キスカ戦記
序文(久住忠男)
序文(藤井一美)
まえがき(柿崎誠一)
第一編 実録・キスカ戦記
概説
序章
第一章 動員から出撃まで
覆面部隊の作戦準備(向井一二三)
舞鶴・大湊(柿崎誠一)
出撃準備と戦いへの練成(小林新一郎)
私の日記より(小林亨)
兵装隊編成(菅恭彦)
思いもよらぬ大任(山田正愛)
第二章 出撃、キスカ占領
出撃・上陸作戦(柿崎誠一)
キスカ島無血上陸(小林新一郎)
占領初期の頃(小林亨)
上陸早々捕虜を得る(朝日新聞特派員報告)
捕虜と一緒の荷揚げ作業(茨木武男)
東港空支隊進出す(内藤六郎)
医務隊の初手柄(小林新一郎)
兵装隊の上陸(菅恭彦)
敵前上陸・占領(大富正二)
噫 鳴神島(高杉正勇)
水上機部隊進出す(佐藤(佐々木)幸蔵)
設営隊員の回想(北村富造)
ミッドウェー攻略失敗を傍受(山田正愛)
第三章 敵反撃を開始す-初空襲、集中爆撃
眼前に空の要塞墜つ(海軍報道班員)
三日天下(小林新一郎)
早くも離島での不安にかられる(小林亨)
響、被爆す(一)(飛田清二)
響、被爆す(二)(金沢一)
響、被爆す(三)(田崎正三)
響、被爆す(四)(鈴木繁)
初空襲(茨木武男)
第四章 孤島に取残された守備隊
一夜明くれば(小林新一郎)
護衛艦艇総引き上げ(小林亨)
第五章 後手、後手の増強キスカ長期確保に決まる
強行された増援作戦(小林新一郎)
ミッドウェーからキスカへ(森勇)
ミッドウェーからの転進(家山正四郎)
特潜基地隊の上陸(宮野良水)
特潜隊の基地建設(成田誠治郎)
甲標的隊キスカ進出(特潜会報第二号所戴)
後任特潜隊隊長の思い出(山県(国弘)信治)
二連特、砲隊キスカに転進(中村秀雄)
これが戦場だ(五野上清)
三二防キスカへ(高田喜作)
十七歳の初陣(芝田耕)
増強部隊の配備(柿崎誠一)
アッツからキスカへ(平松清一)
北海守備隊第一地区隊長拝命(佐藤政治)
独高二二中隊キスカに増強(和田朝三)
船舶固定無線連隊キスカ通信所(尾形小太郎)
北海守備隊野戦病院長の日記(一)(望月四郎)
第六章 艦砲射撃、空襲、悪天候の下で
初の艦砲射撃と中沢参謀長(柿崎誠一)
艦砲射撃と空襲(茨木武男)
七夕の山形あらたまる(田中繁広)
あたりは一変した(山田正愛)
横飛び爆弾、艦砲射撃(小川広二)
戦爆連合来襲(小林新一郎)
メシ炊き主計兵ここにあり(伊藤正俊)
特潜基地被爆す(山県(国弘)信治)
特命・防空壕構築を指導せよ(徳永正三)
飛行場造り(中村秀男)
空襲下の特潜基地(成田誠治郎)
不吉な皆既日食(宮野良水)
吹雪の中の飛行場造り(八木恒雄)
句 連日の苛烈な戦い(大富正二)
北海守備隊野戦病院長の日記(二)(望月四郎)
送電線保守(徳永正義)
空襲下の無線隊(尾形小太郎)
第七章 血みどろの補給、輸送作戦
濃霧の中、不眠不休で荷役(佐久間岩之丞)
飛行機応急修理班出動(飛内岩光)
第十八駆逐隊解隊(高沢秀夫)
駆逐艦朧(おぼろ)の最後(佐藤(佐々木)幸蔵)
特潜基地大発艇長多忙(森勇)
暴風雪の海(古川明)
キスカを目前に無念の反転(岡村信治)
北海守備隊への海上輸送(藤沼制)
霧・暴風・吹雪(日記抄)(山田正治)
北海守備隊野戦病院院長の日記(三)(望月四郎)
あの艦も、この船も(小林新一郎)
輸送根絶、食い延ばすだけ(小林亨)
第八章 わが航空部隊の力戦
大艇不時着(内藤六郎)
キスカ水戦隊(伊沢保徳)
最北海軍航空隊(佐藤(佐々木)幸蔵)
大川機遂に還らず(五野上清)
飛行機応急修理班の奮闘(飛内岩光)
飛行機応急修理班第二陣(対島一二三)
第九章 捨て身の高射部隊かく戦えり
砲術長兼高射砲台長の回想(柿崎誠一)
米ヶ岡砲台弾庫長(畑中清)
白山砲台(石川一正)
柴田君戦死の日(家山正四郎)
三二防、戦いの出来事(高田喜作)
弾丸運び(芝田耕)
空と地の白兵戦(三輪勇之進)
電探隊長の繰り言(菅恭彦)
電探隊員の回想(小川忠男他)
独高三二中隊の対空戦闘(平松清一)
独高二三中隊長の追想(和田朝三)
第十章 陣中生活あれこれ
陣中閑あり(柿崎誠一)
給養業務の思い出(山田正治)
食糧不足(高田喜作)
手紙・ニュース・食糧(尾形小太郎)
陸軍さん・キスカ風物誌(森勇)
戦陣余談(小川広二)
食いたい一心(芝田耕)
不発弾事故・Aバラ流行(田中繁広)
霊魂海を渡る(成田誠治郎)
酒乱(水島忠一)
第十一章 アッツ守備隊玉砕
漢詩 征戦歳余(高杉正勇)
アッツ玉砕当時の心境(河西要)
ああ、アッツ水偵隊(佐藤(佐々木)幸蔵)
通信隊の苦悩(山田正愛)
北海守備隊野戦病院院長の日記(四)(望月四郎)
陣中慰霊祭(松橋泰彦)
五警軍医長の回想(小林新一郎)
万一に備う(平松清一)
悲報を耳に内地帰還(五野上清)
内地帰還取り止め(芝田耕)
明日はわが身か(八木恒雄)
アッツ来攻(北村富造)
第十二章 ケ号作戦発動、第一期作戦
五警主計長の日記(一)(小林亨)
玉砕準備の一環か(小林新一郎)
私の帰還(茨木武男)
ああ、伊7潜(山本壮吉)
伊7潜の最期(佐賀廉太郎)
第十三章 ケ号作戦暗転
折角の苦労も水の泡(藤沼制)
五警主計長の日記(小林亨)
指揮小隊電話係(一)(河西要)
ケ号作戦中止と悲しい思い出(北村富造)
玉砕か、餓死か(中村秀雄)
望みの糸は絶たれた(八木恒雄)
ケ号発令の日の吉岡隊長(田中繁広)
何故の作戦中止(山本壮吉)
もう日本に軍艦は無いのか(平松清一)
北海守備隊野戦病院院長の日記(五)(望月四郎)
なんたる気紛れ、変節(岡村信治)
響乗組員水兵の日記(石井仁行)
木村司令官の決断(藤井一美)
第十四章 奇跡の完全無血撤退作戦成功
撤収作戦(柿崎誠一)
五警主計長の日記(三)(小林亨)
指揮小隊電話係(二)(河西要)
お礼の茶昆・天佑神助(田中繁広)
撤収点描(高田喜作)
素晴らしいアイデア(中村秀雄)
便所の紙で握り飯を(尾形小太郎)
キスカよ、さようなら(八木恒雄)
句 撤収前後(大富正二)
あっ、三本煙突だ(成田誠治郎)
ただ呆然(北村富造)
愛犬、正勇号の霊感(水島忠一)
軍用犬、勝号との別れ(平松清一)
偉大な壮挙(石川一正)
艦長、よろしい(森勇)
奇怪な布告(伊藤正俊)
北海守備隊野戦病院院長の日記(六)(望月四郎)
有難や、予報的中(竹永一雄)
第二回出撃決行、響は征く(石井仁行)
ケ号作戦成功(岡村信治)
漢詩 訣別墓標(高杉正勇)
勝因(藤井一美)
詩 奇跡の生還(故橋本幸暉)
第十五章 あの人、この人
漁労班小宮山一族のこと(徳永正三)
アレウト人てんまつ記(生田清)
無冠の交遊(柿崎誠一)
不思議に命がながらえて(中野正一・高橋賢三)
悲運の四五二空搭乗員(佐藤幸蔵)
中町軍医長の死を知って(山本壮吉)
昨日の敵は今日の友(生田清)
第二編 作戦
第一部 キスカ攻略作戦私観(柿崎誠一)
キスカ攻略の目的と意図
日本海軍の戦略・戦術思想
キスカ島占領の評価
第二部 キスカ防衛陸軍作戦私史(林友三)
北海支隊のキスカ増強
北海守備隊編成さる
北海守備隊の改編
アッツ玉砕
ケ号作戦
あとがき(佐賀廉太郎)