軍神広瀬中佐
題字
海軍々令部長海軍大将正三位勲一等功二級・子爵伊東祐亨君題字
聯合艦隊司令長官海軍中将従三位勲一等功四級東郷平八郎君題字
獅児呑牛(少年時代学生時代)
軍神は死せず
神人何ぞ異らん
人間業に非ず
一生は非凡
天に霹靂を飛ばし
主上に聴え上げ奉りたるに
無音の声=臥牛城
茶屋が辻
摺鉢の底
古びた二階家
武勇の血統
回向院に到り
青竹を捩り潰して向鉢巻
日本武士の精華
女丈夫
赤条々五尺六寸
乳虎時代
豪傑の卵子と雖も何をか為し得ん
神童に非ず
空袂を振つて立つ
一種異様の凄味
武勇の印象
河童小僧
水汲競走
杉林の中に姿を隠す
侠勇義烈なる性格
宋の岳飛の風
飛弾国高山
相撲にあり
冬の寒き日
武士の腹切り歌
武夫君は此歌が大好き
非凡人となる修練
楠公父子出陣の際
荒武者学校
驚破喧嘩
活学の応用
乱暴党の旗頭
人知れず拳を撫り
武夫君はカラカラと笑つて
無鉄砲極る格闘
獅子眠れる如し
弱者の人望を得たり
好個の村夫子
豪傑漢来る
海軍兵学校
海の老武者「摂津艦」
一種の天才
文弱に流るゝ今日
天賦の怪力
天晴れ海国の猛将
海軍部内柔道の始祖
兵学校一流の徒競走
敵の旗を奪取れば
脛を折りしなり
天に拝謝して欣舞
無礼者待て
雪は卍巴
こら何をするか
武夫君の剣舞
天佑侠
兵学校の活劇
死ぬ迄やれ
鬼広瀬の本色
舳雲艫風(甲板生活南船北馬)
甲板の新舞台
三年蛍雪の功
遠洋航海
甲板士官の新時代
濠洲航海の途
蛮女来襲
風涛中の帆檣登り
髀肉生ずるの嘆
日清戦役の海戦
帷幄参画の幕僚
海相の〓馬
理想的武将の典型
露国々情の研鑽
露国留学
海上古詩
齢三十
一片耿々の気
露国の遊踪
日露戦争の撰手
露国駐在
彼得大帝の銅像
自己の天職
露国将校の荒胆を挫ぐ
躯幹強大なる者三人
宮中角力
其膂力の絶倫
驚く可き偉人物
名高き三個の美人
貴国の艦隊に大打撃
橇車万里(露領視察満州旅行)
西比利亜の氷野
寒威に耐え得るや否や
橋車貝加爾湖
橇車旅行の長途
用意
外套凡そ三重
食料品の準備
周匝到らざる無し
氷点以下三十五度
厳寒に屈せず
軍服の威光
昼夜兼行
抑留するを得ず
橇車旅行の終了
満州旅行
日英同盟の飛報
東清鉄道の視察
満州の彊内
東三省縦貫
雷轟海立(征露海軍中佐勇死)
魯国の横恣
旅順に封鎖
七十七人
港口に突進
報国の誠と
死生の間に泰然
帝国の光威
第二回閉塞
一死以を酬ゐん
鬼中佐
永訣の意
第二の福井丸
死骸なりとも
海中に顛墜
肉片と鮮血斑々
広瀬中佐杉野上等兵曹
雄魂毅魄
柔道の広瀬中佐
昆山片玉(坪谷水哉)
戦裏雁信(故中佐が戦地より親戚故旧に発せし書簡十数)
信友広瀬武夫君(小野塚法学博士談)
軍神の死後
広瀬中佐(軍歌)(巌谷小波)
哀悼詩歌(朝野諸名家)
写真、付録あり