図書ショウワ ジンブツ ヒシ000001742

昭和人物秘録

サブタイトル1~10
編著者名
矢次 一夫 著者
出版者
新紀元社
出版年月
1954年(昭和29年)7月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
10,388p
ISBN
NDC(分類)
281
請求記号
281/Y66
保管場所
閉架一般
内容注記
和書 史料調査会旧蔵資料
目次

1 民主々義の指導者吉野作造博士
博士と私
頭角を抜いた博士の青春時代
大正時代の政治家
博士のデモクラシーの影響
大胆なる所論一世に反響をよぶ
社会運動に対する博士の現実主義
博士の鋭い軍部批判
博士晩年の抱負
ゆたかな人間味
2 共産党の巨頭渡辺政之輔の面目
その頃の労働運動指導者
争議の解決を頼まれる
渡部道太郎の風格
野田律太のこと
渡政の腹芸
藤原銀次郎、大橋新太郎を説きふす
渡政にどんでん返しを喰う
渡政の不敵さ
スト解決す
渡政が生きていたら
3 若槻礼次郎氏とロンドン軍縮会議
日本の膨脹を緊縛したもの
若槻氏を訪問
ロンドン会議のまとめ役は三人
首席全権を引受けるいきさつ
米国で日本の態度宣言
マクドナルドとの交渉
日米比率をまとめるまで
世の非難に対する氏の反駁文
4 池田成彬氏ドル買事件の真相を語る
私と池田成彬氏
井上準之助、西園寺らとの交渉
政党への政治献金は一切出さぬ
英蘭銀行の金輪出再禁止に備う
ドル買約六億その張本人は?
ドル買で損をした三井、三菱、住友
人物を作れ
5 革命児北一輝の素描
北と私の交友
北の天才的面目
北の生地佐渡のもつ反逆気風
彼の思想と行動
彼の大著国体論及純正社会主義
彼の国体論
日本の事情と北の思想
北の上京前後
北の性格とその周囲
天狗さんのあだ名
北の軍隊獲得と幸徳秋水
北と山県有朋
北とヨッフエ
彼の資金調達法
6 二・二六事件をめぐる人々
はしがき
松延繁次の想い出
歪められた統制派の記録
軍部内の諸派閥
青年将校と青年官僚の擡頭
軍規紊れ諸士横議す
三月事件と麻生久との関係
血盟団事件と井上日昭
複雑な五・一五事件の権力斗争
ついに血をみた皇道派と統制派の争い
陸軍の偉材永田鉄山
永田は無根の流言で殺されたか?
北、西田らの最後の挿話
山本英輔大将の「斎藤内閣ニ送ル書」
その頃の軍部の政治水準
陸相現役制その他について
恩赦令の発布
7 松岡洋右外相の悲劇
はしがき
三国同盟と松岡
複雑な三国同盟の経緯
特異性格とグラフ外交
自分の雄弁に陶酔
松岡外交の構想
独伊訪問と日ソ中立条約の締結
冷遇された松岡外交
松岡外相、外務人事を一新
日米諒解案の作成をめぐる紛争
松岡外相運命の二十日間
松岡の日米交渉案
松岡ついに近衛、東条の打倒を決意
南部仏印進駐を繞る松岡と軍部
不可解なる松岡の行動
日和見主義の軍部
松岡内閣の夢
8 西田幾多郎博士の大東亜戦争観
戦争指導に学者の協力
ガ島作戦で田中中将と佐藤少将がなぐり合う
カンカンに怒る初対面の西田博士
「世界新秩序の原理」を執筆す
博士の戦争観
知識人の戦争協力
軍人学問を弁ぜず
憲兵の知識人圧迫
博士の逮捕を解かせた一席
9 特攻隊の生みの親大西滝次郎中将の最後
私との交際
天皇海軍の急所を突く
海軍無防備でサイパン不落を迷信す
手違いだらけの海軍作戦
大西のサイパン決戦論
惜しまれる戦局転換の機
大西の空軍主義と日本海軍
米内と大西のかけ合い
陸海軍統一論と大西
含蓄ある松平康昌氏の言葉
頑強なる抗戦論
和平に徹した米内
抗戦論の根拠
切々たり大西の最後
特攻隊と大西の気持
10 近衛の対ソ特使問題の真相
陛下から突然の御召し
対ソ特使引受け
緒戦頃の戦争終結の考え
軍部が戦争終結策に苦悩
近衛がまとめた和平案
日本を不幸にした政府の対ソ観
ソ連日本を相手にせず
対米直接和平交渉論
幣原の対米捨身外交論
中国を通じて和平していたら
噫! 日華両国の悲劇
年表あり