大君の都 中
第15章
田園散歩
日本の農業、樹木および草花
農民の生活と因人の生活
博物学
日本の漆器と熟練した細工
巨大な勧工場
第16章
一八六〇年の新年、それがもたらしたもの
横浜の放火による火事
イギリス公使館の門前における一通訳の殺害
悲観的な前途
同夜のフランス公使館の火事
第17章
大君の宮殿へ向かう摂政の殺害
事件の経過
不安にたいする一般的警告と世論
攻撃にそなえる日本人の護衛隊にとり囲まれた公使館
ゲルフ党とギベリン党時代の再現
それにともなう謀反人の行動と摂政の首の処理
人気ある物語と伝説
四七浪人の物語
この種の文学および英雄崇拝が国民の道徳や行為におよぼす影響
第18章
日記の抜粋
対日関係についての随想と回想
未来への思弁
貿易の収益と一般的な結果
条約にもとづく関港後最初の一カ年間の回顧
総計された損得
第19章
大君の謁見
準準のむずかしさ
東洋における外見上の些細なことの重要性
第20章
転地
富士山への巡礼と熱海温泉の訪問
第21章
熱海の硫黄温泉
日本の農村生活
製紙工場
モグサ
第22章
首都への公道とそれを旅する人びと
第23章
武士階級に現われた敵意の微候
フランス公使の従僕、公使館の門前で重傷を負う
不吉な前兆
日本側の記録から見た国民性
礼法
不穏な封建家臣の抑制力としての礼法
外国人の保護には適用されぬ礼法
イギリス公使館の火事
善意と友好的関心の証拠
イギリス婦人の首都初訪問
相も変わらぬ危険の根拠
神奈川におけるイギリス人と日本人警吏との衝突
役人重傷を負う
第24章
一八六一年元旦
江戸への来客
外国人大虐殺の脅威
イギリス艦隊のあわただしい出発
アメリカ公使館書記官ヒュースケン氏、江戸市中で暗殺さる
全公使館員にたいする脅威の再来
ヒュースケン氏の公葬
外国奉行堀織部正切腹の知らせ
江戸駐在外国代表の会議
第25章
危機の第二段階
条約締結四カ国の国旗降納
人命保護手段の不適切にたいする抗議
英仏両公使の帰京のための交渉
外国代表側の条件
日本政府の条件受諾と外国代表の帰京、および入京にさいしての英仏両国旗にたいする礼砲
第26章
長崎から九州を経て江戸にいたる陸の旅
町と農村の日本人の生活にたいする観察
社会状態
日本人の風俗習慣
日本の封建制度と政治組織の瞥見
第27章
下関
瀬戸内海と兵庫への航海
第28章
港と都市
兵庫と大坂
第29章
大坂から江戸へ