近代日本軍人伝

１　陸海軍のあけぼの―西南戦争まで
時代と人物
大村益次郎＝陸軍建設の功労者
勝安房＝初代の海軍卿
有棲川宮熾仁親王・小松宮彰仁親王
西郷隆盛＝維新の功臣
桐野利秋・篠原国幹＝薩摩の豪傑
中牟田倉之助＝海軍建設の父
谷干城＝熊本守城の長官
榎本武揚＝放埒の海軍卿
黒田清隆＝北海道開拓の祖

２　苦難の建軍時代―日清戦争まで
永山武四郎＝屯田兵の父
西郷従道＝茫漠たる海相
野津鎮雄・野津道貫＝大野津・小野津
川村純義＝薩派海軍閥の祖
井上良馨＝江華島事件の艦長
鳥尾小弥太・三浦梧楼・曾我祐準＝四将軍上奏事件
堀江芳介＝月曜会事件

３　陸海軍の勃興―日清戦争前後
川上操六＝対清対露作戦の策案者
樺山資紀＝日清戦争の軍令部長
伊東祐亨＝征清艦隊長官
有棲川宮威仁親王・東伏見宮依仁親王
柴山矢八・日高壮之丞・鮫島員規＝薩の三海軍大将
北白川宮能久親王＝皇族の戦没者
山県有朋＝建軍の祖
佐久間左馬太・山地元治・高島鞆之助・岡沢精
山口素臣＝北清事変の連合軍総指揮官
桂太郎＝軍人政治家
田村怡与造＝謀将「今信玄」

４　日露戦争満州軍の首脳
大山巌＝満州軍総司令官
黒木為〓＝第一軍司令官
奥保鞏＝第二軍司令官
乃木希典＝第三軍司令官
長谷川好道・川村景明
立見尚文＝戦将中の戦将
児玉源太郎＝満州軍総参謀長
福島安正＝シベリア横断の勇士
秋山好古＝豪勇の騎兵団長

５　日露戦争に活躍した将軍
明石元二郎＝後方撹乱の策士
中村覚・一戸兵衛＝旅順攻略の勇将
旅順攻囲軍の諸将
兄弟親子大将
第一軍の諸将
第二軍の諸将
伏見宮貞愛親王・閑院宮載仁親王

６　日露戦争海戦の立役者
東郷平八郎＝連合艦隊司令長官
上村彦之丞＝第二艦隊司令長官
片岡七郎＝第三艦隊司令長官
島村速雄＝連合艦隊参謀長（第一期）
有馬良橘＝閉塞隊指揮官
加藤友三郎＝連合艦隊参謀長（第二期）
秋山真之＝連合艦隊作戦主任参謀
水野広徳＝「此一戦」の著者
瓜生外吉＝緒戦の戦功者
伊集院五郎＝軍令部次長

７　日露戦争に貢献した提督
山下源太郎・藤井較一＝敵艦隊の航路推定
八代六郎・村上格一＝仁川沖の勇戦
山本権兵衛＝海軍育ての親
斎藤実＝二・二六事件の犠牲者
三須宗太郎・吉松茂太郎

８　軍政家の将軍と提督
寺内正毅＝長閥の首魁
上原勇作＝内閣倒壊陸相
木越安綱・楠瀬幸彦＝大臣現役制の改正
財部彪＝薩閥の残光
田中義一＝政友会総裁
畑英太郎＝原因不明の急死

９　明治・大正の将軍
建川美次＝敵中横断三百里
井口省吾・松川敏胤
改姓名した将軍
神尾光臣＝日独陸戦の指揮官
大谷喜久蔵＝シベリア出兵の司令官
井上幾太郎＝航空育ての親
梅沢道治・豊辺新作
福田雅太郎＝不運の将軍
鈴木荘六・森岡守成・田中国重＝騎兵科の三大将

１０　大正・昭和の提督
加藤寛治＝強硬派の頭目
末次信正＝非条約派の巨頭
藤井光五郎＝シーメンス事件の主犯
太田三次郎＝海軍の反逆児
黒井悌次郎＝陸戦重砲隊指揮官
佐藤鉄太郎＝戦史の権威
平賀譲＝日本軍艦の母
出羽重遠＝閥外最初の大将

１１　建艦史に輝く造船官
建艦七十年の歩み
清輝と肥田浜五郎
尨大な建艦計画と造船技術
大艦建造の殊勲者
日清戦争以後の建艦
シーメンス事件と金剛
軍縮条約下での苦心の建艦
太平洋戦争までの建艦
造船官の官名

１２　三代の陸相・海相
石本新六＝過労でたおれた陸相
岡市之助＝策士的陸相
大島健一＝能吏型の陸相
山梨半造＝黒い霧の陸相
安保清種＝大臣を拾った海相

１３　政治史上の将軍
宇垣一成＝流産内閣の首相
林銑十郎＝無力無能の首相
阿部信行＝軍部の傀儡首相
小磯国昭＝無為に終始した首相
川島義之＝二・二六事件の責任者

１４　政治史上の提督
岡田啓介＝二・二六事件の首相
米内光政＝陸軍軍閥に負けた首相
鈴木貫太郎＝終戦時の首相
山梨勝之進＝ロンドン会議の犠牲者
小林躋造＝未実現の海軍大臣
大角岑生・吉田善吾

１５　昭和時代の将軍
石原莞爾＝満州事変の首謀者
武藤信義＝実質「満州国王」
白川義則＝上海事変の司令官
鈴木孝雄＝人格高い名将
真崎甚三郎＝二・二六事件の黒幕？
荒木貞夫＝下剋上の責任者
杉山元＝無力無能の元帥

１６　昭和時代の提督
野村吉三郎＝苦悩の駐米大使
及川古志郎＝庸劣不断の海相
豊田貞次郎＝商相・外相・拓相・軍需相
山本五十六＝悲劇の提督
古賀峰一＝戦死した元

１７　太平洋戦争の将軍と提督―日本陸海軍の終焉
東条英機＝開戦の責任者
山下奉文＝マレーの虎
寺内寿一＝太平洋陸戦の最高官
畑俊六＝最後の陸軍元帥
永野修身＝最後の海軍元帥
阿南惟幾＝悲劇の陸軍大臣
山田乙三＝最後の関東軍司令官
今村均＝武士道の典型