図書オルガニザチオン ノ ホンギ ト セイジテキ イギ000000965

オルガニザチオンの本義と政治的意義

サブタイトル1~10
編著者名
デルポルドテン オツトー フォン 原著/土岐 百巌 編著
出版者
忠誠堂
出版年月
1920年(大正9年)4月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
203p
ISBN
NDC(分類)
361
請求記号
361/P49
保管場所
閉架一般
内容注記
和書 史料調査会旧蔵資料
目次

第1章 緒言
統制の定義
第2章 政治の根本的批判
政治の根本義。
文化と開明。
「オルガニザチオン」の意義(一)。
「オルガニザチオン」の意義(二)。
平等の原理。
道義と権力。
自由。
政治上の自由。
「オルガニザチオン」と倫理との関係。
「オルガニザチオン」の倫理的機能。
個人主義の英国。
社会観と「オルガニザチオン」。
処世観と「オルガニザチオン」。
唯心論と「オルガニザチオン」。
政治的批判と「オルガニザチオン」。
国家成立に関する観念。
英独両国民の国家的観念の相違。
英国人の理想。
無政府主義的国家観。
人生協力を必要とする所以。
独逸人の国家的観念。
文化国に於ける人生の義務。
人生は先天的に国家の恩恵に浴す。
義務及び権利の相互的関係。
国家は個人より古きもの-国家の権利。
「オルガニザチオン」の理解と各権利の確認。
国家は国民生活の「オルガニザチオン」。
国家は一種の統制。
国家の拡張は国民統制の総目的。
進歩発展及び増殖の思想。
国家の発展。
国体と「オルガニザチオン」の活用。
極端なる社会主義、貧富平等論は「オルガニザチオン」と相容れず。
統制原理と政治的理想は公平に一致す。
善良なる「オルガニザチオン」に対する他民族の同化。
第3章 「アクラチー」及び「アリスタギー」
二個の新形成語。
大なる統制、即ち独逸軍隊。
独逸軍隊の特色。
独逸は「アリスタギー」的組織。
外来語必ずしも廃除すべからず。
思想問題上の三要語。
トルストイの語句。
「自由」は一種の消極的概念。
「クラテイン」と「アゴーゲ」の相対意義。
未開化民族及び低級民族には統率が必要。
「デモグラチー」なる語義の解剖。
「デモス」の内容的見解。
無制限なる権力行使の危険。
金力政治の危険。
似而非なる民主々義。
無制限権力を要望する努力は非論理的。
「クラテイン」の概念形成より「アルヘイン」に転する時、始めて実際的に現実し得べき帰結に達し得。
王政及び寡頭政治。
総ての権能の行使法途。
寡頭政治と共和政治。
「アルヘイン」の歴史的形成。
民衆、国民、は「アルヘイン」又は「クラテイン」の主体たる能はず。
国会の実在。
国会に於ける事実の真相。
「アリスタギー」の概念。
指揮。
「アリストイ」の意義。
特能者の指導なき発展は唯だ下方に向つてのみ可能なり。
優良者の権利と義務。
「アリスタギー」の原理。
「アリスタギー」の社会的作用。
優良者と民衆との対立的例証。
社会的といふ語義。
社会的主義の意義。
「アリスタギー」の本領。
第4章 指導者問題
指導者に関する三個の問題。
「アクラチー」の補足的概念と実生活との交渉。
ビスマルクの標語。
指導者の人格標準。
指導者と被指導者。
古代聖者の理想も指導者には適せず。
思想家必ずしも真正指導者に非ず。
一種の精神的奢侈。
英雄よりも寧ろ指導者。
指導者の概念。
キンデルマン氏の指導者資格論。
同階級者中の第一人。
機略の概念。
組織的機略。
指導者の具有すべき性能。
指導者の社会的地位、-政党組織の相異性。
職業的資格の分類。
政治家の資格。
味はふべきハンマツヘル氏の言。
文化の概念と指導者問題。
指導者の具体的任務。
学理的指導者と実際的指導者。
学理的指導者に要する資格、-実際的指導者に要する資格。
暗示的指導者の具備すべき資格。
指導者の伝統的素質。
先天的指導者。
指導者教育問題。(資性の認識、承認、助長、内面的尊敬)。「クラテイン」の欠陥性。
指導者養成に対する学校教育の誤謬。
人類は倫理的宗教的にのみ平等なり。
組織的に指導者養成を能くする大制度。
精神的指導は特種の命令。
互に相補ふ二様の特色。
外見上反対する両者の調和。
軍隊と伝統的指導者。
自由意志を以てする服従。
最良なる指導者を有する民族は他の小国家の指導者。
独逸と英国及び仏国と露国。
強大国の天職。
尚ほ一個の疑問。
レオ、トルストイの権力肯定説。
朋党の弊は内面的目的を破壊するに至る。
個人と国家との対比。
「アリスタギー」の実際的妨害者、-政党は野人の国民代表機関。
比例選挙。
現代文化の癌腫。
人格の大敵。
単独者の精力ある卒先は文化の難問題を解決す。
公共的団体は常に指導者を要求す。
内政上の重要なる任務。
第5章 国設編制及び私設編製。
編制者の研究。
戦時に於ける国家的施設。
国家は精神を賦興されたる個人の編制。
私設編制と国家編制との差異及び其の関連、-国設編制の基礎。
生活必需品の自治団的経営。
財産の意義及びその権利。
財産の意義及び権利の歴史的論定。
編制は財産の本源。
人類学の教ふる所-単独財産に対する所有者と所有権者。
財産権の特色。
財産権拡張に対する国家の参加。
文化国は資本主義を要す。
法律と倫理学との相対関係-倫理の進歩、文化の建設、真実の発展の要因。
国家学説の分岐点と財産に対する権利及び義務。
両親と独身者との国家市民としての等級的区分。
財産相続権。
民衆道徳と財産権。
現代が産める朦朧団体。
私設編制に対する国家の権利。