兵法論
- サブタイトル
- 全
- 編著者名
- マキヤヴェルリ 著者/広田 直三郎 訳者
- 出版者
- 興亡史論刊行会
- 出版年月
- 1920年(大正9年)7月
- 大きさ(縦×横)cm
- 20×
- ページ
- 370p
- ISBN
- NDC(分類)
- 399
- 請求記号
- 399/Ma16
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 【Arte della guerra.・の翻訳】
- 昭和館デジタルアーカイブ
第1篇
ファブリヂオ=コロンナ、フロレンスのコシモ=ルチェルレイの庭園に休息し談進んで兵法に及ぶ
誠直なる人は戦争を以て唯一の職業とすべからず
如何なる君主も共和国も国民を駆て戦争を唯一の職業と為さしむるとは不可なり
最も優良なる兵士は何地に之を得べきか
兵士は都市より採るべきか、将又地方より取るべきか
訓練せられたる軍隊或は定設の民兵を置くの便否
軍隊は如何なる種類の人を以て編制すべきか
羅馬軍団の組織
民兵は多数を可とするか、或は然らざるか
民兵に伴ふ不便を防遮する法
騎兵を編制し且つ之に支給する法
第2篇
古人の主に使用したる武器及び甲胄
現時使用の武器及び甲胄並に長槍の発明
古代と現時の武器優劣の比較
歩兵の使用すべき武器及び騎兵の必要
歩騎両兵種の内何れが最も信憑すべきか
古代の軍隊教育方法並に現時に最も適当なる訓練方法
一箇聯隊の定員並に大隊教練及び中隊教練
大隊の戦闘隊形に三形式あること
軍隊混乱後復び之を集合する法及び即時に大隊正面を整頓する法
何れの方面より攻撃し来る敵に対しても直に其の正面を向け得る如く大隊を整列する法
両尖翼陣形の大隊集合法並に中空方陣
大隊附属の行李及び輜重車、多数の将校の必要及び大鼓其他軍用楽器の必要
志気軍紀に関する岐話並に其の欠乏の理由
一箇聯隊に附属する騎兵の員数及び其行李に附属すべき輜重車の最大限数
第3篇
羅馬人の用ゐたる戦闘隊形
羅馬の軍団、マケドニヤの密集方陣、瑞西の聯隊
羅馬人の武器及び武装の一部と独逸流の一部とを併用することを最良策とす
羅馬の軍隊編成の員数
聯隊又は軍の配備
実戦談
種々の操練に関する説明
軍の教練一般
第4篇
戦闘の為め軍隊の配備並に戦闘間及び戦闘終結に亘り要する顧慮方略
軍隊編成に関する他の二方法
主将は敵に優越する利益あるか或は已むを得ざる場合の外決して開戦の危険を敢行すべからず
主将の遵るべき法則
敵が決戦を期したる際之を避くる手段
志気を鼓舞する方法並に志気昂奮奔逸せんとするとき之を冷却減軽する手段
主将は武人たると共に雄弁家たるを要し時に大声叱呼部下を激励し全軍を或る目的に鋳込んで其の志気を掌握昂
宗教は能く士気を鼓舞し各自に其の任務を竭さしむるの力あり
敵を恐れず之を軽視するの念を起さしむるを要し或は時として全軍死力を竭して勇戦せざるを得ざる地位に置く
第5篇
羅馬人が敵国内通過の際慣用せし行軍序列
此の目的の為めに其の軍を如何に区署すべきか
即時戦闘隊形に転ずるには如何にすべきか、又急襲に際し各方面とも防禦し得る如く部署する法如何
音声鼓音及び喇叭の号音に依る号令
古人が其の戦利品を部下に頒与せし法
行進中敵の伏を知る法
主将たる者は其の通過する地を熟知するを要し其の企図は深く秘匿せざるべからず
此の目的を達する手段
渡河に際し敵の強圧を受けたるとき戦を避くる法及び安全に渡河する法
通路を梗塞せられたるとき又敵に包囲せられたるとき巧に脱出したる名将の実例
第6篇
羅馬人及び希臘人が宿営地として選択したる位置
宿営法
宿営地の哨兵及び衛兵並に出入警戒の必要
軍事裁判並に古代罪人所断の方法
古人は陣中にあつて婦女を近づけ賭事に耽るを許さず
撤営法
古人は良好なる位置に宿営し敵襲の虞なく又た給養の途を断たるることなきを顧慮す
給養方法
四聯隊(古の四軍団)より増減ありたる場合の宿営法、敵と対戦するに十分なるには幾許の兵員を要するか
敵を駆除したる古将の手段
敵の君主をして其の股肱及び腹心を疑惧せしむる手段又其の軍隊を分割せしむる手段
軍隊内の暴動又は不一致を圧伏する法
古人が凶兆其の他之に類するものに対する解釈
敵を絶望の死地に陥るべからず、敵を誘致し又は欺瞞する法
信を措き難き都市又は国を防衛する方法、民心を収撹する手段
戦争は冬期に行ふべからず
第7篇
都市及び要塞の建設及び築城法
包囲の脅威を受くる都市を防禦する諸法則
包囲を受けたる者の糧食欠乏等の場合に於ける注意、攻囲軍に対する同上注意
包囲中の都市より守備軍を誘出する法
都市の陥落は或は贈賂に依り或は攻略に依る
守城隊は常に各所に亘つて警戒を厳にすることを要す
敵中にある知人と秘密通信をなす種々の方法
破損せる城壁の修理法及び其の防禦法
坑道
守城隊は能ふ限り小部隊に区署するを要す
都市又は陣営が包囲を受け各方面より攻撃せられたるときは時として其の一面のみに対し逆襲を行ふを要す
軍事教練に関する総則
軍馬増殖法
将たる者は時々新謀略を案出し、又自己の発明せる新機軸を出すを要す
結論
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