明治初年に於ける香港日本人

第１　明治六年篇
香港日本領事館の開設
領事館の所在
林副領事の帰朝と其の病死並に樋野書記生の着任
樋野書記生の帰朝願出と領事館事務外国人に委託問題
当時の在留邦民
当時の香港回顧
第２　明治七年篇
春日艦の入港
佐賀の乱と江藤新平の追手香港に来る
樋野書記生の帰朝願出と領事館事務外国人に委託問題
安藤副領事及小林書記生の着任
領事館借入契約の更新
台湾征伐始まる
九月二十二日の大暴風雨
日進艦の遭難
第３　明治八年篇
領事館の移転
安藤副領事の両広総督訪問と其の一時帰朝
在留邦人
我国海軍士官の英国軍艦乗組
大鳥圭介暹羅派遣
第４　明治九年篇
琉球人三名のヒリツピン漂流記
領事館員動静
ケネデイ総督の転任
日本貿易銀の流通開始
海外渡航及外国船乗組邦人の窮状
当時の香港景況
第５　明治十年篇
琉球人六名英船に救助さる
安藤副領事の領事に昇任と其の両広総督訪問
澳門略史
永野由松、渡辺角太郎下船一件
日本貿易銀の流通開始
三井物産香港支店設立計画
駿浦号閉店
雑件一束
第６　明治十一年篇
我貿易銀の流通開始
三井物産香港支店開設
帝国軍艦清輝の入港
玉井福松の遭難
仏国博覧会参列一行及鮫島公使の寄港
湯川少尉の死亡
ライムーン・パスに於ける水雷試験
領事館員動静
領事館の移転
広業商会香港支店開設
第７　明治十二年篇
軍艦清輝帰国の途次寄港
加藤金次郎白河夜船香港下り
ヘネツシイ香港総督の日本訪問
帝国軍艦日進及筑波の入港
領事館員動静
我貿易銀の流通開始
支那人胡旋沢在新嘉坡副領事に任命
グラント将軍の寄港と礼砲一件
三菱汽船会社香港支店開設と同社船の香港航路開航
第８　明治十三年篇
帝国軍艦比叡の寄港
三井物産会社及広業商会各香港支店商品取扱高
新嘉坡副領事館の閉館
九月二十三日の暴風雨
広東駐在の相良中尉及島村少尉
安藤領事の両広総督張樹声訪問
領事館員動静
厦門領事館の閉鎖
香港日本在留民
我貿易銀の香港法貨としての認可問題失敗に終る
第９　明治十四年篇
有棲川宮威仁親王殿下の御寄港
ハワイ皇帝の御寄港
英国両皇孫の香港御訪問
三井物産会社及広業商会各香港支店商品取扱高
領事館員動静
寺尾助太郎外四名の遭難
第１０　明治十五年篇
三井物産会社香港支店の閉鎖
参議伊藤博文の寄港
帝国軍艦筑波の入港
濠洲シドニーに日本名誉領事設置の議
有棲川宮殿下の御寄港
ヘネツシイ総督の退任とボウエン新総督の任命
マンゴステン及ランブータンの小笠原島移植計画
閑院宮載仁親王殿下の御寄港
広業商会香港支店の閉鎖
第１１　明治十六年篇
参議伊藤博文帰国の途次香港に寄港
安藤領事の帰朝
新任香港総督ボウヱン氏の着任
香港市場に於ける我物産
町田領事代理の着任
第１２　明治十七年篇
町田領事代理の両広総督其の他訪問
町田領事代理其の後の広東訪問
大山陸軍卿等軍事視察団の寄港
三菱汽船会社香港航路の停止
ボウヱン総督の日本訪問
英国汽船チベツト号の邦人救助
帝国軍艦天城及扶桑の入港
明治十七年に於ける香港入港船舶
領事館員動静
第１３　明治十八年篇
澳門状態一般
仏国の安南攻略と香港
領事館員動静
日本輸入の章魚中毒問題
日本人墓地横手梅次郎の墓
香港政庁関係雑件
ボウヱン総督の離任
伏見宮貞愛親王殿下の御寄港
第１４　明治十九年篇
明治十九年六月に於ける香港日本人
日本人墓地
帝国軍艦清輝の入港
陸軍中将谷干城及品川公使等一行の寄港
陸軍司令官カメロン少将の日本訪問
南領事のヒリツピン出張視察
領事館員の動静
第１５　明治二十年篇
帝国軍艦畝傍の失踪
外務省留学生及び語学生の香港留学
日本綿布の香港及びヒリツピン市場開拓
第１６　明治二十一年篇
広東領事館設立事情
香港在留邦人
南領事の邦貨偽造犯人捕縛事件
南領事の帰朝と鈴木領事の着任
第１７　明治二十二年篇
香港在留邦人
鈴木領事の邦人発展に対する意見
領事館の移転
領事館員動静其の他
続篇
其の後の香港日本領事館
濃美大地震に対する香港の義捐金募集
香港に支那領事館設置問題
再び日本円銀を香港法貨として採用問題
香港に於ける娼妓制度と日本娘子軍
其の後の香港在留邦人
香港のペスト病流行と北里、青山両博士の功績
結語
附録あり