軍神広瀬中佐伝
1 生誕
意気深き生誕
父重武翁の勤皇
孝明天皇の叡感状
三年の獄中生活
明治維新と出獄
2 家系と勤皇の精神
菊地支流の出
広瀬惟重
系図
重武翁の閲歴
翁の人格
諷詠
「武夫」の名
3 家庭
母登久子
祖母智満子
利かん気の婆さん
4 竹田及高山時代
茶屋の辻時代
高山へ移る
煥章小学校に通学
家庭の状況
勝比古氏の兵学校入学
代用教員時代
幹事某をへこます
父君の転勤
雲中の分れ
深夜の泣き声
5 攻玉社時代
東京遊学の許可
上京
厳師山県小太郎翁
早起
孟母の心
攻玉社へ入学
講道館に入門
攻玉社時代の逸話
勝負なら真剣で来い
悪風の矯正
6 海軍兵学校時代
入学試験
及第の喜び
入学者氏名
五大洲中第一等の人物
次長伊地知中佐
兵学校制度改革
校風刷新の希望
運動会にて重傷
荒療治
全快
江田島へ移転
新環境
宮島遠漕
下女カツ
江田島異聞
最初の天長節祝賀
実地航海練習
卒業式
六十三人待ち続けたる苦痛
卒業者氏名
卒業式の余興
感慨迫つて眠られず
7 遠洋航海
横須賀にての上陸
県人会
品川抜錨
ホノルヽ着
布哇国所見
西洋人の傲慢
土人の大男
ダンス嫌ひ
パンゴの風物
品川に帰着
航海中我が乗組員の態度
8海門乗組時代
海門乗組
陸海軍聯合大演習に参加
名古屋城の饗宴
神戸の海軍観兵式
講道館の大試合
二段を許さる
仁川に赴く
朝鮮の風物
巨文島に於ける感慨
英国の一時占領
9 濠洲航海
比叡乗組員
大鵬の羽搏つ今日の首途かな
暴風来襲
航海の詩
ガム島所感
鱶釣り
ニユーブリテン島土人の相貌
壮快なる舞踏
ブリスベーンの上陸
ホテルの食事
洋人は一人も乗つて居らぬか?
相似たるジヤクソン湾口とジヤービス湾口
キヤピテン、クツクの銅像
シドニー湾の防備
土耳古風呂の快味
二人の新知己
艦上の舞踏会
弘瀬三水を弔ふ
甲板士官の職務
10 日清戦争前後
筑波分隊士
水雷術尉官教程
両陛下御臨幸
玉体に触れし手袋
日清開戦
運送船門司丸
扶桑乗組に転ず
掃海作業
威海衛攻撃
扶桑の辞世
威海衛占領天皇陛下万歳
赤裸々の写真
11 露国留学
ノウエ、ウレミヤーの記事
月夜感慨
露都生活
令兄の来訪
祖母上の逝去
黒海旅行
露都の交際
欧羅巴旅行
廿世紀は海上権抗争時代
舞踏嫌ひの舞踏帰朝命令
シベリヤ横断
十昼夜半の橇旅行
旅順を経て帰朝
12 日露開戦
朝日乗艦
水兵と一所に甲板を掃除する
日露交渉の遷延
朝日艦の歌
三十七年の元旦
一生を通じての最も壮快なる年たらしめよ
今なるぞの軍歌
烏帽子岳登山競争
先登第一旗
陸海軍に勅語を賜ふ
聯合艦隊の出港
その光景
「ヨイ虔ハ残シテ置ケ」
勝敗ノ決此一戦ニ在リ
宣戦布告
13 第一回閉塞隊
旅順口閉塞の計画
決死隊志願
閉塞隊編制
報国丸に乗組む
成功を祈る
令兄夫人よりの小包
杉野上等兵曹
辞世
聯合艦隊命令
愈々出動
さあもう港口だ
第一回閉塞船沈没図
広瀬少佐の怪我
乗艇
隼に収容せらる
勅語を賜はる
14 第二回閉塞隊
閉塞船の準備
閉塞隊の編制
マカロフ中将の着任
露軍の対策
機関部の部署
最後の家信
聯合継隊命令
成効の秘訣は勇往邁進
港口に突進
水雷命中
第二回閉塞船沈没図
杉野!杉野! 杉野! 爆発
血の雨
壮烈な最後
勅語を賜はる
年譜あり