図書タカハシ コレキヨ ジデン000001922

高橋是清自伝

サブタイトル1~10
編著者名
高橋 是清 著者
出版者
千倉書房
出版年月
1936年(昭和11年)2月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
806p
ISBN
NDC(分類)
289
請求記号
289/Ta33
保管場所
閉架一般
内容注記
和書 史料調査会旧蔵資料
目次

〔1〕 私の生ひ立ち時代
生れて四日目に襲ふ波瀾の人生
生みの母とたゞ一度の対面
運のよい児
寺小姓から洋学修業へ
祖母の愛情―火事に追はれる
ボーイに住み込む
〔2〕 海外流浪時代
外国への脱走の企て
いよいよ故国出発―慶応三年の春
旅費を飲む
桑港の少年赤毛布
米人の家庭労働者となる
オークランドに移る
牧夫となる
支那人との喧嘩
売られた身体
噂に聞く明治維新
奴隷より離脱
そのころのハワイ移民
〔3〕 帰朝と青年教師時代
帰国の船中
帰り来れば天涯の孤客
森有礼氏の書生から大学南校の教師へ
閑居の藩公
ダラース、リング事件の当時
その頃の森有礼
〔4〕 放蕩時代
その機縁と『二百五十両』
茶屋遊び
フルベツキ先生の一語
つのる放蕩
箱屋の手伝ひ
落ち行く先
花魁の強意見
英語の先生
酒量日に三升
漢文学の独学
酒杯で喀血
唐津の騒動
〔5〕 大蔵省出仕―失職―文部省―校長―浪人
大蔵省十等出仕
『免職辞令』の受書を拒絶
一生徒に還る―『膝栗毛』の英訳
末松謙澄君のこと―箕作校長に膝詰
外国新聞の種を売り歩く
文部省に入る
福地桜痴と末松謙澄
私の結婚
妹の死―臨終に侍する心得
モーレー博士と開成学校の改革
西郷徒道氏の宴と夫人連の通訳係り
勝海舟先生に驚く―小間使は令嬢
孤高の友と校長辞職の事情
悲痛なフルベツキ先生の晩年
吉原通ひの校長追出し
馬場辰猪君と貿易論を闘はす
〔6〕 養牧業―翻訳稼ぎ―相場
乳牛事業の誘惑
『珍談』山の風呂
『女蚊やり』の悪戯
車夫との奇縁
忙しい翻訳業
共立学校再興
相場に手を出す
仲買店の開業
相場師の内幕
〔7〕 再び官途へ―専売特許所長
放埒の経歴が崇る―文部省から農商務省
御用掛から雇員に下る
商標と暖簾―商標登録所長
専売特許所長
馬をやめてシカを置く―精神家前田氏
挫折した興業意見書
大蔵省と衝突―興業銀行条例
大臣と次官―西郷侯と品川子
〔8〕 欧米視察の旅
串田万蔵と吉田鉄太郎
盛んな送別宴
便所の洗面―食堂の失敗
思ひ出の樫の木―月下の感慨
シカゴからニユーヨーク
洋服の新調
タイプライターに驚く
ダンスを学ぶ
サアプライズ・パアテイ
記念の命名―コレキヨ・タカハシ
名優の腹芸
倫敦赤毛布
梅ケ枝の手水鉢
パリーの原敬
奇傑河島醇
料理の腕前
ベルリンにて
ビスマーク哲学の講義
発明と裁判
無言の食卓
老農ガイエンの人生観
帰船矢の如し
特許法規完成
松方と井上―黒田伯の酒癖
特許局独立
〔9〕 旋風時代の国情
鹿鳴館時代の人々
ボアソナード条約改正意見
箱根の雑煮
井上侯説く
名物賄征伐
〔10〕 ペルー銀山の失敗と其後の落魄時代
おもひ起すペルー銀山事件
純銀に近いカラワクラ銀鉱
官を辞し、愈ペルー行決行
『述懐』の手記
三たび桑港へ
子供のしつけ方
船中四十六日
リマ府にて
農場と鉱山―朝風呂のたたり
談判まとまる
船中の活劇―髪への悪戯
俸給問題で田島技師の不満
坑夫の喧嘩―誓約書を返す
古墳を掘る―インカ帝国の興亡
アンデス登山―何といふ寒さ
登山中の奇禍―落馬、谷底へ
鉱山開坑式―神酒を酌交す
馬もろとも泥沼に沈む
万事休す―良鉱、実は廃鉱
十二万円水泡に帰す
ヘーレン怒る
保証状の看破―ヘーレン泣く
引揚に際し善後策に悩む
旧契約破棄のひと安心
さらばさらばアンデスの山よ
出資は丸損で、つひに手を引く
田島技師懲役―小池の裁判ざた
内地の天沼鉱山でも失敗
裏店ずまひ―一家涙をのむ
〔11〕実業界への転身と其の修業時代
実業界に入る
昔の教へ子の下に日銀建築事務主任
小僧からやり直す心
設計変更の大変な行違ひ
請負建築の弊害を矯める
一万円の懸賞―仕事頗る捗る
転任を断はる
日本銀行の馬関支店長に
銀行家として
西部金融界の面目一新
贋札の正体―前田翁の甚句
第五議会の頃―品川子の飛躍
〔12〕日清戦争の頃―日銀馬関支店長時代
日清役始まる―馬関の募債
井上伯の渡鮮―その頃の政情
挙国一致で昼夜別なく働く
朝鮮借款で総裁を怒らす
講和使節を馬関に迎ふ
李鴻章の遭難―枕頭に魚躍る
あゝ五月十日、遼東半島還付
日清戦後の経済難―井上伯の帰朝
忘れ得ぬ人山口鎮君の事
〔13〕 正金銀行支配人時代
正金に入る―山本達雄氏と
妻柳子の死―品子を迎ふる迄
三億円の輸送に十年かゝりし其の頃
西郷侯ほめる―正金の営業振り
働き過ぎて叱らる
閥で固めた正金の内部
配当金の限度―若尾逸平翁と論争
銀行の道徳―感激した実例
正金の重役連―懐かしい思出
正金支店で日銀の代理事務
〔14〕 正金副頭取から日銀副総裁へ
欧米へ出張―船中のいたづら
上海支店取調―その病根を発見
寂滅塔の怪奇と英国の殖民政策
外債募集の可能性をさぐる
親切なシヤンド氏―銀行業者の心得
大陸の旅行―川村君の案内
アメリカへ―留別会の顔触れ
紐育と桑港―青木支店長へ注意
外債募集報告―正金へ意見開陳
実業家たちへの初見参
支那方面へ金融を図る
日銀の人事統制難―調停に立つ
内訌爆発す―日銀副総裁となる
仕事の方針―当時の経済界
三野村氏逝く―後任理事の銓衡
九州財界危険―急ぎ救済に赴く
国庫金取扱と供託事務の研究
その頃の気苦労
閑日月の効用
外債発行に興銀の割込み
伊藤侯の落涙―逝者水の如し
会禰蔵相に金利引下を説く
帰航の大時化と船長の感情
伊藤・山県・桂―日銀総裁更迭方法へ抗議
河上謹一氏よりの書翰
〔15〕 日露戦争の勃発
日露の危機―敏感なりし大阪財界
貧弱な軍費―軍艦購入の内幕回顧
日露国交断絶と財界の苦心
日露開戦と外債募集
〔16〕 外債募集に使して
米国から英国へ―船中の女優
公債談に取掛る―戦争に対する英米人観察
大資本家と銀行家と何れを頼る
重大な疑問ありし局外中立国の軍費調達
英貨公債の契約成立
とんとん拍子―米銀行家も参加す
発行当日の挿話―引受銀行の活動ぶり
我公債を引受けしシフ氏の真意
第二回の公債募集
クーンロヱプ商会の大金庫
一年振りで日本へ帰る
公債募集の功労者に叙勲の御沙汰
貴族院議員に勅選―特派財務委員
伊藤侯の財政眼
〔17〕 第五回外債成立迄の経路と対英米独仏財界の回顧
ブローカーの策動
大成功の第三回外債三千万ポンド
奉天会戦の勝利と内債の発行
日本海々戦で敵艦全滅の捷報
『至急一時帰朝せよ』の電命
独逸皇帝の一言―再び外債の計画
英国銀行団と英国新聞紙の反対意見
第四回の外債も英独にて大成功
英国皇帝陛下に拝謁
日露講和談判の成立
英国皇后陛下へ狆の献上
日本興業銀行を外資輸入機関に
巴里の取引所
フランス資本団と近づく
騒擾の報道で日本公債下落
仏国を加へて外債募集計画―巴里に向ふ
仏国首相ルビエ氏と会談
ロスチヤイルド家も外債発行に加入す
露国公債発行のこと
第五回外債成立―米国を経て帰朝
付録あり