図書ゲンスイ シマムラ ハヤオ デン000001478

元帥島村速雄伝

サブタイトル1~10
編著者名
出版者
中川繁丑
出版年月
1933年(昭和8年)5月
大きさ(縦×横)cm
23×
ページ
13,10,523p
ISBN
NDC(分類)
289
請求記号
289/Sh39
保管場所
閉架一般
内容注記
和書 史料調査会旧蔵資料
目次

第一章・島村家家系

第二章・幼年時代
島村速雄氏の生立
忍耐力に富む
孝心深し
寛容力大なり
温厚篤実にして学問を好む
少年時代既に威重あり
自力出世の気象強し

第三章・海軍生徒時代
学力優秀にして進歩顕著なり
人物優秀にして他生徒の尊敬を受く
責任観念強し

第四章・少尉補時代
両雄相知

第五勝・少尉時代
少尉にして既に教官に適す

第六章・中尉時代
中尉にして既に参謀官に適す
傷の傷みに辛抱強し

第七章・大尉時代
外国人と応対すること攻者なり
英国留学中有益なる報告を為し我海軍に貢献す
礼儀正しく謹直にして英士官の尊敬を受く
他人の成功を喜び感謝す
創めて我国海軍の戦時編制出帥準備を立案す
敏腕で且又勉強家なり
軍政方面に関しても亦手腕あり
職務に忠実にして権勢に屈せず
自信強くして決心を動かさず

第八章・常備艦隊参謀時代
常備艦隊の訓練方法を一新す
酒を好み●後機嫌善し
名説を吐く
母親を思いて通信を怠らず
伊藤司令長官の厚き信任を受く
明治二十七・八年戦役に従軍す
母堂飛来の下に沈着にして智謀を出す
上官同僚等の調和者なり
常識に富む
将卒の勤務に思遺探し

第九章・海軍軍令部参謀
海軍軍令部参謀として規画するところ多し
過って改むる憚らず態度男らし
海軍大学校教官として適材なり
艦砲懸賞射撃優等射手章制定
同僚に親切
忍耐力強く又礼儀正し
弟に対し友愛深し

第十章・伊国公使官附武官時代
土希戦争視察に特派され有益なる報告を為す
伊国公使館附武官として良報告を為す

第十一章・海軍軍令部局時代
老者を安んじ老者を喜ばす
東宮殿下に海軍軍事を進講す
歌を詠む風流あり
人に親切なれど用心深くして情に流れず
老植木屋に同情す
識見優れたる外文才又其長所なり

第十二章・須磨官庁時代
模範艦長の名あり
世間並の名を求めず意志強し
人の親切を喜び受け之を無にせず
部下将校に武士道的教訓を為す
山元海軍大臣に外交的力量を認めらる
在天津日本海軍先任官として我海軍の武名を揚げ居留民を安んず
勇気を示して士官兵員を鼓舞す
乗員の敬慕を受く

第十三章・常備艦隊参謀長時代
選れて常備艦隊参謀長となる
シャンペンの杯を挙げて旧部下の少尉等を見送る
新任の参謀に訓ゆ

第十四章・教育本部第一部長時代
教育方法の改良を図る
人の和の大切なる事を部下部員に訓ゆ
餞別の辞は簡単
中学校に講演す
旧知の外国将校を優遇す
常に新版の洋書を閲読す
後進者を奨励すること妙なり
勝手な情願を取り次ぐ事を好まず

第十五章・初瀬艦長時代
艦長として威重あり
部下を訓練し部下の技量を知る
過を共にして避難を人に頒たずして自ら引受く
部下を愛護す
艦内内規を精査す
青年士官の教育に新工夫を用ゆ

第十六章・再常備艦隊参謀長時代
再び常備艦隊参謀長に補せらる
明治37・8年戦役に従軍す
作戦計画案は参謀長自ら司令長官に説明す
参謀長としての心がけ
部下参謀に同情し思遺深し
深慮遠謀で大事を取る
克く人の献策を聞くを喜んだ
瀕死の戦友を救い敵前に於ても余裕あり
任務報告の聴取を重視す
謙遜にして世人の過りたる称揚を恥づ
深慮にして中尉周到
文才優れ参謀長の価値を顯はす
三人を疑うを欲せず
大難に偶いて憂色を表はさず
夜戦部隊の将校を激励す
艦隊附士官の人事取扱に親切なり
旧時の忿怒を談ず
機会を捉え士気を鼓舞す
東郷長官の身上を気遣う

第十七章・第二艦隊司令官時代
第二艦隊司令官に転任す
北海方面警戒の任務を果す
井上香港丸艦長を優遇す
部下に対して思遺深し
島村司令官の胸算東郷司令長官の意図に含す
日本海海戦に功を立つ
戦闘中羅鍼艦橋に在り
日本海海戦前夜歌を詠む
川島艦長にシャンペン杯を譲る
敵に対し武士の情あり
上官に対し恭敬折目切目の礼儀正し
佐世保病院に戦勝者を見舞う
南遺枝隊を指揮す
馬公要港部司令官に好意を画す
缺乏にも辛抱強し
日露海軍休戦地域を制定す
部下を愛撫し親切其家族に及ぶ
部下の人物を知りて任す
誤魔化しを嫌い勿体振らず天真爛漫なり
金銭綺麗なり

第十八章・練習艦隊司令官時代
島村司令官と練習艦隊
部下の出世を喜び之を妨ぐるを欲せず
重病の雇員を憐む
候補生の訓育に大に意を用ゆ
事務簡捷を好み之を実行す
司令官の名演説
司令官の大量
我帝国の光輝我海軍の光輝
部下艦長の技量を発揮せしむ
罹病をの水兵を憐れむ
外国人との応対は立派なり
候補生を愛し候補生の名を記憶す
英将との約を重んず
叙勲の喜を部下に頒つ

第十九章・海軍兵学校校長時代
海軍兵学校校長としての島村将軍
身を以って人を率ゆ
教官の教育をした
島村校長の教場巡視
島村校長の教授法注意
教官を親愛す
生徒を愛護す
善く書見を為す
機会を利用し士気を鼓舞す
邉幅を飾らず物体振らず率直なり
公平無私
郷当比周の弊を嫌う
学校教員の子供へ外国土産
島村将軍のヒゲ土産
他人の私事を云為するを嫌う
上官に対し思遺深し
国交に関し意見上申
第2回万国平和会議に列す
専門委員の使命を果す
独逸シーゲル少将論駁す
各国の機雷を察知し報告す
平和会議海軍関係事項

第二十章・海軍大学校校長時代
海軍大学校に勅諭奉読式を創始す
戦術教官に方針を告ぐ
教育の状況に注意深し
海軍大演習期間の島村将軍
元気旺盛壮者を凌ぐ
謙遜の徳高し
部下の為め送別会を催し卓上演説を為す

第二十一章・第二艦隊司令長官時代
第二艦隊の行動一般
大量にして部下を寛容す
参謀の事務を補足す
機会を捉えて之を活用するに意を用ゆ
部下の教訓指導に巧妙なり
幕僚を誡む
部下に同情深し
遺英艦隊の行動
皇室に対する敬虔の念深し
海戦記念日を重視す
国交に関し注意深し
国交を重んじ常識を働かす
旧誼を重んず
部下に思遺深く細心の注意あり
長官の御附合
仏国政府の好意
長官の沈着
長官の交際振
長官の飛行機搭乗
伊国校庭に謁す
島村長官の美徳

第二十二章・佐世保司令長官時代
特命検閲予習
伊東元帥に対する恭敬
長官の恒例検閲
長官の直接訓示
長官の偉大
部下を愛すること愛児の如し
公私の別を明かにす
一言半句も苟もせず
強健と元気とを重視す
上官を敬し親しんで狎れす
長官には好き嫌いあるべからず
清廉潔白なり
報謝の念強く下級者及部下の勤労に酬ゆ
部下を餐す
子供時代の友人を優遇す
演習裁判官として熱心
旧部下に対し思遺り深し

第二十三章・教育本部長時代
親任官待遇の教育本部長

第二十四章・軍令部長時代
海軍の業績
大正3.4年戦役に帷幄に参画す
大正4年以後対独戦役に帷幄に参画す
シベリアに帷幄に参画す
島村軍令部長と海軍軍備
皇太子殿下の軍事御執務の御相手を為す
海軍大臣と強調を善くす
陸軍との強調を善くす
男爵を授けらる
豆練炭の採用
海軍大臣に陰で同情す
演習審判官と同様に不眠不休
演習裁判官会議に過言を誡む
飛行機将校を激賞す
島村軍令部長の大量
英国大歓待司令長官の行為に対し批判を慎む
副官を遇すること愛児の如し
事務簡捷を払子
官用私用の別を明らかにす
浅間を訪ひ乗員を感激せしむ
テーブルスピーチ上手にて英武官を感心せしむ
旧部下を優遇し外国の視察報告に注意深し
海軍大学校校長を参謀官となす端緒
連合弔慰会の成立
知人の葬儀には必ず臨席す
秋山中将の追悼演説を為す
部下に対する同情
質素にして勿体ぶらず
海軍省食堂にて食事す
記憶力驚くべく強大なり
座談上手にて人を笑わす
下情に通じて老妓を驚かす

第二十五章・軍事参議官時代
軍事参議官の出勤
伊集院元帥の委遺嘱
加藤海軍大臣と同伴旅行
特命検閲使として連合艦隊を検閲す
特命検閲前の用意
特命検閲講評に関し注意す
クラスメートに友誼厚し

第二十六章・艦内生活
艦内に於ける個人的生活
島村初瀬艦長の艦内生活
島村参謀長の艦内生活
島村第二艦隊司令官の艦内生活

第二十七章・社交生活
社交振り及び社交方面
山内侯爵家との関係
先輩に対する奉仕
土佐協会への寄付金
郷里の母校を訪ひ後進を教訓す
少者を愛す
婦人に敬せらる
懇切従僕の家族に及ぶ
外国人との交情
社交倶楽部の善用
社交上微細の点にも注意す

第二十八章・家庭生活
住宅
結婚
子女愛
日常の起居
家庭に於ける行儀
島村母堂の慈愛
母堂の永眠

第二十九章・島村氏の趣味嗜好
文学趣味
芝居義太夫角力を好む
以後将棋玉突等

第三十章・元帥の終焉

附録あり