仰ぎまつる明治天皇の御聖徳
第1篇 御幼年時代
聖天子生れます日
無心の果樹にも瑞祥
鎖国の眠醒めんとす
御名に因む「祐の井」
皇居炎上により遷御
内憂外患の重大危機
紙の上に落ちる御涙
『禎坊ツ』と叱らせ給ふ
中山局の厳しき御戒め
御木馬の代りに女官
直弼の専断による開国
驟雨の中に兵を臠す
第2篇 東宮時代の御勉学
皇太子に立たせ給ふ
四書五経の御素読
白装束の背に一文字
千字文骨牌の御暗誦
前の関白御馬となる
宮中費は僅に年一万両
幕府の威信全く地に墜つ
討幕論頻りに起る
長州征伐遂に成らず
第3篇 王政復古
明治天皇御践祚式
孝明天皇御大葬儀
女御を御治定あらせらる
王政復古の大号令
官軍各地に戦つて勝つ
始めて八局を設置し給ふ
五ケ条の御誓文
撫民安国の御宸翰
地球儀を踏んで御即位
第4篇 東京遷都
改元して明治となす(改元詔)
竜駕東京に向はせらる
実らざる稲の穂
碧空に聳ゆる富獄
都を東京に遷し給ふ
御仁慈に輿丁の感泣―畏多くも御下賜の御菓子―
民家少なき処は御乗馬
第5篇 明治の大改革
諸制頻りに改革さる
全国皆兵の制成る
国民教育の基礎固し
左右補弼の重臣
一世の鴻儒元田永孚
鉄舟御相手の相撲
副島種臣に宸翰を賜ふ
美事なる御指揮振
玉体を流るゝ雨の雫
光栄ある習志野の名
能楽を廃止し給ふ
高島子爵の謹話
第6篇 西南戦役
京畿西国の御巡幸
御巡幸の御思ひ出
祝砲を止めろ止めろ
御仁慈禽獣に及ぶ
潮曇り今日より晴る
西郷と木戸と大久保
征韓論に西郷等破る
西郷従道台湾は討つ
地方長官会議の詔勅
立憲政体の基定まる
始めて軍旗を親授し給ふ
私学校生徒乱を起す
秋風屍を埋む故郷の山
戦傷者御仁慈に泣く
『歌はかく詠むものぞ』
第7篇 軍人勅諭下賜
聖徳巍々として高し
御巡幸に次ぐ御巡幸
軍人勅諭下賜の由来
万古服膺すべき聖諭
五ケ条は国民精神
第8篇 憲法発布
国会開設の勅諭
韓国に風雲急なり
憲法発布の盛典
教育勅語を下し給ふ
教育に深き大御心
朝野言論を戦はす
憲法会議に御精励
東宮の転地御療養
聖恩枯骨に及ぶ
豪雨を浴びて御統監
露国皇太子を見舞ひ給ふ
第9篇 日清戦争
清国天津条約を蹂躙す
王師海を越えて征討
遼東半島還附の詔
大御心拝するだに畏し
兵士等は朝鮮米か
大勇そのまゝの御高鼾
梅酢で染めた日の丸の旗
『傷病者は悩みはせぬか』
人言を容れさせ給ふ
御簡素なる御座所
御靴に拍車まで附け給ひて
御親ら御設計の振天府
第10篇 日清戦後の東亜
極東の禍源たる朝鮮
我対韓政策の頓挫
清国に於ける排外熱
日英の同盟成る
英照皇太后崩御
孝明天皇三十年祭
東宮の御慶事と新条約実施
深き御孝心の数かず
第11篇 日露戦争
爪牙を伸ばす露国
唯『戦ふ』と御一語
宣戦の大詔は煥発す
非戦闘員を憫み給ふ
難攻不落の旅順開城す
露軍を奉天に撃破す
日本海々戦に大捷
ポーマツス条約訂結
勲章献上の御儀式
軍艦沈没の報を開召す
兵士の妻の詠進歌
『東郷を代へてはならぬ』
御沈着なる御態度
ステツセルの感涙
第12篇 韓国併合
驕奢荒怠を戒め給ふ
修繕も成らぬ獅子の皮
聖旨に感激し禁煙
国産御奨励の思召
使へるまで使へ
鶏林八道王化に霑ふ
御内帑金を下し給ふ
恩賜財団の四字
第13篇 尊き御逸話
平素の鍛錬こそ大切
帝王自ら真あり
見馴の松と名を賜ふ
玉体に噛みつく荒馬
宮内大臣譴責さる
米国銀行家シフ
『朕には辞職はないぞ』
一少尉の任官にも
一切不偏の御聖徳
御躬ら模範を垂れ給ふ
罹災民に就いて御軫念
御寵愛の犬六号と花号
意外なる御下問
広く亘らせらるる御趣味
巨細一貫の御細心
截然たる公私の御区別
御一生に只一度
伊藤公も兜を脱ぐ
涙のまゝの御同情
大目に見て置け
兵卒を助け得させよ
過失は誰にもある
居眠り大臣
伊藤公の大凹み
調べました上にて
板垣伯の落馬
四十余年間の御無言
時計より早い
改心した老農夫
五倍の手当
恩賜の御小袖
公卿華族に対する御憐愍
山県有朋拝領の稚松
伊藤博文の白髪を見給ひて
一兵卒へまで天杯
八文字の解説
『下民のことが気にかゝる』
御払箱となつた劬児
老夫手製の一輪挿
天皇と昌徳宮王世子
第14篇 崩御
御重患に罹らせ給ふ
竜駕遠く雲の彼方へ
六千万国民の至誠
第15篇 御製
御一代九万余首の御製
御歌所を設け給ふ
多く御実詠と奉拝す
新年の御詠
御製集