図書クニヒコオウ コウジツ000001901

邦彦王行実

サブタイトル1~10
編著者名
久迩宮 著者
出版者
[久迩宮]
出版年月
1939年(昭和14年)8月
大きさ(縦×横)cm
23×
ページ
495p
ISBN
NDC(分類)
288
請求記号
288/Ku45
保管場所
閉架一般
内容注記
邦彦主略年譜あり
和書 史料調査会旧蔵資料
目次

第1章 御誕生・御少年時代
明治維新当時の世態
御誕生
世志麿
朝彦親王第三子
御生母
静寛院宮旧邸へ移転
親王の御経済向
親王謹慎せらる
冤枉全く霽れ仁孝天皇御養子復帰
久迩宮御称号
御資質
修学
小学読本
経書其の他
御生母の長逝
角田敬三郎御輔導役
御元服
改名、邦彦
初めて三陛下に拝謁
久迩宮継嗣御治定
京都府尋常中学校入学
京都府尋常中学校学科受持教師及び教科書
平安義黌に転学
修学の為上京と御決定

第2章 御青年時代
京都出発
大津に絢子女王、素子女王と一泊
両女王と倶に琵琶湖上を長浜へ
米原を経て上京
麹町区伏見宮邸仮寓
熱海に療養
主治医樫村清徳
学習院入学
父親王と倶に京都帰還
明石其の他に静養
吉井宮内次官の御迎により再び上京
成城学校入学
幼年科第四級に編入
成城学校の学則と其の学風
父親王伊勢にて御大患
薨去
京都にて御喪儀
麻布島居坂邸仮寓
成城学校に於ける勤学
学術、品行優秀につき賞品を授与せらる
北条侍従成城学校へ御差遣
御料馬墨染号を賜はる
成城学校青年科卒業
高等科進学
勲一等旭日桐花大綬章を授けらる
近衛外の師団に入隊の御沙汰
陸軍士官候補生として歩兵第六聯隊へ入隊
名古屋市南鍛冶町仮寓

第3章 士官候補生時代
歩兵第六聯隊入隊式
一等卒の階級に服務
師団長陸軍中将桂太郎
桂師団長御教育担任の用意と隊内厳命
士官候補生の日課
仮邸内の御生活
帰邸後の研学
第一期教育終了に際し桂師団長の報告
第二期教育の御成績
明治二十七八年戦役勃発
第三師団動員令降下
補充隊編入
市内建中寺
補充兵教育担任
大纛を広島に進め給ふ
陸軍士官学校入学
一等軍曹の階級に進ませらる
鍛錬的修養
多摩川の徒渉戦
日々の捷報に髀肉の嘆
十八旬日記題言
陸軍士官学校卒業
思召を以て金釦壱組を賜はる
歩兵曹長に進級
見習士官として原隊に復帰
名古屋市竪三蔵町仮寓
明治三十年一月陸軍歩兵少尉に任ぜらる
皇太后宮崩御
御大喪儀参列
三十二年二月陸軍歩兵中尉
三蔵町小学校開校式
京都上京区に本邸造営
陸軍大学校入学試験に合格
従一位公爵島津忠義女俔子と御婚儀
勅使中川忠純御差遣
思召を以て金品を下賜せらる
御同列上京、参内御礼言上

第4章 陸軍大学校時代
陸軍大学校入学
王妃勲二等に叙し宝冠章を授けらる
邦憲王特旨を以て賀陽宮御創立
朝彦親王行実成る
編輯委員宮内大臣土方久元、内藤恥叟其の他
第二師団に於て騎兵学研究
華頂宮、山階宮、梨本宮と帝国憲法研鑽
第一子朝融王御誕生
皇族附武官官制改正
陸軍歩兵大尉に任じ第六聯隊中隊長に補せらる
近衛野戦砲兵聯隊附を命ぜらる
目黒祐天寺仮寓
機動演習に参加
父親王十年祭執行
宇都宮地方に於ける戦術作業を天覧あらせらる
思召を以て望遠鏡を賜はる
鳥居坂邸に於ける軍事講話会
第二子邦久王御誕生
東京郵便電信学校卒業証書授与式臨場、令旨を賜ふ
工兵第四大隊附を命ぜらる
滋賀、岐阜、愛知の各県下に参謀演習旅行
大山元帥視察
三十五年一月陸軍大学校卒業
恩賜の軍刀拝受
近衛歩兵第三聯隊附仰付けらる
思召を以て御料馬成木号を賜はる
第一女良子女王御誕生
ババリヤ王族近衛歩兵第三聯隊視察
刀剣会
大勲位に叙し菊花大綬章を授けらる
参謀本部出仕
参謀本部々員に補し軍司令部附仰付けらる
天皇、皇后宮、皇太子其の他より御餞別
日露宣戦
第一軍司令部と倶に新橋駅出発御従軍

第5章 明治三十七八年戦役御従軍(其の一)
三十七年二月二十日征途に上らせらる
第一軍司令官黒木為テイ部下一同に訓示
安芸丸にて出帆
鎮南浦到着
平壌滞在
第二女信子女王御誕生
順安
粛川
安州
嘉山
車輦館
昌光洞
韓国内の進軍
鴨縁江渡河戦に対する御意見
鴨縁江の戦捷
勅語、令旨を賜はる
九連城
鳳凰城
第二軍と共同策戦
英、米、仏、独の新聞記者団に謁を賜ふ
英、米、仏、伊、瑞の従軍武官謁見
浦塩艦隊の暴威
摩天嶺の攻撃
草河口の滞陣
様子嶺、楡樹林子附近の戦勝
勅語、令旨を賜はる
遼陽攻撃部署
太子河の渡渉
饅頭山
宝浄山
遼陽の大勝
沙河附近の会戦
敵は沙河北岸に敗走
我軍沙河を挟み敵と相対峙して冬営
半拉山子に滞陣
十一月陸軍歩兵少佐に陞任
三十八年を陣中に迎へ将兵と艱苦を倶にせらる

第6章 明治三十七八年戦役御従軍(其の二)
旅順の戦況
各方面の激戦
旅順開城
梨本宮と倶に旅順戦跡視察
黒溝台の会戦に急遽帰陣せらる
奉天戦の準備
鴨縁江軍との聯絡を緊密にし敵襲に備ふ
敵陣営崩る
三月九日の大風塵
第一軍敵陣を突破中断、旧站、護山堡に進出
奉天占領
逃走敵兵の大混乱
鉄嶺
中固
范河々盂に軍兵集結
上未台沖
大会試屯
瓢起屯
馬蘭大洛
会家屯に前進せらる
満洲軍の作戦方針
日露両国講和に関し米大統領の斡旋
講和条約締結
御批准
平和克復の詔勅渙発
黒木司令官の訓示
十一月会家屯より馬家塞を経て鉄嶺
鉄路南下
凱旋
新橋駅より参内
黒木司令官の伏奏
勅語を賜はる
天皇、皇后宮、皇太子より御賜品拝受
参謀本部復員
東京市凱旋部隊歓迎会
芝離宮に第一軍司令部将校を御招宴
鳩彦王朝香宮の称号を賜はる
先考御墓所に奉告
凱旋観兵式
山梨、長野、群馬の三県下へ旅行
第三女智子女王御誕生
稔彦王東久迩宮の称号を賜はる
明治三十七八年戦役の功により功四級金鵄勲章並びに年金五百円を賜はり、従軍記章を授けらる

第7章 海外御見学(其の一)
見学の為欧洲へ差遣の御沙汰を拝受
陸軍大佐栗田直八郎邦彦王附属仰付けらる
多嘉王水無瀬忠輔第一女静子と婚儀
三重、京都へ旅行
参謀本部々員を免ぜらる
新橋駅出発
大阪砲兵工廠
海軍工廠
八幡製鉄所
伊予丸にて渡欧
上海
彼南
コロンボ
江海の大海亀
ポートサイド
マルセーユ市内の苦熱と風塵
巴里にて栗野大使等御出迎
梨本宮の御来訪
仏国人諾威国王歓迎
伏見宮を英京倫敦に御訪問
ミリチヤ・トーナメント
伯林到着
井上大使等御出迎
独逸皇帝に御対面
アイテル・フリードリツヒ皇子
プリンツ・カール・アントンに日露戦役従軍記念章贈呈
チーヤ・ガルテン街居宅
南独、瑞西旅行
アイゼナツハ
マインツ
ハイデルベルヒ
バーデン・バーデン
瑞西の景観
モントルー
ユングフラウ登山
ルツエルン
獅子記念像
ノイハウゼン
ラインの飛瀑
チーヤ・ガルテン街第八番寓居
独逸語学習
ハーヴエルゼーの人命救助
九月一日独逸記念観兵式
分列式の壮観

第8章 海外御見学(其の二)
西班牙国皇后に勲章贈進の為御差遣
伯林出発
ボルドウ
サンセバスチヤンに西国公使館書記生御出迎
エスコリアルに稲垣西班牙公使、接伴長等御出迎
馬徳里到着
皇族、外務大臣其の他御出迎
儀装馬車にて王宮へ
皇帝、皇后に御対面
勲章贈進式
宮中御滞在
宮中に於ける家族的晩餐会
観劇
武器陳列場
博物館
査理第三世頚飾附勲章受領
正式晩餐会
西国皇帝親らトレドに御案内
官設武器製造所
刀剣一口受領
エスコリアルに先帝及び其の皇后の墓を弔せらる
宮中滞在最終の晩餐会
公式御用終了
西国南部旅行
グラナダ
アルヘシラス
英国大西洋艦隊
旗艦エキスモース
セヴイヤ
アルカザール離宮
コロンブスの墓
ギラルタの礼拝高塔
馬徳里帰着
接伴員其の他御招宴
西仏国境通過の感想
リヨン
織物工場
染物工場
クルーゾー鉄工場
リヨン新聞記者団延見
四月陸軍歩兵中佐に陞任
ラインの探勝
伯林帰着

第9章 海外御見学(其の三)
独逸近衛歩兵第二聯隊所属
聯隊長フオン・スタイン大佐
独逸の新兵教育
伯林に於ける天長節奉祝
仮寓の除夜
明治四十一年の元旦
伯林の社交季節
宮中舞踏会
アドロン・ホテルに紀元節奉祝
デーブリツツ中隊教練
ユーテルボツク砲兵射撃学校
陸軍中央、地方幼年学校
陸軍大学校
デーブリツツ歩兵射撃学校
デーブリツツ野営地滞在
独逸皇帝親ら第二旅団を指揮せらる
シヤロツテンブルグ離宮前の記念観兵式
歩兵教導大隊建設記念祭
デーブリツツの教練
糧秣廠
被服廠
材料製造場
ポツツダム下士学校
聯隊前哨勤務演習
競点射撃会名誉標的受領
歩兵第二聯隊の送別会
第二聯隊の体操及び学科
秋季大観兵式
陣地攻防特別演習
旅団、師団、軍団の演習
近衛歩兵第二聯隊所属終了
軍事以外多方面の修養
留学生等の専攻事項につき講演聴取
新智識の収得

第10章 海外御見学(其の四)
スカンデイネヴイア半島旅行
ハノーバー
ブレーメン
ハンブルグ
キール
コペンハーゲン
ストツクホルム
杉村瑞典公使、接伴員御出迎
国王及び王妃に御対面
グスターフ・アドルフ王及びカール十二世の霊を弔せらる
電話事業
陶磁器製造場
クリスチヤニヤ
フアルデン砲兵中佐御出迎
ガルデムーンの野営地
トロンジエム
ホーコン七世及び同妃に御対面
ノトーデン
コペンハーゲン
伯林帰着
ライプチツヒ
ズスマンの東郷灯
マイセン
プラハ
ワルレンスタインの旧家
ケーニヒグレーツの古戦場
カールスバツト
伯林帰着
黒鷲大綬章受領
独逸皇帝に御対面
天皇よりの御親書及び御贈品を捧呈
第二皇子へ菊花大綬章を贈呈
独逸皇帝其の他に御告別
独逸元帥以下陸軍将校に御別宴
アドロン・ホテルに移徒
独逸学生の決闘
ミユンヘン摂政王ルイト・ポルドに御対面
矍鑠たる老王の厚遇
王孫ルプレヒトと懇談
ビール醸造場
ババリヤの銅像
武器陳列場
インスブルグの焼栗
メラン
パツセル河の激湍
ミラノ
大使館附武官荘司海軍大佐御出迎
デゥオモ寺院
最後の晩餐の図其の他名画
トリノ
ジエノヴア
ニース
紺碧の海、白沙の渚
モナコのモンテカルロ
ローマ
ヴアテイカノのサン・ピエトロ大伽藍
伊国皇帝、皇后に御対面
ナポリ
ポンペイの遺跡
ヴアテイカノの法皇宮殿
ヴイラ・ボルゲーゼ庭園
フイレンツエ
ヴエネチア
ゴンドラ
ドージエ宮殿
サン・マルコ寺院
大友宗麟等の使者歓迎レセプシヨンの遺跡
トリエ ステ
維納
墺国皇帝に御対面
舞踏会
宮中晩餐会
ブタペスト
塞国王ペートル一世に御対面
宮中晩餐会
ゲオルグ太子の意気
ブルガリアの首都ソフイア
アドリアノープル
コンスタンチノープル
スルタンに御対面
セライ宮殿
王室の晩餐会
アテネ
ルーマニヤの首都ブカレスト
国王に御対面
ヤツシーの国境軍隊
ウンゲンに露国接伴員
大使館附武官御出迎
オデツサ
ツアルスコエ・セロ
露国皇帝、皇后に御対面
ワルシヤワ
伯林帰着
クルツプ工場
メツツ古戦場
巴里に王妃を迎へらる
伯林到着
梨本宮、同妃、山内侯爵夫妻御出迎
独逸皇帝、皇后に御対面
独逸記念観兵式陪観
サンスーシー離宮
巴里に大統領御訪問
ヴエルサイユ離宮
奈翁一世の墓
オペラ観覧
ルナパーク
ブリュツセル
ワーテルロー古戦場
レオポルド一世に御対面
宮中晩餐会
ハーグ
宮廷内に宿泊
アムステルダム
ロツテルダム
宮中に御留別晩餐会
ロンドン
皇帝、皇后に御対面
宮中ステート・ボール
ロンドン市長の午餐会
在留邦人と御舟遊
ウインザー離宮
テームス河の英国艦隊
スコツトランド
ニユーカツスル
エデインバラ
クインメリーの旧家
米国ハドソン、フルトン祭に差遣の御沙汰を拝受せらる
ペトロポリー
インバーネス
オーバン
ターベツト
グラスゴー
ダブリン
ブリストル
ボンマウス
ロンドン帰還
ムゼウム
クリスタル・パレース
カーマニヤ号に乗船
大西洋上の靄
紐育
接伴員及び松井代理大使御出迎
ハドソン祭典委員長、接伴委員長伺候
日本人倶楽部晩餐会
ボストン
ベバリーに大統領御訪問
ハーヴアート大学
ニユーポルト
トムソン大佐
海軍大学校
砲台
サウザムプトン
トムソン大佐の別荘
ガヴアナーアイランド海軍鎮守府
メリーウオードパークの高峰譲吉博士邸
日本人協会主催歓迎
ワシントン
ホワイトハウス御訪問
ハドソン、フルトン祭典臨場
メトロポリタン座の大宴会
祭典委員長晩餐会
祭典委員長、接伴員其の他関係者を召し午餐会
コロンビア大学お茶の会
ナイアガラ瀑布
ヴイクトリアパーク
ワシントンパーク
オグデン
サクラメント
オークランド
桑港
金門公園に在留邦人接見
天洋丸に乗船
御機嫌麗はしく帰朝せらる
滞欧米三十一ケ月
足跡実に二十二ケ国に及ぶ
重大任務を完うし国際親善に偉大なる寄与

第11章 聯隊長時代
四十二年特別大演習陪観
邦憲王薨去
王妃勲一等宝冠章を賜はる
朝香宮鳩彦王富美宮允子内親王と御婚儀
歩兵第三十八聯隊附
陸軍歩兵大佐に任じ、第三十八聯隊長に補せらる
軍紀振粛
旅団長の統監による対抗演習
饗庭野の演習
風邪に罹りたるが旅団長の命令にて慚く京都に帰還せらる
聯隊内務検査
有馬温泉に避暑
第四、第十六師団対抗演習
乃木大将の統監
演習地にて御還幸を奉送
除隊兵の服装
清国革命、中華民国と称す
京都市土木三大事業完成式臨場、令旨
特命検閲を受けさせらる
天皇御大患
崩御
御大喪儀
桃山御陵
陸軍新教育令打合会
韓国併合記念章受領
有棲川宮威仁親王薨去
新舞鶴地方旅行
陸軍少将に任じ、近衛歩兵第一旅団長に補せらる
第三十八聯隊に於ける御治績

第12章 旅団長時代
近衛歩兵第一、二聯隊検閲
日本美術協会総裁受諾
旅団対抗演習
利根川の攻防戦
千葉県下に於ける旅団対抗演習
皇太子台覧
畏き辺りの御信任
皇太后宮御大患
崩御
御大喪儀
京都桃山東御陵
クルツプ性肺炎にかゝらせらる
帝国飛行協会総裁推戴式
同仁会総裁推戴式
同仁会事業伸展
近衛歩兵第一旅団に行幸
東久迩宮稔彦王泰宮聡子内親王と御婚儀
即位御大礼
臨時神宮祭主に任ぜらる
即位大礼記念章受領
臨時神宮祭主免ぜらる
露国名代ミハイロウイツチ太公入京
同太公近衛歩兵第一、二聯隊視察
東京に於ける宮邸用地決定
地鎮祭挙行
近衛歩兵第一聯隊名誉射撃
皇太子台覧
裕仁親王立太子礼御挙行
御饗宴参列
日本航空事業の基礎確立
大日本武徳会総裁受諾
陸軍中将に任じ、第十五師団長に補せらる

第13章 師団長時代
豊橋に赴任
同仁会京都支部総会
砲兵第二十一聯隊火薬庫爆発
機動演習統監
宮内大臣波多野敬直来豊、拝謁
第一女良子女王東宮妃御予定の御沙汰を伝ふ
良子女王の御教育
御学問所設置
後閑菊野久迩宮附、女王御教育主任
杉浦重剛久迩宮出仕
学習院教授其の他女王教授嘱託
良子女王御学問所の学修
東宮妃御内定の御沙汰
御婚儀勅許
良子女王勲一等宝冠章を授けらる
静岡県小笠郡在郷軍人聯合会視閲
浜名郡在郷軍人分会視閲
戦死者遺族慰問
朝融王海軍兵学校入学
第三女智子女王伯爵大谷光演嗣子光暢と婚約
渥美郡徴兵検査所視察
長野県飯田聯隊区司令部随時検閲
戦死者遺族慰問
近衛師団長に転補
御料馬春景号を下賜せらる
千葉、茨城県下に於ける機動演習
引続き特別大演習
栃木県小山町端の宿所
近衛師団各部隊長と軍事談話会
帝国憲法発布三十周年記念式
渋谷宮邸建築竣功移徒
皇太子裕仁親王成年式御挙行参列
世界大戦平和克復観兵式参加
近衛師団剣道競技会
帝国飛行協会第一回懸賞郵便飛行賞品授与式
王妃良子女王御同道参内 天皇、皇后宮に拝謁
神奈川県下に施したる機動演習に侍従武官御差遣
軍事参議官に補せらる

第14章 軍事参議官時代(其の一)
ルーマニヤ国カロル太子入京
同太子歓迎晩餐会
大日本武徳会の御用務にて台湾へ出張
海軍兵学校視察
亜米利加丸にて基隆着
台湾総督田健次郎以下御出迎
台北市内軍司令部其の他視察
新竹、苗栗の風景
台中市
彰化八卦山
北白川宮能久親王に関する御追憶
嘉義製材所
台南市能久親王御遣蹟所
孔子廟
歩兵第二聯隊
高雄、貴賓館
台湾神社例祭
蕃人踊
大日本武徳会台湾支部大会
歩兵第一聯隊
総督以下に晩餐を賜ふ
天長節奉祝
内地帰還
大分県下に於ける特別大演習陪観
第二特命検閲使仰付けらる
第三師団検閲
皇太子裕仁親王御外遊
聖徳太子千三百年御忌奉讃会総裁受諾
奈良公会堂に同推戴式
朝融王賜冠の儀、成年式挙行
大正四年乃至九年戦役の功により金杯を下賜せらる
大日本武徳会創立二十五周年記念式
朝融王海軍兵学校卒業
皇太子裕仁親王御帰朝
邦久王陸軍士官学校入学
朝彦親王三十年祭執行
帝国飛行協会第四回郵便飛行賞品授与式
朝融王海軍少尉に任じ、勲一等旭日桐花大綬章を授けらる
大正十二年師団対抗演習統監を命ぜらる
邦久王賜冠の儀、成年式挙行
王妃及び二女王御同伴中国、四国、九州地方旅行
同仁会香川支部総会
同岡山支部総会
同鹿児島支部総会
帝国飛行協会第四回懸賞飛行賞品授与式
北海道旅行
同仁会北海道支部総会
清棲家教薨去の急報により旭川より帰途に就かせらる
札幌にて発熱
浅虫温泉静養
陸軍大将に任ぜらる
王妃、良子信子両女王、邦英王と倶に赤倉へ避暑
川中島古戦場
高田偕行社にて高田城史其の他の講話聴取
高士村葡萄園
五智国分寺
春日山城趾
諏訪上下両社
東京地方大震火災
朝融王箱根にて自動車内に避難
朝融王徒歩沼津へ
皇族総代として戒厳司令部其の他慰問
罹災者慰問
邦久王陸軍歩兵少尉に任じ、久迩の姓を賜ひ侯爵を授けらる
皇典講究所総裁受諾
大正十三年秋季師団対抗演習統監を命ぜらる

第15章 軍事参議官時代(其の二)
皇太子裕仁親王と良子女王御婚儀の盛典を行はせらる
茨城、栃木両県下将官演習旅行見学
智子女王京都に於て大谷光暢と婚儀
滋賀県五箇荘地方旅行
帝国飛行協会に於ける米、仏、英の飛行家表彰式
皇太子同妃渋谷宮邸へ行啓
宮城県地方旅行
同仁会宮城支部総会
王妃、信子女王、邦英王御同道新潟、福島県地方旅行
翁島に皇太子、同妃御機嫌奉伺
日光に天機奉伺
石川県地方旅行
同仁会石川支部総会
特別大演陪観
愛知県下に於ける師団対抗演習統監
皇典講究所総裁推戴式
信子女王三条西公正と婚儀
銀婚式挙行
聖徳太子奉讃会改組総裁推戴式
朝融王伏見宮博恭王第三女知子女王と婚儀
代々木練兵場の航空ページエント
皇太子京都武徳会に行啓につき御案内
法隆寺に大正新修大蔵経奉安式執行
明野原飛行学校視察
王妃及び久迩侯爵御同伴佐渡巡覧
宮城県下に施行せらるる特別大演習に北軍司令官仰付けらる
京都、奈良地方旅行
英国皇太后弔祭式に御名代として差遣せらる
帝国飛行協会に於て欧洲訪問飛行士表彰式
宮邸お居間の絵襖納入
講道館柔道視察
聖徳太子一千三百五年記念文化会及び同御忌法要
綜合美術展覧会開会式
帝国飛行協会二宮忠八表彰式
皇典講究所の御用務にて大阪、和歌山地方旅行
大日本武徳会青年大演武会
保津川下り
長良川の鵜飼
東宮御所に於ける瑞典国太子御接待
久留米地方将官演習旅行視察
天皇葉山御用邸に御療養
天機奉伺
崩御
御大喪儀
多摩御陵
御遺物拝領
帝国飛行協会伊国飛行士表彰式
明治大正名作展覧会総裁受諾
同展覧会開会式
赤倉別邸に静養
王妃御同道鹿児島、大分地方旅行
特命検閲使仰付けらる
仏蘭西美術展覧会名誉賛助受諾
同展覧会開会式
聖徳太子奉讃会の御用務にて王妃御同道大和、河内地方旅行
法隆寺防火設備落慶式
聖徳太子千三百七年、推古天皇千三百年御忌法要執行
日本美術協会創立五十周年記念式
特命検閲使として台湾に出張
台湾全島の軍情検閲
台中に於て不敬事件突発官民色を失ふ
日本書道作振会総裁推戴式
大日本武徳会青年大演武会
那須御用邸に天機奉伺
越後笹川の神秘境探勝
久迩侯爵松浦春子と婚儀
京都御大礼奉祝会総裁受諾
同博覧会開会式
富山県黒部峡巡覧
摂津、和泉地方師団対抗演習視察
天皇、皇后宮京都御着輦につき奉迎
即位御大礼に参列
御大礼特別観兵式に参列
同特別観艦式陪観

第16章 薨去
熱海に休養
突然卒倒せらる
暫時にして恢復
医学博士吉本清太郎東京より急行御手当
佐藤、塩田、稲田其の他の諸博士も伺候拝診
稍転快に拝せらる
岡本事務官、八田侍医御差遣
民衆の驚愕
熱海町民其の他各地の御平癒祈願
御倦怠の模様を拝す
鼓腸増進の為軽度の御呼吸促迫
二十七日午前一時御容態急変
天皇牧野侍従を御差遣見舞品を賜ふ
皇后宮の行啓
御悩の中に御物語
御容態険悪に向はせらる
皇后宮御看護あらせらる
御遣言
刻々重態に向はせらる
英霊永へに神去り給ふ
元帥府に列せられ特に元帥の称号を賜はる
菊花章頚飾を授けらる
文武の偉勲
王妃の御内助と御看護
王妃日常の御心構
霊柩東京宮邸へ帰還
勅使、御使の御差遣
貴衆両院並びに国民の哀悼
豊島岡墓所地鎮祭
正寝移柩の儀
天皇、皇后宮の行幸啓
照宮成子内親王霊柩に拝礼あらせらる
賜誄、賜物の儀
誄詞
斂葬当日柩前祭
霊柩車御発引
御喪儀鹵簿
弔砲
豊島岡葬場の儀
斂葬墓所の儀
祭資並びに供物下賜
御遺髪塔
墓誌

第17章 桃林余影
敬神と奉公
王の御一生
御日常の有様
御染筆を神社仏閣に奉献
新修大蔵経を法隆寺に奉安
至孝と友悌
御生母に対する御思慕
父親王の歌集御撰
賀陽宮御創立
温容玉の如し
春風和気
人を叱れぬ
以和為貴
楽只君子の御風格
秋霜烈日
儼乎として犯すべからざる御性格
沈毅と俊敏
実兵指揮の妙技
運籌画策
精励と恪勤
学修に精励
職務に忠実
細心と緻密
実兵統率の御用意
日常生活に周到
几帳面と御辛棒強いこと
細務を忽にせず
事物の整理
時間の正確
鉄心石腸
泰然自若、悠揚迫らざること
山の如く動ぜられず
台中事件突発の際の御態度
洒落とお気軽のこと
汎愛的にあらせらる
庶民の私邸を御訪問
公私の区別厳正
謹厳と高潔
御身を持すること謹厳
志操純潔
徳畜類に及ぶ
人馬の辛労を犒はせらる
干城に乗らぬ
靴跡御判断のこと
下情に通じ、ユーモアに富ませらるること
文武御奨励のこと
文武両道に御造詣深し
民間各種団体の総裁として御奨励
隠れたる篤行家御激励のこと
民政と産業御奨励のこと
満洲にも米が出来る
海外御見学中の研鑽
春蚕の御試育
社会思想の動向
労働問題
趣味多角的なること
運動
旅行
読書
書道
絵画
漢詩
俳句

系譜略表略年譜
余言
編纂経過概要
写真版目次