奇襲攻撃
悲惨な大河原事件
吉野の山から戦争見物
苦しまぎれの西郷札
袋のネズミ一千人
可愛岳突破に成功

第21章 城山
県令、長崎に逃げる
西郷の助命運動
晋どん、もうよか
惨殺された投降者
二度敗れには厳罰
米もらいも命がけ
占領軍の引き揚げ

第22章 西南戦争余録
手を焼いた軍旗捜し
薩軍に投じた軍医
赤十字のふるさと
烈婦、町田栄子
日赤鹿児島支部結成
鉄砲将軍村田経芳
最前線で銃の研究
日本最初の空中飛行
大久保利通殺さる
あぶなかった大隈

第23章 地租改正
中流士族の不満
種子島の分村騒ぎ
土地は子孫のわずらい
島津邸ヘデモ行進
再び郷士社会へ
利子をサカナに宴会
山林も郷士に集中
内之浦のマンモス訴訟
屋久島の官林編入

第24章 士族授産
城下にこじき士族
三百分の一で安売り
あわれ酪農の夢
甘くみたサトウキビ
先駆者・知識兼雄
刺殺された二代目
PRに競馬を復活
「羊など荒唐無稽……」
持参金つきの緬羊

第25章 鹿児島授産場
紙、筆、マッチ製造
奇人課長・白野夏雲
オフィスガール登場
書類二枚で民営移管
十四時間労働の青春
バカにするなとスト
“工業化”の呼び水

第26章 悪衛流行
アアカルイトナ
死者一万の地獄図絵
「コレラ病アリ」
殉死した山下元礼
井戸は黴菌だらけ

第27章 鹿児島医学校
島の深刻な医者不足
足の“墓碑”を建立
鼻が高い大谷派門徒
鬼気迫る実習授業
たった五年で廃校
意気盛んな“免許医師”

第28章 小学校復興
アメリカ流の“教育令”
小学校兼師範学校
平民の入学に反発
号令一下、一斉にメシ
郷土教育を重視
運動会も軍隊調
盗まれた御真影

第29章 先生やーい
奨学金付きでPR
字が読めぬ校長夫人
森有礼の神風視察
「泣く子と師範卒は……」
助教員がんばる

第30章 鹿児島新聞
出獄を待って準備
創刊第一号は号外
テクテクと集金旅行
現場検証で訂正記事
昼間から“飲ん方”
投獄された編集長
印刷機取り上げ
もれた“臨検騒動”
郷友会に身売り

第31章 自由民権
出足が遅れた鹿児島
発祥地は加治木
改進党支部と三州社
割り込んだ郷友会
あっさり三州社崩壊
血ぬられた紀元節

第32章 民党・吏党
“天罰内閣”誕生
流血覚悟の干渉選挙
正義派バンザイ
天皇までPRに利用
聴衆は官員と警官
投げた石で築山
大臣病の革丙将軍
葬式まで民党・吏党
岩元信兵衛の“反乱”

第33章 青雲の志
蚊帳を使って魚取り
新婚旅行にまでお供
飛鳥山旗取り合戦
一日中なぐり続け
先輩連も持て余す
警視庁へ集団就職

第34章 鹿児島県巡査
人民の恐るること甚し
谷山五郎大活躍
ハダカ取り締まり
加世田の惨殺事件
殉職した三勇士
“水上巡査”藤崎七次
タチマチ聞ク免職ノ声

第35章 宮崎県創設
“仮相場”と“軽相場”
勝手に新庁舎建設
立ち上がった川越
「渡辺は女郎県令だ」
“女房とメカケ”論議
内輪ゲンカで逆転
辞令を突っ返した知事

第36章 国民皆兵
“文迷怪化”の悲喜劇
あわてて養子縁組み
美しき家屋に住居す
盛大に“二十三夜待ち”
村中梅干しだらけ
知覧で軍馬の調教
伊敷の歩兵四十五連隊
“左岸攻撃”で息抜き

第37章 海難
維新の功臣・三邦丸
郵便船、土佐に漂着
運を天に決死行
惨たり枇榔島合戦
南薩の“黒島流れ”
恨みは深し甑島沖
国境越えた人間愛
“牛ドロボウ”の恐怖
父の遺骨と涙の対面
みやげにインギー鳥

第38章 カシュメール号物語
日米親善の橋渡し
まず七人が漂着
床の間がイス代わり
“故事”にならい筆談通訳
助かった残りの五人
イモのお礼に水差し
地球儀で事情聴取
礼金五千ドルを可決
大臣に使い道を相談
待たれる追跡調査

第39章 鹿児島市誕生
復活した“百二外城”
市長の給料で大論争
教育負担金は市税か
校庭にケンカ控え所
“女工”ではごわはん
さっそうと恋風魔風
相次ぐ繁華街の大火
自慢の水道にケチ
ロシア生まれの“ドン”

第40章 種子島移住
渡辺県政の大事業
全滅寸前の甑島
砂浜にへたりこむ
島民に励まされて
天然痘で一家全滅
五十年ぶりの里帰り
本土から漁民も

第41章 汽笛一声
たまげたトンネル
第一期工事に落選
百円が惜しい県知事
先着順へ「回れ右」
時代錯誤のインテリ
錦江湾に“黒い虹”
急ぎの用は船で
沿線広告お目見え
隼人まで一時間十五分

第42章 人力車・馬車
“相乗り”けしからん
役場まで“専用道路”
ドル箱は天文館一帯
砲車、霊柩車が優先
“馬力不足”でつぶれる
米ノ津まで十一時間
車輪二つの“自力車”
まだ早過ぎた自動車

第43章 日清戦争
尻に大砲で大ゲンカ
出兵要請に“好々”
豊島沖で緒戦飾る
河頭で郷土兵士歓送
「水兵の母」の故郷
穎娃村の浜上四太郎
つつ抜けの暗号電報
恨み深し“三国干渉”

第44章 日露戦争
次官内閣で日英同盟
勝算はありませぬ
カッパも兵士見送り
歩兵四十五連隊の活躍
肩章かき集め帰る
砲台に命中した祝砲
戦場は“新兵訓練場”
冷や汗かいた東郷
息切れ寸前の勝利
年表あり