部下により見たる東郷元帥と三笠艦
- サブタイトル
- 編著者名
- 大河原 蔵之助 著者
- 出版者
- 帝国文武学会
- 出版年月
- 1932年(昭和7年)4月
- 大きさ(縦×横)cm
- 19×
- ページ
- 148p
- ISBN
- NDC(分類)
- 289
- 請求記号
- 289/To23
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 校閲:小笠原長生
- 昭和館デジタルアーカイブ
第1章 日露開戦前
東郷元帥が舞鶴鎮守府司令長官の頃
釣を垂る紳士と三軍叱咤の将軍
金竜暫く池中に潜むの形
東郷中将突如常備艦隊司令長官に
其の頃の佐世保軍港
実戦的の猛訓練
出帥準備的作業の頻繁
佐世保軍港に明治三十七年の春を迎ふ
召集令下る
豪壮なる烏帽子岳の登山競技
矢張り広瀬が勝つたかと東郷長官の御言葉
腹の底の奥底から万歳を唱へよ
三宮様より酒肴料を賜る
命令一下すれば聯合艦隊は直ちに出動するの準備
旅順艦隊の動静に就ては
国交断絶の電話を聴く
東郷長官の慈悲の上陸
他日靖国神社で緩り御目に掛りませう
真夜中に国交断絶の勅語伝達式
征露の途に就く聯合艦隊の朝
聯合艦隊佐世保出港時の東郷長官
聯合艦隊佐世保出港の偉観
第2章 聯合艦隊佐世保出港第一回旅順艦隊攻撃まで
佐世保を出港してから
船体自身にも霊はあつたか
「ロシヤ」号捕獲に東郷長官「愉快ジヤ」の一言
「シングル」水道に於て敵艦隊の情報を授く
「クロバトキン」生捕の前兆に東郷長官「是は瑞兆、艦長に宜敷」と
第三出羽第四瓜生戦隊は一歩御先き
主力戦隊シングル水道発進
闇夜の中東郷長官の後始に不動の挙手敬礼
征露第一の敵情偵察情報
敵艦隊襲撃の駆逐隊を送る
駆逐隊を驀進せしめた其の夜の主力
駆逐隊の論功調査が煙草盛の辺りに
敵の探照を眺め「大分やツチョールナ」と東郷長官の独語
一刻千秋の想に駆逐隊の情報を待つ
出羽第三戦隊司令官に旅順港外を偵察せしむ
秋山参謀東郷長官に「今より一撃きやりませう」との進言
征露第一着の合戦準備
戦闘序列の威容を整ふ
了解に苦む巡洋艦ヂイヤーナの大砲三発
鮮かな戦闘旗
我艦隊敵陣進撃の絶況
海面の黒球それは恐るべき敵機械水雷
勝敗の決死の一戦に在り各員努力せよ
敵砲台我れに向つて砲撃開始
今や砲火を開かんとする東郷長官の態度
東郷長官敵弾のシブキを浴びつゝ邁進す
東郷長官の勇姿を仰ぎ士気百倍
痛快なる三笠の試発射
愈々機熟し東郷長官「ヨシ打方始メ」
彼我の砲火漸く白熱化す
敵弾雨飛の中に立つは帝国男児の本懐
東郷長官敵前に第三戦隊を庇ふ
伏見宮殿下御勇戦中の畏き御態度
三笠の戦闘旗海上に墜落揚換へて又大破
敵跳弾の為め「やられた」と思つた
打方を止め戦闘旗を降下す
東郷長官の礼義を篭めた返信
凱歌を奏し威風堂々旅順港を後に
東郷聯合艦隊司令長官に勅語を賜はる
第3章 旅順口攻撃及封鎖
旅順口攻撃の策戦
戦地に紀元節を迎へた後の我軍の意気
其の名も高き旅順口の閉塞
秋山参謀は「今に判るよ」と教へなかつた
特別運送船第一前進根拠地に廻航
東郷長官決死隊を募る
林紋平血書の願書
決死隊の志願と名参謀の訓言
東郷長官決死隊指揮官に訓示
両英勇三笠後甲板に最後の握手
閉塞隊の報告丸外四隻根拠地出発
閉塞決行の際聯合艦隊の行動は
決死隊愈々虎穴に向ふ
決死隊を送つた其の夜
東郷長官一刻千秋に想にて閉塞の情報を待つ
東郷長官「閉塞の模様が良く見えるか」と
国家を思ふ秋山参謀の血の涙
広瀬少佐の壮烈なる戦死
軍神広瀕中佐
前後三回の閉塞犠牲者
第一回閉塞後旅順口攻撃
マカロフ来る
敵戦艦ペトロパウロスク轟沈
冷静なる東郷長官の一言に駆逐隊厄を免る
敵弾のシブキを浴びて微笑を漏らす東郷長官
対露戦役中我海軍の大災厄
第4章 東郷元帥苦闘の黄海々戦
東郷長官は黄海々戦がなぜそんなに御心配であつたか
黄海々戦前に於ける彼我の状況
第一合戦
敵艦大挙出動の警報に接す
旅順艦隊陣容を整へ南下に努む
強敵を前に控へて腹拵らへ
東郷長官強敵を前に立食
戦捷々々と縁起を附ける戦前の心理
敵前一ぷくの味と其の忙しさ
堂々たる敵艦隊に接し武者振ひ
檣頭高く翻る我が戦闘旗
今や火蓋を切らんとする彼我の壮厳
イザトなると自ら大砲に頭が下る
東郷長官敵を土俵の上に引上げんとす
敵は遂に遁げ足を作る
東郷長官間髪を入れず「左向け前へ」
自ら頭の下がる東郷長官の態度
艦橋に立つ者は第二の決死隊と言はれた
黄海大海戦の幕は切つて落された
東郷長官独得のT字戦法
完全に敵艦隊の先頭を圧迫す
敵三十糎の巨弾三笠大檣根本に命中
我が三十糎の巨弾飛んで敵巡旗艦に命中
敵は巡洋艦隊を非戦例に庇ふ
敵は二列縦陣となり我鋭鋒を避けんとす
敵の逃げ足を認めて頓狂の声を発した
第二合戦
我が艦隊足遅く遂に追撃戦となつた
東郷長官の意を体し島村参謀長の苦心
一心岩をも徹す
東郷長官敵弾貫ひ放しの猛進
満を持して待つ我が軍隊の華
加藤砲術長の沈勇に舌をまく
鬼神も避くる加藤砲術長の心は宛の仏の如し
三笠は終始陣頭に立つて悪戦苦闘
若し三笠に物言ふ口があつたなら
秋山参謀の慈愛
東郷長官司令塔を嫌ふ
加藤砲術長の深慮
御奮戦中の伏見宮殿下遂に御負傷
殿下の御武運隆盛危かりし第二の巨弾
殿下の御懿徳
足許に起つたランプベヤの火災
宛ら空中ダンスの如き敵の巨弾
今に殪れやうとは神ならぬ身の知る由もなし
「アツヤラレタ」と思つたがまだ死なゝかつた
生不動同様の東郷長官と慈悲のハンケチ
凄惨極まる巨弾炸裂の跡
雄弁に激戦の跡を物語る戦時治療所
仮繃帯後再び戦闘部署に就かんとして
重傷でなく軽傷にして下さい
部下を我が子の如く愛されし東郷長官
在院中に於ける悲痛なる場面
重傷後の手術に迄恥を知る勇敢なる水兵
伊地知三笠艦長戦死者を抱く
一念篭つた我巨弾は飛んで敵旗艦に
盲目蛇同然となつた敵旗艦ツエザレウヰチ
敵の首脳部全滅
東郷長官の決断敵遂に四離滅裂
戦勝の原因
戦勝後の吾人の覚悟
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