照国公感旧録
- サブタイトル
- 編著者名
- 島津 斉彬 [著]/国光社 編者
- 出版者
- 静思舘
- 出版年月
- 1899年(明治32年)3月
- 大きさ(縦×横)cm
- 27×
- ページ
- 13,242p
- ISBN
- NDC(分類)
- 210.58
- 請求記号
- 210.58/Sh46
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
1 略伝
略譜
事蹟の大要
為人の説話
感旧録の叙目
2 尊王
概論
公、嘉永六年皇居炎上の際侍臣を遣し天機を伺はれし事
公、金五千両を御供御に献納ありし事
公、皇居炎上を徳川慶恕公に報ぜられたる事並に其文書
右文書の解説
近衛忠煕公に賜はりたる宸翰
斉彬公国事を胥議せられたる侯伯幕吏庶士の姓名
公、皇居炎上を徳川斉昭公に報ぜられたる文書
公、同件に付再ひ徳川慶恕公に報ぜられたる文書並に其解説
公、刀剣二振を朝廷に奉献せられたる事
公、朝廷へ古笙及小箪笥を奉献せられて御物密函を賜はりし事
近衛公に賜はりたる宸翰並に御文中公の誠懇を感賞在せられたる事
公、魯艦来到を聞き藩兵を京坂地に派遣し京都の警備に充てられたる事
公、密行して皇居を拝覧し南門前にて跪拝せられし事
公、琉球人参府に仮託して邸地を京都に購入することを命ぜられし事並に琉球人参府の道筋
公、近衛家にて三条実万公其他の公卿に密会国事を議せられたる事
公、西郷隆盛に当今の要務を密命せられし事
公、嗣子の擁立を閣老堀田侯に建議せられし事並に其文書
公、近衛公へ嗣子擁立の内勅を請願せられし事並に其文書
継嗣一件の評論
公、正月元旦に御製及宸翰を重臣に拝覧せしめて尊王の趣旨を説示せられたる事並に御製
近衛公に賜はりたる宸翰並に其解説
三条実万公より贈られたる文書並に其解説
近衛公、藩老鎌田出雲に贈られたる京都守衛依頼書並に鎌田の請書
斉興公近衛公へ呈せられたる文書
公、親しく兵操の〓閲に出でられ病に罹り薨去せられし事
3 外交
概論
勝伯の論評
仏国軍艦琉球に来航し通信貿易を乞ひ仏人清人二名を留住したる事
琉球官吏仏艦将との照覆文
仏清人を那覇市寺院に住居せしめし事
仏人琉人を勧誘威迫して要求を迫りし事
公、外交政策の断案を立てられ琉球を折衝の地となし内地進入の期を緩うするの考慮を抱かれし事
英国船琉球に来到し何等の請求なくして帰航せし事
英国人医師夫婦児女を琉球に滞留し之を那覇市の寺院に住居せしめし事
仏国艦隊来航し琉官吏を艦内に迎接し通交条約の締結を迫りし事
藩庁国老に命じ琉球警備の兵を山川港に派遣し臨機命を俟たしめし事
藩老調所広卿をして阿部閣老に琉球処分を禀申し貿易允許の議を請はれし事
公、幕吏筒井紀伊守に外交の要務を説き琉球処分の委任あらんことを談示せられし事
幕府、公をして父公に代り帰国琉球処分に当られんことを諭されし事並に其達文
斉興公、公の帰国を請はるるの願文
公父子登営将軍より琉球処分委任の命を領せられし事並に口達書
幕府琉球処分は存意一抔寛猛処置すべしとの旨を達せし事並に其達文
勝伯琉球処分の論評
公、琉球処分は先づ武備充実に存せりとの旨を藩吏に諭示せられし事
公、琉球処分に付徳川斉昭公に贈られたる文書
公、父子琉球官吏に貿易開市の方法を指示せられたる事
仏艦将兵を率ゐて通信条約締結を強迫し琉吏止なく条約に調印せし事
当時琉球の国情及公の政策
英国船来到し国書を交付し滞留英人の薄待を責めし事
米使ペルリー、軍艦を率ゐて琉球に来到し首里城に入り琉官と対接せし事
米国軍艦浦賀に来到し幕府諸大名の意見を徴せし事並に公の意見書
公、米艦来到に付徳川斉昭公に贈られたる文書
米艦那覇港に越年し石炭庫を建設し寺院を賃借し土民を慰説せし事
米艦将一行を率ゐ首里城に上り年賀を祝せし事
下田条約の締結
琉人米艦水夫の乱暴なるを制し之を故殺し艦将厳談首里城門を砲撃威迫せし事
米艦将下田条約の例に作ひ琉吏と条約を締結せし事並に其条約文
測量船薩摩沿岸島嶼を測量せし事
公、異国の船到来の節制令を布かれし事並に其令文
公、松平慶永公と国策を談論し東洋政策の議を密示されし事並に昨夢記事の抜載
幕船観光丸鹿児島港に来到し公之を歓待せられし事
艦員の上陸に際し粗暴壮年の乱行あり公親ら先導して磯別館に引かれ厚遇せられし事
公、勝麟太郎氏に琉球処分の内情漏洩を明して航行を止められし事
公、藩士を琉官に扮せしめ外国使節の談判を監視せしめられし事
公、藩士を派遣するに当り施設の条目を諭示せられし事並に其諭文
台湾に寄港を設け清国の経略を計図せられし事並に石室秘稿の抜載
公薨去に付琉球処分を中止停廃せし事
粗暴壮年者を戒諭せられたる事並に其書取
公、仮条約調印許容の建議を呈せられし事並に建議書
公、勝氏に条約締結の件に付贈られたる書翰並に勝伯の亡友帖の自叙
公、近衛公に書を呈して条約締結勅許あらんことを賛襄せられし事並に其文書
近衛公へ呈せられし文書の解説
公、清国北京城の陥落を聞かれ対清策を講論せられし事
4 経済
概論
城内花園を撤して製煉所を設け諸般の製煉業を開始せられし事
泰西の学術書を翻訳せしめ公自ら閲覧して専心研究実習せしめられし事
写真電信瓦斯紅硝子の研習製造を開始せられし事
磯別館内に集成館を創設し軍器製鉄の業を起されし事並に事業の分類
藩内原野に植木を為さしめ且功労者を厚賞せられし事
公、外国産植物種子を購入して栽培を命ぜられし事並に戸塚静海に贈られたる文書
国産を江戸に輸送して販路を開かれ大阪占買の弊を矯正せられし事
製塩製綿陶器養蚕砂糖生蝋の事業を改良奨励せられし事並に臼砲形茶椀
事業を起すには考慮を加へざれば反て民業を妨ぐる意見を説かれし事
公、水利を通じて土地を墾柘し山相を卜して鉱山を採堀せられし事
5 文事
概論
公、国史館に命じ歴世の事蹟を編纂収録せしめられし事
藩庫の蔵書を出して藩士に貸与修読せしめ或は文書の謄写を命じ書籍を出版せしめられし事
公、藩士の風儀を矯正するの訓戒書を布かれし事並に其文書
城下郷中の組織及其規約
城内の花園を撤して文武講習場を設けて藩士を奨励せられし事
公、講習場に於て藩士文武の両技を親視するの令を布かれし事並に其令文
藩士後醍院某の対策諸葛武侯論文
公、学事に関する令条を布かれ訓詁に泥まず心術を正し道義を明らむることを諭されし事並に其令文
医士数名を長崎に派遣して蘭学を修めしめられし事並に戸塚静海に賜ふの洋文
公、遊学勧奨の令を布き世臣の子弟を奨励せられし事並に其令文
公、学令十条を著して藩士に頒ち薫育を奨励せられし事並に其令文
学令十ケ条の解説
6 軍務
概論
仏艦琉球に来舶し警備の為め藩兵を派遣したる事
公、帰国海防軍備に着手し西方海岸を巡視し砲台建築武器の製造を命ぜられし事並に徳川斉昭公に贈られたる文
国老等海防の計画を禀し公の明識に驚歎せし事
公、軍制を改革し和漢洋式を折衷せしめ公弟久光公に事を監せしめられし事
公、親ら方法を訓示し米国式砲に則り大砲を鋳造せられし事
公、反射炉及製鉄鉱熔炉大砲鑚開台を造られし事並に公、藩臣に忍耐研修を諭されし説
砲台建築に付管理者を戒飾せられし事並に其令文
火薬の製造を改良せられ水雷地雷の創製を命ぜられし事
公、市街の海面に防丸の土〓を築かれ一時物情ありしも後年大に効験を感ぜし事
城辺民家の樹木を長茂せしめられ敵の注視を避け居城砲撃を免かれし事
公、継家を告知し忠言を求められ藩士に勤倹尚武を諭示せられし事並に其達文
右達文の解説
公、天保山操練場に於て兵士と等しく炎天下に検閲せられ士気大に振作せし事
公、演武館に臨み各般の武技を〓閲せられし事並に其流名
藩士成田某を長崎に遣し洋式の操銃を学ばしめ之を藩士に授けしめ上下士を諭して均しく練習せしめられし事
公、吉野原に藩内諸士を召集して射猟を観られし事
公、武士踊の催を止め当今に行ふべからざるの理由を解説せられし事
公、大砲船及蒸汽船製造を幕府に禀申せられし事並に其願文
右願文聞届の達文
幕府大船製造を託せられし事並に其達文
公、製造の大船を昇平丸と称名し幕府に献ぜられし事
塩谷弘氏の昇平艦記文及大槻磐渓氏の昇平船詩
公、日章を以て国旗の徴記となさんことを幕府に建議せられし事並に日章を以て国記とするの幕令
公、徳川斉昭公に書を贈り軍船製造を必用とせられし事並に其文書
公、国用を節して軍船製造を注意せられし事並に其令文
公、軍務を振作するが為め十二ケ条の令文を布かれし事並に其令文の要旨
公、松木弘安氏に命じ操練の号令を邦語に訳せしめられし事
公、城内の砲術は公子哲丸君の発病の因たらんとの説を諭戒せられし事並に黒田嘉右衛門氏の申述書
公、黒田氏の申述書に対して一視同仁の趣旨を伝へられし説
7 民政
概論
公、風俗を矯め勤倹を奨むるの条令を布かれし事並に其令文の大要
右令文の解説
公、条令九章を著して布かれ施政一新を期せられし事並に其令文
右令文の解説
公、近臣数名と馬上市坊村閭を巡視して民の疾苦を問はれ老農と国政の善悪を対話せられし事
公、名分を正し金穀を以て士籍を売与するの旧慣を停められし事並に其諭示
公、明清律に則り国律を修正し濫刑厳罰を慎まれし事
8 撫恤
概論
公、米価を廉売して救恤を為すは治民の要道たる諭文十ケ条を布かれし事
右諭文の解説
公、諭文中所領は自己の知行にあらず王土王民たりとの大義名分を諭示せられたる説
公、窮士の困厄を恤み特に廩米を賑給せられしに受恤の男女夜陰城門に奉賽して恩謝せし事
公、儲穀の方法を著して藩内に布かれし事並に其令文
右令文の解説
公、手許金を出し歳末貧士を捜訪し金壱両宛を賑給せられし事
公、常平法に作ひ世録者に令して儲穀を行ふの諭文を布かれし事並に其諭文
右諭文の解説
9 賞勲
概論
伊勢神宮社官御炊太夫御師太夫神祭式にて公の霊位を祭せし事並に其祭文
公の功勲を追賞せられ従三位権中納言を贈られ照国神社に霊祭せらし事並に官賜の祭文
幕府より降したる追賞の達文
従一位久光公、近衛公に就き官位追贈を懇請せられし事
旧勲を録せられ更に従一位を追贈せられし事並に其勅文
勅使岩倉大納言納剣の式を行はれ勅祭を挙られし事
車駕西巡徳大寺宮内卿をして金弊を賜ひし事
社格を別格官幣社に列せられし事並に其達文
旧祭日を改め毎年十月二十八日に定められたる事
戸塚文海氏の島津氏紀念塔募疎
追懐の和歌
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