海の科学９９の謎

１　なぜ、海があるのか－知らないことがたくさんありすぎる
なぜ海があるのか、ということがまず謎だ
海は地球にしか存在しない
大自然の法則が地球に海を与えた
最初、海はどのようにしてできたのか
雲があり、雨があり、川があり、海がある
太平洋も大西洋もアルプスもヒマラヤも永久不変ではない
勇気ある仮設＝大陸移動説
南極大陸はじつは三つの島である
海底は動き、そして大陸も移動している
海進がすすめば東京はやがて沈没する
２　海は生きている－旅する海、ささやく海、怒る海
海の中を流れる大きな河
名も知らぬ遠き島より流れ寄る椰子の実一つの秘密
民族、文化を運ぶ海流の偉大な力
赤道直下の島にペンギンが住んでいた！
寒さ暑さを決めるのは海流である
海流は、主になにが原因で起こるのだろうか
「はえなわ漁業」から発見された謎の深海海流
巨船も横転させる波の威力
波は前に進むのではない
海を引きあげる月の怪力
３　深海の謎に挑む－ほんとの姿を知るものはだれもいない
わからないことだらけの海の底
海の底から返ってくるこだま
大陸棚の秘められた地形
太平洋と大西洋でまったくちがう海底
いちばん深い海の底
海底の生物群ペントス
珍奇な貝、美味なカニのいる大陸棚下部
日本深海の宝＝三種類のタカラガイ
数千メートルの深さの海底の生物は？
深海底の大発見＝ネオピリナ
４　生命の秘密を握る海－地球最初の生命はどう誕生し、進化したか
生命はほかの星からやってきたか
勇敢な仮説＝オパーリンの生命の起源
最初の生命は子孫をうまく残せるか
外界のエネルギーがなければ生物は育たない
生命進化を暗示するボルボックスの不思議な生活
動物はどのようにして誕生したのか
人間の血液の由来はじつは海水である
５　海と生物の昔－生命は栄え、亡び、また栄える
七億年まえに誕生した幻の動物の痕跡
六億年まえに誕生した三葉虫とウミサソリ？
五億年まえに誕生して、暴れまわった海のギャング＝ノーチロイド
四億年まえに誕生した魚類第一号は「鯉のぼり」のようなサカナ
世界の海を制圧したサカナ
海から陸にあがった地球最初の動物はなにか
生きかえった化石！
江の島で買った貝が数億年前の貝だった
アンモナイト貝がヒマラヤ山脈に登った！？
海にもどっていった恐竜たち
６　海と生物の今－死闘と平和の中で保たれるバランス
海の生存競争はどうなっているのだろうか
世界の主な漁場が寒流海域にあるわけ
赤潮の科学
海の弱者＝プランクトンはどう自己防衛するか
“魚の群れ”はどのようにしてつくられるか
サカナの群れをまとめる眼と鼻と耳
岩礁を舞台とする攻防の秘術
磯でおなじみの生物たちの攻撃と防御
食べたり食べられたりの安心できない世界
カニを襲うタコを食べるウツボを悩ませる寄生虫の話
水中カメラが写し出す深海動物の生活
食いだめ専門の珍魚がうじゃうじゃ
深海魚の食生活はどうなっているか
生きている化石が次々と発見される！
７　魅惑のサンゴ礁－尽きることのない海と自然の美しさ
自然が生んだ宝物＝サンゴ礁
地球最大の建造物
サンゴ礁の厚さはどれくらいか、年齢はどれくらいか
サンゴ礁は動物の世界だ
にせの眼をもつチョウウオ
イソギンチャクに棲むクマノミ
サンゴ礁の海底生物を探る
色とりどりのイカやタコ
美しいものには毒がある？
サンゴを滅ぼすギャング＝オニヒトデ
８　クジラの物語－何を食べる、どう生きる、いつ滅ぶ
地上最大の動物の素姓は？
一七世紀までクジラはサカナと信じられていた
何を食べて巨体を維持しているか
クジラの潮吹は水柱か
どんな生活をしているのだろう
抜群の聴覚、ダメな嗅覚
『白鯨』のモデル＝マッコウクジラ
仲間同士で会話のできるイルカの話
クジラは動物か資源か＝秘劇の歴史
クジラへの挽歌＝いつか消えてゆく運命か
９　海の怪奇－不知火の謎、人魚の正体を明かす
入ったら出られないサルガッソー海の怪
遭難したフランス軍艦の亡霊
日本最古の文献にもあらわれる“不知火”
ついに解明された不知火の正体
船乗りを驚かす“空とぶ船”の話
幽霊船の科学
人魚の正体は？
怪魚エイとエイの島
海の怪物列伝
１０　海の未来－人間は海に、どこまで挑めるか
海に向けられた未来の目
海を汚すな！
魚が減っている！
最後の秘場＝深海にのびる漁網
海底牧場に夢は広がるが、実現できるものか
稚魚の飼育のための廃バス利用
海の資源には“真水”も含まれる
海底資源にはどんなものがあるか
人間は海底で生活できるか