実物資料「シンニホンヒャッケイ」ソトボウフトミ 資料番号:H17-00217

「新日本百景」外房太海

形態
木版画
計測値(高さ、縦)mm
245
計測値(幅、横)mm
323
時代区分
昭和14年4月1日
公開コメント
「外房太海」(千葉県)
清水孝一
昭和14年(1939)4月
特記事項1
外房の一角、太海の磯には様々の奇巌が従立散在してゐる。
潮の千満につれて隠見するそれが洋々たる紺碧を背景に、美
しくも亦不思議な眺めである。
雨風に打たれ潮に洗はれた巌々は、雑多な姿を呈し、奇魁な
ものや和やかな線の流れを見せたものや、道化た形のものそ
れぞれ眺め尽きせぬ景観である。里人はこれに親しみ深い名を
つけてゐる。例へば画中々央の尖つたのを筍岩と呼ぶが如

沖にあるのが仁右衛門島と云つて、これが風土的な興味ある
島である。徳川幕府の封建治下にあつて、全く独立した一小
国を形成してゐた歴史をもつてゐる。猫額の小島とは云へ、
時の強力な権勢下に隷属しないで自由な生活をした、ユウト
ピア的な魅力を想はせる島である。
備考
日本版画協会
清水孝一
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