図書イヨ カイゾク ハッタツシ000002089

伊予海賊発達史

サブタイトル1~10
編著者名
景浦 勉 著者
出版者
三好文成堂
出版年月
1938年(昭和13年)11月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
156p
ISBN
NDC(分類)
218.3
請求記号
218.3/Ka18
保管場所
閉架一般
内容注記
和書 史料調査会旧蔵資料
目次

1 海賊の史的意義と伊予海賊発達の事情
海賊史研究の必要
「海賊」の意義
海賊即ち海上の豪族
海賊即ち海軍
伊予に於ける海賊の発達の地理的事情
伊予海賊発達の歴史的事情
海部の設置と海賊
史料に現れた「海賊」の初見
海賊史取扱上の注意
2 藤原純友の乱と伊予海賊の勃興
序説
平安時代の政権の趨移
地方政治の紊乱
豪族の興起と海賊
藤原純友の出自
純友の伊予下向と海賊の跳梁
純友の反と佐伯部の海賊
紀淑人の伊予下向と海賊討伐
純友の再挙と其の暴虐
純友討伐と伊予海賊の向背
純友の伊予出奔と太宰府侵略
博多の津の戦と純友の敗北
純友の敗走と其の末路
純友の乱の伊予に与へた影響
3 源平二氏の興亡と伊予海賊の活躍
序説
平氏の河野氏懐柔策
源頼朝と河野通清、同通信との関係
頼朝の挙兵と河野氏の奮起
伊予に於ける河野氏の活動
高縄山城の激戦と通清の戦死
河野通信の復讐
源義経の西下と通信
屋島の戦と通信部下の水師の活動
伊予の水軍と壇ノ浦の戦
伊予海賊の武功と河野氏の隆盛
4 元寇と河野通有部下の海賊の武功
序説
蒙古の勃興と忽必烈の出現
蒙古使節の来朝と北条時宗の態度
文永の役と元軍の敗退
蒙古の再度の日本征伐の計画と我が対策
河野通有の出動と其の決心
弘安の役の勃発
志賀島の戦に於ける河野通有の奮闘
通有の負傷と其の帰国
我が軍の奮戦と元軍の潰滅
河野通有に対する恩賞
国民精神の高唱と伊予海賊
5 建武の中興と伊予義軍の功勲
土居・得能・忽那・祝氏等の統率せる諸海賊の活躍を中心として
序説
後醐醍天皇と王政復古の御計画
正中の変と討幕計画の頓挫
元弘の変の勃発と護良親王の御活躍
土居・得能二氏の出自
土居・得能・重見・忽那・村上氏等の挙兵と其の聯盟
長門探題北条時直の伊予侵入と石井浜の戦
根来城の戦と義軍の雄飛
星ノ岡の戦と土居・得能・忽那・祝氏等の奮戦
星ノ岡の戦後の各地に於ける形勢の変化
建武の中興と伊予海賊活動の史的価値
6 足利尊氏の謀叛と河野通盛部下の海賊の奮戦(附・大森彦七)
序説
河野通盛の出自
六波羅探題府の守備と通盛の奮戦
通盛の出家遁世
足利尊氏の野心と通盛の内通
帰省後の通盛の行動
尊氏の東上と通盛の従軍
湊川の戦と通盛の奮戦
叡山合戦と通盛の武功
河内方面に於ける通盛の転戦
通盛の晩年の動静
大森彦七
7 征西将軍懐良親王の伊予下向と忽那島の海賊の忠節(忽那義範の勤王事蹟)
序説
忽那七島と忽那氏の出自
建武の中興と忽那氏一族の義挙
建武中興の破綻と忽那氏の忠節
吉野朝と北畠親房の制海策
征西将軍懐良親王の伊予渡御
征西将軍の宮と忽那義範の忠節
五条頼元及び冷泉持房の来島
征西将軍の九州渡御後の義範の活動
熊野海賊の来援と其の提携
忽那義範の讃岐塩飽島攻撃
忽那義範と足利直冬との関係
8 吉野朝廷に対する村上義弘の忠誠と大島海賊の翼賛
序説
村上氏の出自
村上氏と藤原純友の乱
元弘の変と村上義弘の活動
義弘の鞆津の要撃
六波羅探題攻撃戦と義弘の活動
六波羅府の陥落
建武の中興の破綻
足利尊氏の西走と伊予海賊
征西将軍懐良親王の伊予下向と義弘
脇屋義助の伊予入国と義弘
大館氏明の戦死と義弘
河野通尭の帰順と村上義弘・重見通宗・同通勝
良成親王と伊予海賊
村上義弘の晩年と其の卒去
9 脇屋義助の伊予入国並に大館氏明の活動と伊予海賊
脇屋義助の伊予入国の事情
義助の伊予入国の目的
義助の伊予下向と其の逝去
細川氏の来侵と川之江城の戦
千町ケ原の戦
世田城の戦と大館氏明の最期
10 倭寇の猖梁と伊予海賊の海外発展
序説
倭寇の起原と其の由来
倭寇の発生の誘因
倭寇の初期の形態
朝鮮に於ける倭寇の侵略
支那に於ける倭寇の活動
倭寇活動期の伊予海賊
河野氏部下の海賊の活動と朝鮮との関係
伊予海賊の支那寇略
11 豊臣秀吉の朝鮮征伐と伊予海賊の活躍
序説
豊臣秀吉の朝鮮征伐の原因
文禄の役の勃発
水軍の準備と其の組織
我が水軍の出動と初期の戦況
来島通之の戦死と我が水軍の不況
文禄の役の終局
慶長の役と水軍の組織
巨済島の戦と我が水軍
鳴洋の海戦と来島通総の戦死
秀吉の薨去と島津義弘等の奮戦
征韓の役と我が国民精神の発揚
江戸時代の海賊と海戦法の発達